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異世界で気ままな研究生活を夢見れるか?  作者: tinalight


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2-43.ハーブオイルを作ろう(2)

革も大事

ハーブオイルも大事

プリンも大事

でもね?人がやっぱり一番大事って判った。

「みんなお疲れ様~。今日も疲れたよ。いっぱい食べて元気になってね。じゃ、報告をお願いします。」


「ユッカちゃんから、どうぞ~」

「ステラさんと石灰を取ってきた。シルフとレイさんと一緒に娼館に風の結界を作った。」

「風の結界は上手くいった?」

「うん。シルフが土地も建物の向きも良いから、風の流れも良く働くって。レイさんも『魔術使えないのに、こんなの出来てありがたい』って喜んでたよ。」

「そっか。よかった。」


「ニーニャは?」

「娼館はやることなくなったぞ。水車と水路、ステラの小屋、開拓地用の小屋を重点的にやったぞ。娼館までは届かないが、関所の中までは水路が作り終わったぞ。いつでも使える。明日みんなで見てみてもいいぞ。」

「そっか~。みんなでお祝いしたいね。だけど、エライ貴族の人たちが視察に来るから、それまで待っててもらっても良いかな?あと一週間くらいで来るはずなんだよ。あと、その内の一人の領地でブドウ栽培に挑戦してるんだって。その人に頼めば<ワイン>とか作れるようになるかもしれないよ。」

「その一人って誰だ。準備を万端にしないとな。」

「レナード・バイロン侯爵だよ。関所の道を挟んだ向かい側がその人の領地。いろいろな権限も持ってるから、お酒を造るときもその人の許可が必要だろうね。」

「接待が成功したらお祝いの酒が飲めるな。」

「うん。がんばろう。」


「他に何かあった?」

「単純に数を増やすだけの作業なら、開拓小屋の増築と、開拓用の牛車の追加が必要になるぞ。あと、窯職人のゴードンから<高温炉>の話があったが、ドワーフも関われるか、興味深々だぞ?」

「開拓小屋は続けて欲しいかな。牛車は牛を連れてこないといけないからちょっと待って。<高温炉>は時間もかかるし、森がどんどん伐採されちゃう問題があるんだよね。私が元に住んでいた国でも、森を伐採しながら転々としないと、高熱炉に必要な木や炭が供給できなくなっちゃうんだって。」

「そうなのか。熱源は鍛冶師にとっても重要な問題だからな。他に何か作っておくものがあれば、リストが欲しいぞ。」

「調理器具として、目の細かい篩いとか、パスタ製造機が欲しいね。食事しながらだと説明できないけど。」

「分かった。明日な。ヒカリの料理は美味しいから皆喜ぶぞ。」

「ありがとう。」


「次、ステラお願い」

「今日は<トモコさんの毛皮>を作るために各種材料を集めました。皆様の協力に感謝ですわ。」

「ステラ、明日余裕があれば、ハーブオイルの作成もお願いするかも。人手が足りないんだよね・・・。」


「最後モリスお願い。」

「今日は買い出しに行きました。晩餐会用の食器類が無いことと、酒類が関所にありませんでしたので、それなりな物を選定しました。あとは、途中ヒカリさんから連絡があった栗や生クリームと言ったものを購入しました。お酒が結構高く、合計で金貨10枚の出費になりました。

それとは別に、朗報がございます。募集していた魔術師の雇用が出来そうです。」


「買い出しありがとうね。お酒のこととか食器のことは良くわからないから助かるよ。今回は2人がお忍びで来る予定だから量はいらないけど、いずれなんとかしないとね。

それで、魔術師の件の詳細を聞いてもいいかな?」


「はい。例の冒険者登録所に<魔術師見習い>の張り紙に募集があったそうです。エルフ族の3人の女性だそうで、条件は<ある奴隷を見つけるまでの住居の提供>とのことでした。どうも、重要な人物が奴隷として取引されているそうで、その人物を買い入れるために捜索の旅にでているのだそうです。」


「ふ~~ん。ステラ、なんか聞いたことある話だね。どう?」

「エスト、イスト、ミストの3人組かもしれませんわ。私に懐いていたので・・・。」

「連絡はとれる?」

「私も彼女らも<念話>は、使えませんわ。」


「モリスはナイスな情報をゲットしたね!実のところ、娼館での宮廷魔術師は不要になりそうなので、冒険者登録所での募集は止めて貰えるかな。だけど、エルフさんたちの能力は、今後の私たちにとって、重要になりそうだから契約は進めたいの。」

