第三十二章20 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達2】20/【前半ラブエピソード?8】09
【芳一/佳彦】は、【義夕霞/千亜紀】に頬にキスをされた後から、彼女のことが気になってしかたなかった。
今まで好き、愛しているという感情を持ったことが無く、戸惑っていた。
この思いをどう表現したら良いのか、わからない。
本当に、彼女の事を好きなのか?
考えるが、答えは出ない。
初めての感情。
経験も積んでいけば、それは間違いなく恋である事ははっきりと解るが、まだ初心な彼はこれが恋なのか確証が持てなかった。
キスされた翌日、【義夕霞/千亜紀】は、
『おはよ、【よっちゃん】。
今日もよろしくね』
と普通に挨拶をしてきた。
【芳一/佳彦】は、
「も、もう、良いの?」
と聞いた。
彼女に水を掛けた男子達の事は大丈夫なのかと聞いているのだ。
『うん。
ダイジョブだよ。
あいつら、先生にたっぷり怒られたらしい。
私を傷物にしたらどう責任とるつもりだってさ。
そしたら、あいつら、私を嫁にするってさ。
冗談じゃないわ。
あんな奴らと何で結婚しなきゃならないのって話よ。
あいつ等に求婚されたら、【よっちゃん】、私を守ってくれる』
「う、うん・・・
わかったよ・・・
守るよ・・・」
『そ。
それを聞けただけでも、収穫かな。
それにあいつらは後で【唯生子】達とリベンジするって決めてるから、全然平気。
あんな奴ら、ゴミ箱にポイだよ』
「それはよかった・・・
元気そうで、何より・・・だよ」
『ありがとね。
心配してくれて。
私ね・・・教科書忘れちゃった。
国語の時、教科書見せてもらって良い?』
「あ、う、うん。
わかった」
と言う話になった。
淡い恋。
大人の目から判断すれば、両思いなのは間違いない。
だが、幼さがゆえに恋愛がまだ成就するには至っていない。
幼い頃だけの淡い思い。




