第56回路 ただいま!エドガル
通常の会話は「」魔法での会話は〈〉
みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。
ーー翌朝ーー
宿の前にダガポートさんと竜車が来ていた
俺たち5人とナリアーノさんが一緒に乗り込んだ
シンブロート樹海の途中でナリアーノさんと別れ
エドガルに向かって走り出した
敵が落としていったカケラを組み合わせてみた
どうやら球体になるようだ
「マーニの記憶…あと2つ…」
〈あと2つで何が起こるんだろ…〉
偉大なる力…
「なんかこれを落としていったヤツの共通点とか規則性みたいなのはあるのか?」
リードさんは尋ねてきた
「いや、全く…ただドンドン相手が強くなっているのと…
例の強大な魔力を持ったヤツが関係しているのは間違いないと思います」
「ウルシバラ、あんなヤツと戦うの?嘘でしょ?
とんでもないよ、あの力は」
リョンリョンは忠告した
「俺も嫌だけど、ヤツには近づいてる気がする」
「あんな急に現れて急に消えるヤツなんて、マジありえない」
ミポポも不安そうだ
「まぁ杞憂ってやつさ、考えてもしょうがない。やれることできることをやっていこう」
「そうだな、その通りだ」
〈早く帰ってドマンドのオムライスが食べたい!〉
「わかるーー!」
ミポポも同意した
【エドガル城下町】
もう夜になっていた
案内所の前を通りがかった
「デンリュウニャーン!」
ギルアが声をかけてきた
今までシカトだったのに…
「早かったのね、ギルアさん」
ミポポが話しかけた
「ミポポニャン、聞いてくださいニャ」
「どうしたの?」
「案内所ってギルド協会傘下なのニャ」
「そうなんだ」
「それで今回わたしは休暇をもらって帰っていたのに
アルージシさんが人手が足りないから帰るぞって
無理やり夜行竜車で帰ってきて…
今日午後から仕事ニャ
ありえニャイ!」
「それは大変だなー頑張って」
心無い口調で言ってやった…
というか俺も俺でスナックでの悪口を根に持っていたっぽい
小さい男だな、俺は…
「もうちょっと優しくしてくれてもいいニャ!」
最後まで聞かずにダガポートさんに竜車を出してもらった
ギルドには明日の朝顔出すとして
ダガポートさんと別れ
5人で念願のドマンドで食事をとった
お腹がいっぱいになった後
リードさんと別れ
部屋に帰った
【とある宮殿】
かの男、サティスディーナ、ドラキュラ伯爵、イロハニールが珍しく
玉座の間に勢揃いしている
「もうそろそろお戯れはよろしいかと私があの者のところに出向いて制裁を加えて参ります」
ドラキュラが切り出した
「ちょっと待ってよー!それならあたしが行くわよ!」
イロハニールは居ても立っても居られない
「誰が貴様らに美味しい思いをさせるものか!わたしが…」
「まぁ待て、もう少しだけ。あと一つだけやりたいことがあるのだ。アイツを使って…」
ーー翌朝ーー
【冒険者ギルド】
リードさんとギルド前で待ち合わせていた
おてんばエレーナが駆け寄ってきたが
これをミポポがゆっくり慌てずに来るように両手で抑止した
「デンちゃん!おかえりー」
俺の腕を取り体に接触させる
あ…当たってる…胸が…
《ピーポーピーポー》
「ねーねー、いつ帰ったの?今日?昨日?」
「あぁ…昨日の夜に…」
「そうなの?で、いつデートしてくれる?」
「えっ?」
リョンリョンがエレーナの体を腕から離して
今度は自分が腕をピッタリくっつける
「ウルシバラはあなたとデートになんか行きません!」
「なによ、おばさん!入ってこないでよ!デンちゃんはわたしとデートするって決まってるんだから!」
決まってはないし、聞いたこともない
「おばさんってねー…ほら、見て見てウルシバラが困った顔してるじゃない!」
「それはおばさんが無理やり腕を取って離さないから困ってるのよ!」
「一度成らず二度までも…」
2人が歪み合っているところ、割って入った
「アルージシさんに会いに来たんだけど…」
「かしこまりました、ご主人様!」
エレーナが先導した
【ギルドマスターの部屋】
コンコンコン
「ギルドマスター、デンリュウさん達がお見えになりました」
「どうぞ」
ドアを開けて中に入った
アルージシさんがデスクワーク?いやお絵かきしてたな…
スケッチブックが見えた
「デンリュウさん、この度のモノリーでの依頼ありがとうございました。どうぞおかけください」
「失礼します」
5人は揃ってソファに腰掛けた
「いやぁ、本当に助かりました。こちらが今回の報酬になります」
「ありがとうございます」
「このところのデンリュウさん達の活躍はエドガル城にまで届いてまして…王から引見を求められている」
「エドガル王ですか?!」
「その通りだ。向こうの立場的に非公式ではあるがくれぐれも粗相のないように努めていただきたい」
「いつ行けばいいですか?時間の指定とかはありますか?」
「今日一日空いておられるとは聞いておるが…それ以降はいつだったかな?」
絵を描いてないで、メモを取れメモを!
とツッコミたかったがまだ言えない…
「わかりました。今日この後伺います」
「そうかそうか、ではギルドから使いを先に送っておく
エレーナ、王にこの後デンリュウさん達が伺うと使いを送ってくれ」
「かしこまりました」
エレーナは部屋から出た
「ところでデンリュウくん、最近王の側近に不審な動きがあると聞いている。一度の拝謁で何がわかるとは言えんが注意してくれ」
「わかりました」
「いやー今回妹に散々怒られたよ。依頼内容を把握してちゃんと伝えてくれとな、ハハハッ」
メモを取れ、メモを!全く懲りていないな、これは
5人はギルドを出た
R7.8.20 加筆