「如何いたしましょうか?」

「冒険者登録所には、ちゃんと手数料を払う。今後も情報源として重要なお付き合いをしていくことになりそうだからね。でも、その3人との契約はステラと会ってからにしたいかな。私がステラを離さないもん。」

「私もヒカリさんから離れたくないです。問題はあの3人の方かしら。『ヒカリさんが私を奴隷にして、無理やり従わせてるからだ』って、短絡的に決めつけそうで・・・。」


「シルフやウンディーネが居てもダメかな?」

「だって、お二人の体にも奴隷印が付いていて、ヒカリさんの契約でしょう?」

「モリス、そういうことなんだっけ?」

「シルフ殿はステラさんの契約ですが、ウンディーネ殿はヒカリさんの契約ということになっております。また、ステラさんの主がヒカリさんですので、結局シルフ殿もヒカリさんの奴隷になります」

「もしそこで、私が奴隷を所有する権利を放棄すると?」

「誰かが、例えば私でも、好きな主を放棄された奴隷に登録が可能になります。」


「どうすればいいの?」

「私のときみたいに、魔術で力比べをして頂くとか・・・。」

「なんか、『負けを認めない』とかいいそうだよね。

ニーニャとイワノフの関係みたいに、ステラがしたいことをその3人に伝えるのはどうかな?とりあえず、その3人に殺されそうになったら、私を守ってね。私は何にも防御できないで死んじゃうと思うから。」

「わかりました。その方向で進めますわ。ヒカリさんへ敵意を示したら即飛ばしますので、その点はご安心ください。」

「では、ヒカリさん、明日朝一番で、エルフと話を進めて、ここへ連れて帰ります。また、冒険者登録所へは、支払いと依頼の終了を伝えてきます。」


「二人ともよろしくね。他には何かある?」

「ベイスリー家の一族が、『関所の支援、調理補助を受ける』と承知いただきました。『人材にあぶれたり、開拓に不向きな人がいれば適宜交代して構わない』とも。早速本日から引き継ぎ作業に入ってもらっています。明日・明後日にはレイさんの部下の人たちは娼館の運営に携わってもらえるでしょう。

また、ベイスリーさんの伝手つてですが、体力中心に開拓に励んでくれそうな人を10家族に連絡を取るとのことです。その方たちは『狩人などで生計を立てているため、城下町やキリギスの重要な職に就いている者ではないので心配無用』とのこと。

以上です」


「ありがと~。モリスもお遣いばかりで、べリスリーさんとかレイとの調整が止まってるよね。明日はニーニャやステラは大忙しだし。

そっか、明日、私がエルフの3人と会ってくればいっか。」

「おねえちゃん一人だと、死んじゃうかもしれなから、私も付いていくよ」

「ありがと。モリス、ということで、二人で行ってくるけどいいかな?」

「はい。預かっている金貨をお返しておきます。」

「あ、金貨は大丈夫。こっちでなんとかするよ。窯とかその他資材の購入に充てて。」


ーーーー


翌日、朝の体操が終わったら直ぐに、ユッカちゃんと二人で出かける。シルフも付いてくるって。別に服も着て、喋れるから問題ないかな。いざとなったら助けてくれるかも?3人とも<光学迷彩>も<飛行術>も使えるから、あっという間にメルマまで到着。私とユッカちゃんは冒険者登録証を見せて入る。シルフは面倒だから<光学迷彩>で素通り。ま、いいよね?人じゃないし。

さっそく、冒険者登録所に向かう。この前、魔石を換金してもらったおばちゃんが居るところだよね。


「すみませ~ん。モリスさんのお遣いで来ました。魔術師募集の件で応募があったとのことなんですが・・・。」

「おやおや。モリスはどうしたんだい?無職なのにがんばってるのかね。」

「なんか、開拓をするとかなんとか・・・。今日は代わりに参りました。あと、お礼の報酬も代わりにお支払いさせて頂きたいのですが、如何程でしょうか?」

「エルフが3人集まったよ。お礼は小金貨3枚だけど、大丈夫かい?」

「あ、ええと・・・。また、前回みたいに魔石の募集とかありませんか?無ければ、ちょっと売りに行ってきたいのですけど・・・。」

「ちょっと、待っててごらん。ここは港町だからね。結構魔石の消費が激しくて、依頼も買い取りもよく行われてるんだよ。」


・・・。

この間にピンポン玉をユッカちゃんと量産してしまう。二人で20個くらい余裕だ。


「ああ。あったよ。小型(ピンポン玉)10個と中型テニスボール5個で、普通は金貨105枚のところが、セット購入で120枚だ。お前さん達、また中型をどこからか仕入れてきてるならチャンスだよ。どうだい?」

