第23回路 ギルドマスター
通常の会話は「」魔法での会話は〈〉
みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。
【冒険者ギルド】
エレーナはバタついている、そんなに人もいないのに。
「エレーナさーん」
「デンちゃん!」
こっちに向かって来そうだってので、両手で制止を促し
「そっちに行く!」
そう言ってカウンターに向かった
「どうしたの、今日はリードさんも一緒で」
「実はギルドに依頼を出すのはどうすればいいのか聞きに来たんです」
「Eランクの依頼ならここで受け付けるけど、それ以上なら
ギルドマスターに直接査定してもらうようになってる。
報酬に関しては相場があるけどだいたい依頼者が決めていいことになってる。報酬の10%がギルド掲載手数料として支払っていただくようになってるわ」
「話を聞く限り、Eではなさそうです」
「わかった、じゃギルドマスターに話してくるから待ってて」
5分と経たないうちに戻ってきた。
「ギルドマスターが話を聞いてくれるみたい。案内するからどうぞ」
4人で中に案内された。
奥の部屋へと繋がる廊下には
今までの功績を称えた賞状が額縁に入れられて飾られている
コンコンコン
「連れて参りました」
「どうぞ」
「失礼します」
ドアを開けた
中はそれほど広くないが本棚に机、机の前のガラステーブルに対面ソファー。どこかで見覚えのある…あ、よくある校長室のイメージだ
ギルドマスターは貫禄はあるがたぶん40歳くらいに見える
濃いグレーのスーツ姿で少し長めでライトブラウンの髪をカチューシャで後ろにしている。
「初めまして、私がエドガルギルドマスターのアルージシと申します」
名前でいじっちゃいけないと思うがアルージシ氏がいうにはーってシの数を間違えそうだ。
「初めまして、エドガル魔導巧士店のリードと申します。」
「初めまして、デンリュウとミポポと申します。こちらで冒険者をさせていただいてます。」
「どうぞ、おかけください」
促されてソファーに座った
「今回の依頼はどのようなものですか?」
リードさんは答えた。
「はい、北の外れにあるミドーガルドという村はご存知でしょうか。」
「はい、聞いたことはあります。すごく勤勉で真面目な村人が多いと。稲作と畑作が盛んな村ですね」
「その村人、特に女性が満月の夜になると姿を消すという噂が。5日後の満月に合わせて調査の依頼です。」
「なるほど、依頼者はどなたになりますか?」
「村長さんです。今夜会うのでランクや報酬の件は伝える予定です。」
「わかりました。現地調査費用と交通費など含めて銀貨50枚でお伝えください。10%の5枚が手数料になります。ランクはC以上で掲載致します。」
「ありがとうございます。伝えます。本依頼になった場合は本人がここに来ればよろしいでしょうか?」
「はい、そうお伝えください。報酬はお持ちいただき一旦お預かりします。依頼不成立の場合はそのままお返ししますが、手数料はお返しできません。」
「承知しました」
4人は部屋を出てギルドのカウンターに戻った
エレーナがやって来て
「どうだった?」
「報酬額に問題なければ依頼出すと思うよ」
「そっか、そっか」
と言い残して業務に戻って行った
「じゃ、ミポポ、ミズキをお願いします」
ミズキは両手の中でジタバタしている。
「これは大事な仕事なんだ、大人しくお留守番しておいてくれ」
見なくていい、知らなくていいこともあるってことを知っておいてもらうために…
「みんなで行けばいいじゃないか。飲み代は姉ちゃんが出してくれるし。」
リードさんにすがる気持ちを伝える目をしたつもりが…
「ん、なんだ?お前、やましい気持ちでもあんのか?」
「いえ、そんなんじゃ…」
「だったらみんなで行こう!ただより美味い酒はないっ!」
ミポポの手の中にいる小動物から嫌な視線を感じつつ
繁華街に向かった。
R7.8.20 加筆




