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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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24/64

episode24

今日の午後の授業は体育祭練習だった。昼休みにジャージに着替え、イスを持ってグラウンドへと向かう。ぞろぞろと生徒達がグラウンドへと集まって来ると、オレは緊張した。オレを脅かす存在..."湊 友樹"の姿ないか、警戒してしまう。そんなオレの様子に気付いた叶弥が「大丈夫」と言いオレの頭をポンと叩いた。


「安心しろ。お前のそばから離れねぇから。」

「叶弥...。ありがとう。」

「おう。」


叶弥の言葉にホッとしていると、オレ達に近づいてくる影が一つあった。...湊 友樹だ。


「京司君。久しぶり。僕の中学卒業ぶりかな?」

「...湊先輩...」

「何の用ッスか、センパイ。京に近づくのやめて貰えます?」


叶弥が湊先輩をバチバチに睨みつけていると、湊先輩は「おぉ、怖い怖い。」とおちゃらけた様子で言った。


「まだ京司君のそばにいるんだね、五十嵐君。...本当に邪魔だなぁ...。」

「そりゃどーも。」

「まぁ、同じ団で同じ競技だから君が何と言おうと京司君とと一緒にいられるからね。...体育祭の間に...ね?」


湊先輩はそう言うと、オレにねっとりとした視線を送ってきた。オレは背中がゾクリとして叶弥の後ろへと隠れた。


「どうしたの?京司君。あぁ、恥ずかしいんだね。...可愛いなぁ...」

「...もう時間デスよ?いい加減、クラスに戻ったらどーすか?」

「...仕方ないな。今日はこのくらいにしておくよ。...じゃあまたね、京司君。」


湊先輩はそう言うとオレ達から離れていった。オレは張りつめた緊張の糸が途切れ、その場にしゃがみ込んだ。


「京?!大丈夫か?!」

「...大丈夫...。緊張しすぎたせいだから。叶弥もいたからそこまで酷くないから安心して。」


叶弥は納得していない様子だったが、それ以上は言及しないでいてくれた。


「まぁ、今日は競技練習はないからもう大丈夫だと思う。叶弥も気を張りすぎないで大丈夫だから。な?」

「...京がそう言うなら...」


オレ達もクラスの待機場所へと向かうと、クラスメイト達から「大丈夫?」と声をかけられた。...どうやら先程のやり取りを見ていたクラスメイトがいたようで、何かを察したらしかった。


「大丈夫だから。心配かけて悪かったな。」


オレはクラスメイトにも礼を言うと、叶弥と並んでイスに座って練習の開始を待った。これ以上は何も無いことを祈りながら。

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