「ユッカちゃん、あるかな?私はポケットに2個ぐらいあるけど・・・。」

「おねえちゃん、カバンの中に3個あるよ。ちょっとまってて。」


と、二人で中型5個を作り出してしまう。

丁寧に、慎重に出す素振りを大げさに見せて、大事な様であることを示す。


「これ、いつもの貴重な物で、出元は内緒にしてほしいのですけど・・・。」

「ああ?う~ん。何か、こう、あるのかい?」

「あ!すみません!魔術師の依頼の件で小金貨3枚ですが、その・・・。これは個人的なお礼として、おつりはとっておいてください。」


と、金貨一枚を手渡す。


「おやおや。いつも悪いね。エルフの3人組が泊っている宿屋を紹介するよ。」

「ありがとうございます。今後も末永くお付き合いいただけますか?」

「もちろんだとも。秘密厳守だよ。」

「でしたら、こちらも・・・。」


追加で金貨5枚を手渡す。悪いことに手を染めてないなら1年かかっても溜められない金額のはず。さぁ、手を出すかどうか・・・。


「お嬢ちゃん。過ぎたるお礼は関係を悪くするよ。これは預かっておく。何か困ったことがあったらおいで。力になってやるからね。」

「す、すみません。余計なことをしました。心に染みる言葉ありがとうございます。」

「いいさ。若いうちはいろいろ経験するといいよ。私は応援してるからね。」


なんか、すごいね。流石は人を見るというかなんというか、私みたいな小娘は軽くあしらわれてしまったよ。気を取り直して、早速エルフ3人組に会いに行く。


ーーーー


「すみませ~ん。こちらにエルフ族の3人の方が泊っていらっしゃると聞いたのですが・・・。」

「あらあら。いらっしゃい。宿泊しているお客さんの事を勝手に喋ってはいけないのがルールなの。でも、ここで朝ごはんでも食べて待っていれば、宿泊しているお客さんとすれ違うかもしれないわね。朝ごはんを食べている人同士が会話することは、宿屋の宿泊名簿とは関係ないわ。」

「そうですか。それでしたら、3人分の朝ごはんを頂けますか?」

「3人分の前払いで銀貨3枚になるよ。」

「はい。お願いします」


と、小金貨1枚でおつりをもらう。なんか、冒険者登録所のおばちゃんが小金貨も入れておいてくれて助かった。ここで<金貨しかありません>と、革袋一杯をじゃらじゃらさせるわけにはいかないもんね。今度から小銭も持ち歩かないと・・。


朝ごはんとして出されたのは、カチカチのパンと牛乳と卵。あとキャベツを煮たもの。これで銀貨一枚か・・・。<ホットミース>が銀貨1枚で売れるのが判る気がする。関所では朝ごはんを食べてこなかったので、3人で<もしょもしょ>と食べ始める。待つことが目的だから急いで食べる必要もないし、不味くてゆっくりになっていても全く問題ない。ただ、楽しそうな会話が出るような食事では無いね・・・。


と、宿屋の2階から階段を下りてくる女性達の会話が聞こえてくる。


「今日はどこの奴隷商人から当たる?」

「奴隷商人と交渉するためにも、お金を節約したり、稼ぐのも重要よね。冒険者登録所で募集があった、<魔術師見習い>で雇ってもらえるといいのだけど」

「それより、ステラ様が心配だわ。あの人、生きることに無頓着で、知らないうちに危険な目にあったり、奴隷になっても平気で自分の好き勝手な事をしてそうで・・・。」


なんか、ステラが凄く心配されてるし、性格も読まれている。その一方で3人が三様に前を見ていろいろな事を考えてるのは思考の補完ができていいね。ちょっと様子を見てようかな。


