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第63回路 禁断魔法

通常の会話は「」魔法での会話は〈〉

みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。

「第四試合リアク・カティVSクリオス・シバーレク 選手入場!」

クリオス…絵に描いたようなイケメン勇者、ロングソードに盾というスタイル、シバーレク…魔導士というよりは賢者という方が相応しいかこちらもイケメンで清潔感がある青い宝玉を獅子が加えている装飾があしらわれている

「大魔導士リアク様!我々は手加減致しません。

当然、そちらのお連れの方から倒しにかかります!」

「ほう、ならば私もそのつもりで迎え討とう」


「それでは始めてください!」

シンバルが響き渡る


「悪く思わないでくれ、娘さん!体力は決勝まで温存したいので!」

クリオスはカティに斬りかかる

ブンッ

あれ?カティが消えた?

2mくらい離れたところに立っていた

リョンリョンが

「足元を見て、緑色の魔法陣。たぶん転送先に魔法陣を描いてる」

「やるな!これならどうだ!旋回斬り!」

円を描きながらあたり一体を攻撃する

しかし、当たらない

カティが移動した跡に魔法陣が残っているが少し遅れて消えていく

「クリオス!手当たり次第攻撃しても当たらない!ここは少し冷静に…」

シバーレクが言ってすぐ

ガクッ

クリオスは膝から落ちた

「な…なんだ今のは!」

カティはほくそ笑む

「フッ、禁断魔法の一つ、ヒザガクンじゃ!」

は?膝カックン?

禁断というか死語みたいに誰も使わないから消えていった死魔法?

膝をパンパンはたきながら

「私たちはあなたと遊びにきたわけではないぞ」

こめかみがピクピクしている

シバーレクが叫ぶ

「クリオス、冷静になれ!相手の思う壺だ!」

「わかってる!」

少し冷静じゃないな

「なぜ、貴様は遊びだと思う?」

リアクさんが問う

「膝カックンなど小さい頃に友達と戯れているときにするものでこの場では…」

「しかし、現に貴様は膝から落ち一瞬我を忘れた。あの時点で我が攻撃魔法を放っておれば貴様は即死じゃぞ。

甘いな、若輩者。

ガルーダはわざわざ地上に降りて物理攻撃を仕掛けてくるのか?せんな?アイツらは翼を持っておるからな。見た目通りの攻撃を仕掛けてくる。

つまりじゃ。貴様は剣と盾を持っておる。概ねそれを使った攻撃を仕掛けてくると誰が見てもわかる。自分は剣が得意ですと言っているようなものだ。ならば、こちらはそれを避ければ良いのだ。その格好で出てきた時点で貴様の負けは見えている

奥の手を持っておれば別じゃがな

我々を見よ。それぞれ接近戦のために短剣は持ち合わせておるがほぼ丸腰じゃ。おそらくお前は我々が魔法を使って攻撃してくると踏んでおるであろう、火なのか土なのかと。しかし、どの属性にも当てはまらない魔法がくると動揺して我を忘れる。そして、貴様はまんまとヒザガクンにかかってしまった。

いつも常に冷静に、状況を見極め機転を効かせないと対人戦ではその格好が弱点となりうるのじゃぞ」

なるほど、その通りだ

「さぁ、続けよう!我に貴様らの底力を見せよ!」

「よーし!やってやろう!いくぞ、シバーレク!」

「そうだね!たとえ負けたとしても傷跡くらいは残さないとね!」


すごくいい攻防が続いた

カティはほぼ戦闘経験などないはずなのに

しっかりと闘っている

すごく勉強になる試合だ

観客も湧いている


「リアク様、そろそろいいですか?」

「お前が良いと思うなら良いぞ」

「かしこまりました」

そういうとカティ指を鳴らした

「痛っ!」

シバーレクがおでこ辺りに何か当たったと思うや否や

黄色の魔法陣が周りを囲み

螺旋状に流れる風がシバーレクを巻き込み上昇した

同じタイミングでクリオスも同じように舞い上がった

放物線の頂点に達しようとした時

大きな黄色い魔法陣が現れ

滝のように落ちる水流に2人は飲み込まれ地面に叩きつけられた

「禁断魔法その2、デコピング!」

カティはピースサインをリアクさんに送った

動かない、動けない2人に審判は歩み寄り

大きく×を表した


「勝者、リアク・カティ組ー!」


「さすがだな」

リードさんは勝利を讃えた

「というか、リアクさんの教えがすごく胸に突き刺さった」

ミポポは考えている


【ルボーアさんの病室】

様子を伺いにルボーアさんの病室に来た

「ルボーアさん、調子はどうですか?」

「パパー!」

リデアが駆け寄ってきた

「デンリュウさん。だいぶ良くなりました。

リードさん達、次あの2人と対戦ですよね?」

「そうなんです。気を引き締めていかないと…」

ミポポが答えた

「あの2人のステータス…霧がかかったみたいになっていて…たぶん妨害魔法みたいなのかな…」

リョンリョンは悔しそうだ。

「囁き声に気をつけて!」

ルボーアさんは強い口調で忠告した

「私たちが何もできなかったから…ごめんなさい…」

「謝ることなんてないですよ!カタキは必ず取ります!」

ミポポの意志の強さが声色にも伺える

「そろそろ行こうか!」

リードさんの呼びかけで病室を出た


「リョンリョン、囁かれそうになったらイヤーリンクスで妨害してくれ!」

思わぬところで役に立ちそうだとリードさんは得意げだ

「わかった!」

2人は会場に向かった

R7.8.20 加筆

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