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黒のメイド  作者: 藤本 寛那
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女の子の服装

 ガチャっという音と共に、部屋の奥にあるドアが開いた。あとは敵を倒すだけか。テレビ画面を見ても、地下10階のように敵が何かは表示されていなかった。先ほどの問題文のままだ。敵はいないかもしれない。そうやって油断させる作戦なのだろう。

「ヤミ。」

「おう。」

瞬きをして、目を開ける。いつもそうすれば敵は片付いていた。それは、今回も。

ヤミに取り押さえられ、気絶していたのはお嬢様と同じくらいの女の子だった。だが、この子。どこかで見た覚えがある。確か、あの資料で。

「この子、あのお2人の同級生ですね。」

そうか。やはり、ホワイトはご主人様とお嬢様のところにも探りを入れてきていたいうわけか。そんな子をわざわざ私達のもとへ送り込んでくるなんて、敵のボスは何を考えているのかしら?あんな天井に隠れていたわけだ。この子も相当のやり手なのだろう。が、私達の手にかかればこの通りだ。なんだか少しだけ自信が湧いてくる。大丈夫。きっと大丈夫。私には、最強な2人がついているのだから。ここまでサクサククリアできているし。

「……なあ。この服見覚えないか?」

そう言われてみれば、確かに。古い、少し昔の服なのだが、独特のデザインをしている。この服、確かにどこかで見た事がある。かなり昔に。昔はやっていたデザインだとか?いや、こんなものはやっていなかった。

「……あ。」

最初に声を発したのはセイだった。セイの声につられて、私も思い出す。

「あ。もしかして、昔セイのために用意されていた服じゃない?」

そう、そうだ。セイは嫌がってあまり派手な服装はしなかったが、この服は確かにしまってあった。ヤミとセイを作った人が、2人のために服を何着か用意していたのだが、そのうちの1着だ。

「あの服どうしたの?」

私がセイにそう尋ねると、

「家にありますね。」

と、セイはその女の子をじーっと見つめたままそう返事した。

どうやら、あの服がこの女の子の手に渡った、というわけではなく、複製されたもののようだ。

「どういうことかしら……?」

私が首を傾げると、セイはふふふ、と笑った。私が首を傾げるのはそんなにおかしいだろうか?

「すみません。お可愛らしくて。」

なっ。私よりセイやお嬢様の方が可愛いのに……。

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