「すみませ~ん。朝ごはん3人分ください。」

「あ、私はカチカチのパンとキャベツいらないわ」

「私は、追加でソーセージが欲しいわ」


「はいはい。おはようございます。朝食3人分ですね。ソーセージの追加料金は銀貨2枚。けれど、パンとキャベツの代金を引くことはできない。いいわね?」

「それって、銀貨5枚?」

「そうですけど、問題でも?」

「いいえ。銀貨5枚ならここに。」


と、随分と萎んだ軽そうな革袋から銀貨5枚を取り出して、宿屋の女将おかみに手渡す。


「ありがとう。今日はどこかへお出かけですか?美人のエルフ3人で観光にでもいらしたのかしら?」

「はい。ちょっと、雇ってもらえる場所が見つかりそうで、宿代を節約しながら旅を続けられそうなんです。」

「あら、そう。確かにもう金貨3枚分になってるものね。早く安く泊まれるところが見つかるといいわね。」


チラチラっと、宿屋の女将がこちらを見る。

ひょっとして、この3人の宿泊代が無くて、こっちが支払うことになるの?

ま、まさかね?エルフの奴隷を奴隷商人から買おうって人たちが、金貨の10枚やそこら持ってなくてどうするのって。


エルフの一人が青ざめた顔で女将に質問する。


「あ、あの・・・。金貨3枚って・・・?」

「おや、最初に説明しただろ?一人一泊銀貨5枚。夕飯とお湯のセットで銀貨5枚。ワインとお肉はセットで追加小金貨1枚。一人一日で小金貨2枚になるだろ?3人で同じことをすれば、一晩で小金貨6枚だ。今日は6日目の朝だから小金貨30枚。計算は合うだろ?」


え?なになに?一週間も経たずに宿屋で豪遊して金貨3枚使うとかって、どういう金銭感覚なわけ?同じエルフ族のステラがそんなにお金遣いに荒いとは思えないし。まぁ、確かに出される食事に対して、ちょっと高いかな~とは思うけどさ。説明されてれば、ちょっとは考えて行動するんじゃない?もうちょっと様子をみるかな・・・。


「あ、はい・・・。そうです。確かに・・・。」

「そうだろう?おかしなことは言ってないと思うよ。3人で確認してただろ?」

「「「はい・・・。」」」


「一応確認なんだが、今日までの分を、今支払えるかい?出かけてそのまま居なくなられたら、こっちが困るよ。」

「あ、あの!ちょっと待ってください!お金を作ります!」

「お金を作るだって?どうやって。朝食は現金をいいことに、宿代踏み倒す気だったのかい?これは奴隷商人を呼んで売るしかないね。エルフだし、器量もよさそうだから、一人金貨1枚ぐらいにはなるかね。」


へぇ~。確かにねぇ。宿屋からしたら警察とか関係ないもんね。お金を得られればいいから、<ごめんで済むなら警察イラネ>って、そのまんまだね。直接換金。非常に手っ取り早いね。さて、どうしよう・・・。


「あの~~。女将さん、ちょっといいですか?」

「なんだい?見ての通り、面倒ごとの最中なんだけどね。それとも何かい?あんたが3人分の代金を支払ってくれるのかい?」

「あ。いえ。赤の他人で、初めてお会いする人たちです。」

「そうかい。聞いての通り、奴隷商人に3人を金貨3枚で売ろうと思うんだ。お前さんが買ってくれるなら、もうちょっと高く奴隷商人に売れるんだよ。おまえさんもこの場で奴隷商人から買うなら相場の金貨10枚より安く買えるはずだよ。どうだい?」


「なるほど。一応、そこの3人の意見も聞いてみても良いですか?」

「ああ、もちろんだよ。ただ、無銭飲食が決まった時点で、この子らは犯罪奴隷確定だけどね。」


「貴方たちの名前を伺っても良いですか?」

「エスト」

「イスト」

「ミスト」


なんだか、もう泣きそうだね。てか、泣いてる子がいるよ。


「こちらの女将さんにちゃんと説明を受けて、承知の上で宿泊していたのですね?騙されたとか、契約内容が変わってしまったことはありませんね?」

「はい。」


「3人で宿泊したり、飲食した代金が金貨3枚になるそうですが、今日の分までのお支払いはできますか?」

「あ、あの・・・。」


「今、手元に金貨3枚相当の物か?あるいは私が買い取れる物はありますか?」

「働いて返したいです・・・。」


「女将さんは、今すぐに支払いを要求してますよね。働いている間にも生活費がかかり、女将さんはその分を待たなくてはいけません。貴方たちに提供した食材の仕入れ費用も支払えないと、今度は女将さんが犯罪者奴隷になってしまいます。分かりますか?」

