~抜け落ちた過去~
突然現れた『零兎』という男。
そんな男の所有物にされしまいにはキスまで奪われてしまった香だった。
一体こいつ何者・・・・・・?
と、思うと何か悲しそう・・・・・・・・。
その理由を聞くと、6年前に香と付き合っていたと話し出した。
そんな香は同じ6年前にとある事件に巻き込まれ記憶喪失になっていた。
それを知り香は零兎の話を聞くことにした・・・・・・・。
「記憶がない・・・・・・・・か。」
と零兎はつぶやきベットに座り下を向いた。
すると、香が、
「付き合っていたって・・・・・・・男同士なのに?まぁそこは置いておこうそれより、なんで僕をそんなに探しているんだ?別の人でもいいんじゃないかこの際・・・・・・。」
すると、そんな香の言葉に腹を立てたのか、零兎が香の胸ぐらをつかみ真っ赤な顔をして起こり始めたその怒りは今にも吹き出しそうなのにどこか煮え切らない表情をしていた。
「てめぇ・・・・・・・・・・・んっ…がっ!!記憶がないお前に怒ったって仕方ない。だが!記憶がないからと言ってお前は俺の恋人の『みかみこう』なんだ・・・・・その事実は変わらないだから、その気持ちを踏みにじるやつは例え香本人だとしても許さない。」
零兎は香に向かって檄を飛ばした。
香は零兎の怒る姿を見て『昔の自分はこんなにも愛されていたんだ』と痛感し零兎にお願いをした。
「そんなに……愛されてた……………んだ……。」
香は零兎の言葉をかみしめるように言葉を飲み同時に唾を飲み込みこんだ。
「零兎・・・・・・・さん?少し僕のこと教えてくれないか?」
香の下から舐めるようなお願いに先ほどまでの怒りはなく逆に6年前の香の姿とカブって見えて遠くて少し哀しい目つきになっていた……。
その目から今にも涙がポロポロと落ちるのではないのかと思うぐらい目が潤んでいたがそれを抑え零兎は香に昔話と香が巻き込まれた事件と自分のことについても少々話すことにベットから降り目の前にあるテーブルの前に正座した。
「香。ここに座れ。今から昔話をするが……決して耳をふさぐなよ。」
零兎は香に忠告した。
香は、ただの昔話が利きたいだけなのにそんなに勇気がいるのか?と不思議がりながら話を聞くためテーブルの前に座り零兎と対面に向かい合った。
「う・・・・・・・ん…わかった…………。」
すると零兎がテーブルに肘をつき香に昔話を話し始めた。
「俺、一之瀬 零兎は、お前の幼馴染であり、かの有名な『一之瀬グループ』の長男だった……。」
香は少し不思議になったので質問してみた。
「だった・・・・・・?」
すると、零兎が、香の口をふさぎ、
「質問は話が全部終わってからまとめて聞いてやるから今は口をはさむな!」
と言われ香は口を挟まず話を聞くことにした。
「俺は、最初は美神香の幼馴染だった。香は一之瀬家の隣に住む大財閥『美神財閥』の末っ子だった………一之瀬家と美神家は仕事上ではあまり関わりが無かったので因縁などもなく仲良く接していたんだ…俺たちは、子供のころからずっと一緒にいた……そんな俺は香に『依存』していた。
そして、香も俺に『依存』していた。互いに依存し合っていた2人はいつしか友達・親友などの枠を超えていつの間にか『好きな人』として互いを見るようになっていたんだ………。
時は過ぎ、高校生になり2人はあまりにもその気持ちが高ぶりすぎて俺から告白し恋人同士となり付き合い始めたんだ・・・・・・・でも、そんなのもちろん親には内緒だったんだが、それでもいずれバレるものだとわかりながら関係を持ってしまったんだ………そして、付き合い始めて2年が経った頃俺の親に2人の関係がバレてしまい2人は無理やり引き裂かれた。
――――――――それが、【美神事件】の始まりなんだ―――――――――――――――
2人は引き裂かれた後、夜抜け出してよく密会をするようになった、そんなのも2人の親にバレていると知りながらも無我夢中で俺は香の元に向かい美神家から少し離れた小さな小屋で会っていたんだ。
それに、激怒し狂い始めた一之瀬グループ社長つまり俺の父親 一之瀬 靖人が美神財閥をあの手この手で潰そうと策士し始めたんだ……。
俺は泣きながら止めてくれと懇願した日もあったが……親父の耳には届かなかったんだ……。
そのせいで、美神財閥は崩壊し内乱が起きた……。
ちょうどその日が、俺が香と約束していた付き合って4年目の記念日の12月24日クリスマスイブの日で、中々来ない香を迎えに美神財閥の門の前まで行くと数々の死体が転がっていた……………意を決して中に入ってみても香の姿は見えなかった……それどころか美神家の兄弟達もろとも消えていて社長室には血みどろになった社長、つまり香の父親 美神 紳一郎が座っていたんだ…。
それから待っていても香は帰ってこなかった……。
そして、俺は一之瀬グループの全総力を香の捜索につぎ込んだらやっと6年掛かって見つかったんだ。あの事件の後【美神事件】は闇に葬られた。
だから、お前のお兄さん達それと……たまたまその場にいた俺の姉貴の所在はわからないんだ…親父はあの事件の後自殺したんだ。
今の実質的な社長は俺だが……遺書には俺ではなく弟の双芭が継ぐことになったんだ。これも何かの因縁なのかと思い俺は香を探していた反面【美神事件】の謎も追ってるんだ・・・・・・・・・・。という訳だよ。少しは……わかったか?」
零兎は香に聞くと香は少し頭をひねり、
「ということは、僕には家族がいてすごく裕福な暮らしをしていたのか…愛されていたのか…よかった・・・・・・・。」
香は胸に手をあてホッとした顔を見せた。
そんな香の行動が零兎にはわかりかねるものだった。
「なんで安心してるんだよ!お前は被害者だぞ?」
と捲し立てる零兎に香が落ち着いた表情で零兎に言い出した。
「なんで安心できるか?………そんなヤボなこと聞かないでよ……それは、多分この6年間独りだったからだよ。」
とボソッとつぶやいた香の言葉に零兎が反応した!
「1人?!お前一体………ドコに?」
すると、香は急に両手で頭を押さえ唸りだした。
「う・・・・・・・うぅっ・・・・・・ぐはっ!!ギャ――――――!!!!」
そんな香の姿を見ているとすごくいたたまれなく思い香をベットに運ぼうとすると香が力いっぱい拒否し、何かを伝えようとしていた。
「ぐっ・・・・・・・・・・グロサム・・・・・・・・舌切山・・・・・・そこが僕の実家・・・。」
香はその言葉とともに意識を失った。
零兎は聞いたこと名前『グロサム』と通称魔界の出入り口と呼ばれる舌切山に向かうことにしたが香も連れて行くつもりだったがこの状態じゃ連れていけないと思いベットに寝かせ零兎は闇が深かった夜から朝日が照り付ける早朝に香のアパートの窓から飛び降り舌切山へと急いで向かった。
ー零兎が舌切山に向かって5時間後ー
香が意識を取り戻した。少し眠っていたように目をこすると零兎がいないことに気が付いた。
「いない・・・・・・・。」
とつぶやくとテーブルの上に置手紙が置いてあるのが見えた。
【6年前、お前の記憶が始まった場所に行ってくる・・・・・・・。】
そのメモを見た香は危険を察知し、仕事を休み香の記憶の始まりの場所舌切山に向かった。
「零兎が・・・・・・・・危ない!!」
続きを楽しみにしていてください。
恋愛というより事件の方が多いのかな?




