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第36回路 道標のかけら

通常の会話は「」魔法での会話は〈〉

みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。

【とある宮殿】

シュイーン

「今戻ったよー主人様」

男は玉座に右足を立ててルービックキューブをしている

傍にはサティスディーナがいる

「うむ、戻ったか、イロハニール」

頭から被っていた黒いマントを脱いだ

緑の髪色でツインテール、小柄な女の子だ

「お腹すいたーなんか食べさせてーー」

「報告が先だ!イロハニール!」

「はいはい、固いな、サティス姉さんは」

「結果は惨敗。獣は全滅、ハティもやられたよ。

アイツ、だいぶ侮ってた。相手もなかなかやるよ」

「わかった、少し暇つぶしになること探さないとな。

イロハニール、下がって良いぞ。サティス、何か食べるものを用意してやれ」

「かしこまりました」

2人とも頭を深く下げて出ていった

「暇つぶしか…」




昨日は宿に戻って3人ともすぐに眠ってしまったようだ

酒のせいかなんだかボーッとしている

露天風呂に入ってから帰ることにした

宿を出て昨晩のお礼を村長に伝え

村人たちの見送りの中、帰路についた



【エドガル城下町】

疲れてはいたがギルドに報告だけ済ませに行った

【冒険者ギルド】

なんだかギルド内がざわついてる

「あのハティを倒したってよ」

「マジかー」

「しかも100匹ほどのオオカミの群れを全滅したって」

「デーンちゃん!」

後ろから突然声をかけられた

「わーーーっ」

「私よ、私!」

かのおてんばだった

「なんだよ、驚かすなよ」

「そんなつもりはなかったんだけどねー

依頼の報告でしょ?ギルドマスターがお待ちよ!」

そう言ってギルドマスターの部屋に案内された

「失礼します」

「おぉ、デンリュウくん、よくぞ無事に戻って来てくれた!」

「アルージシさん、依頼の報告ですが…」

「さっき、村長から連絡が入ったよ、相当過酷な依頼になってしまったな」

「いえ、調査自体はそれほどでもなかったのですが…」

「ハティの討伐か?Bランク…いやほぼAランクの依頼になってしまったようだね。この街の危機を救ってくれた、君たちは英雄だよ」

「それは大袈裟かもしれません」

「大袈裟なもんか!

そうそう、これが今回の依頼の報酬とこっちがギルドからの特別報酬銀貨20枚だ」

「こんなにいただけるんですか?」

「もちろん、それだけのことをやってくれたんだから。それと特別昇格、君たちはこの度Bランクパーティとなった!」

〈すごいじゃない!〉

「やったね、デンちゃん!」

「いやいや、みんなのおかげだよ!」

これでまた、冒険の幅が広がった

部屋を出てロビーに戻った

「どうだった?」

エレーナは訊ねてきた

(聞いてないのか)

「Bランクに昇格したよ」

「ほんと?すごい、大出世ね!」

「これからもよろしく!」

「こちらこそ!」

リードさんとグラシアさんにも伝えたいが

ウチに戻って少しゆっくりしてからにしよう



【デンリュウたちの部屋】

(やっぱ家が1番落ち着くなぁ)

〈ねー、リョンリョンも来るんでしょ?

また一層騒がしくなるね!〉

「リョンリョンとまた飲める、ウフフ」

ミポポは飲み相手が見つかって喜んでいる

「とりあえず2部屋空いてるから好きな方を選んでもらおう」


ひと休みして昼食を食べた後リードさんに報告しに行くことにした


【エドガル魔導巧士店】

「リードさーん!」

「ん?デンリュウ!戻ってきたのか、みんなも!

これはいい知らせだな?」

「はい!無事に依頼達成して、Bランクに昇格しました!」

「Bランク?そりゃすごいな!」

奥からグラシアさんも声を聞きつけて出てきた

「デンリュウくーん!」

駆け寄りいきなり抱きついてきた

顔を近くに寄せて…

ち…近い

《ピーポーピーポー》

(わぁーーー!)

「それで、どうだったの?」

耳元で囁いてきた

「あ、まぁ無事に依頼達成しました…」

「そう!さすがね!私の目に狂いはなかったわ!」

「で、今度お店にはいつ来てくれるの?」

リードさんが割って入る

「姉ちゃん、やめてくれ!デンリュウが困ってる」

「えーー、そんなことないわよ、ね?」

「いや、まぁ…」

右の首あたりに何かが当たった

「まぁとにかく無事でよかった!

今仕事は落ち着いてるし、少しゆっくりするといい」

「そうですね、ありがとうございます」

そう告げてお店を出た


リアクさんところにも行きたい


【リアク・バイタン魔石店】

こちらから声をかける前に気づいたようだ

「おぉ、デンリュウ、久しいな、ミポポもみんないるのか」

そんな経ってない…

ミズキはカウンターに駆け上がった

〈リアクさん!こんにちは!〉

「ミズキ!お前はいつも可愛いな」

「リアクさんにちょっと見てもらいたいものがあって…」

「なんだ?早く見せるがいい。

最近の流行り物とかを見せられても

知らん、好きにせいっとしか言えんが…」

「これなんです…」

ドロップしたカケラを見せた

「これは…いや、まさか…」

かなり入念に調べている

「お主、これをどこで手に入れた?」

「魔物のドロップアイテムです」

「…やはり…」

みんな息を飲んだ

ゴクン…

「わからん」

大魔導士様にツッコミは入れられないが

それぞれがそれぞれにズッコケた

「ただ1つ言えることは…何かの一部であることは間違いない」

(それはわかっている…)

「それに…ここにわずかながら残っている魔力…ただものではないぞ。この私でさえ身震いがするくらいだ」

(そんなヤツを相手にしてるのか。ただ、今はこれを頼りに冒険を進める以外道標がないのは確かだ)

「これを集めるのか?この感じだとあと3つ.4つ必要そうだな。

ただ異世界転生の手がかりにはなるかもしれんな」

「そうですよね…ただ相手も2つこちらの手に渡っていることは認識していると思うので何かしらのアクションはあるかも知れないですね」

「そうだな、より一層励まねばならぬな。私も力を貸すから遠慮なく言ってくれ!」

「ありがとうございます。心強いです!」

R7.8.20 加筆

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