「そうだよ!その子の言うとおりだ!今すぐ支払えないなら、あんたらが奴隷になるんだよ!」


私は女将さんに向かって手のひらを広げて、押し出すように差し出す。『今は黙ってて』との意味を込めて。


「奴隷になってから私の元で働くのと、奴隷にならずに私の元で働く方法があります。どちらでも選択できます。しかし、奴隷にならずに私の元で働くなら、何らかの保証が欲しいですね。」

「保証ですか・・・?」


「私は貴方達を信用して働いてもらう。でも、貴方達が逃げ出したり、勝手なことをしても、私は貴方達の所有者でないのだから、何も束縛できないよね。すでに、貴方達はここで無銭飲食の犯罪者なのだから、次をしないと言い切れますか?」

「・・・。」


黙っちゃったね。そりゃそうか。


<<おねえちゃん、イジワル?>>

<<ヒカリ。あんまり虐めると可哀想だよ>>

<<君ら、勝手なこと言うね。作戦会議だ!>>


「女将さん。手間をとらせてしまってすみません。もうちょっと奴隷商人を呼ぶのをお待ちいただけますか?家族で相談させてください。」

「少しならいいよ。ちゃんとこの場で解決できるんだろうね?」

「ありがとうございます。」


「で、どうしよう。」

「許してあげれば?」

「連れて帰るんだろ?」


「逃げたらどうしよう。」

「逃げる必要がないだろ。」

「おねえちゃん、大丈夫だよ」


「私が払うの?」

「私お金ないよ。」

「僕もある訳がないさ」

「はいはい。家族会議終了」


「女将さん、この子達3人をこの場で買い取ります。如何程でしょうか?」

「おや。奴隷商人に印をつけて貰わなくていいのかい?こっちも手数が省けて助かるよ。金貨5枚でいいよ。」

「「「え!3枚じゃ・・・」」」


「はい。分かりました。この場で金貨5枚をお渡しします。奴隷商人の代わりに引き受けます。それでよろしいですか?」

「いいよ。あと、この子らの荷物も持って行っておくれ。」

「エスト、イスト、ミスト!荷物を取ってきて。出かける準備もしてね。

女将さん、いろいろお手数をおかけしました。こちら金貨5枚になります。」

「いや、いいんだよ。こちらも儲けようとしてる訳じゃないってわかってくれればいいんだ。」


ーーーー


3人のエルフを連れてメルマの街を出る。

街を出たところで3人に確認する。


「エスト、イスト、ミスト。<飛行術>は使える?あと<隠密行動>みたいな透明になる魔術も。」

「あ、ええと・・・。」

「エスト、何?」

「<飛行術>って何ですか?」

「飛ぶことだけど?」

「3人とも飛べません」

「<隠密行動>は?」

「分かりません。」

「イストとミストも判らない?」

「「はい・・・。」」


<<おねえちゃん、出番だね>>

<<僕も助けるよ。軽くしてくれればね。>>


<<3人で来たのって、こういう想定なの?>>

<<僕はしらないよ。ステラは飛べるし。透明になれるよね。>>

<<私は悪いエルフからおねえちゃんを守るためにきたよ>>


「じゃ、みんなでちょっと歩くよ。人気ひとけが無くなる迄ね。人の姿が見えなくなったら、飛ぶからね。」


<光学迷彩><重力遮断>を3人に施して、3人がそれぞれ抱えて飛ぶ。

行先はステラが作業してそうな冷蔵庫か竈がいいかな。

この子らが長老と仲良くハーブオイルを作ってくれるといいんだけど・・・。


いつも読んでいただきありがとうございます。

頑張って続けたいとおもいます。

また、ブックマークや評価を頂けることはとても励みになります。

ありがとうございます。

10月は毎日少しずつ22時更新予定。

手間な方は週末にまとめ読みして頂ければ幸いです。

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