第九十二話 狩人
第九十二話 狩人
サイド 大川 京太朗
剣を正眼に構えなおしゴーレムの様子を窺う。
どうやら黄瀬さんはこちらが戦力を温存している事を知っているらしい。『先輩相手に舐めプか?』と怒られないのはありがたいと考えよう。
だが、この雰囲気。手札を隠したままでいいのかとも思う。
……いや、やはりここは出さない方が――。
『考え事とは余裕ですね』
やっぱそうなるか!
正面から突っ込んでくる黄瀬さんのゴーレム。左にフェイントからの鋭い尻尾による刺突に首を傾ける事で対応。だがこれもフェイント。頬をかすめるだけの甘い一撃だ。
本命は、下からすくい上げる左の爪。
『へぇ』
「くっ」
柄頭でそれを受け止め、その勢いも利用して爪先を相手の腹に。
硬く重い感触。それでも瞬間的に『魔力開放』を発動する事でゴーレムの身体が大きく吹き飛んだ。
どうやら後ろに跳んで衝撃を減らした様だが、それでも空中ではどうしようもあるまい。
脚部から魔力を放出して加速。地面への踏み込みも合わせたそれは自分の身体をロケットの様に押し出した。
文字通り瞬く間に空中で肉薄。至近距離でゴーレムの赤い目と視線がかち合う。
感情などないはずのその瞳は、しかし確かに理性をもっていた。
「っ……!」
『馬鹿がぁ!!』
ギュルリと空中でゴーレムが横回転。振るわれた尻尾がこちらの脇腹に迫る。
直撃コース。脇腹を抉り飛ばされる自分を幻視し、『魔力開放』で横に飛んで回避。大きく距離をとった状態でお互いに着地する。
兜の下で冷や汗を流し小さく呼吸を整える自分に、ゴーレムは追撃をせず無機質なはぞのその顔を歪めていた。
『戦う事を選んだなら斬る事を迷うな!人語を喋るモンスターは友好的な種だけじゃない、人を騙し陥れる奴も命乞いをして隙を作らせる奴もいるぞ!』
ごもっとも過ぎる言葉が耳に痛い。
雪女やキキーモラといった形はどうあれ『人と暮らす』伝承を持つモンスターは使い魔になりやすい。そして、そういうモンスターほど人語を喋れるものだ。
だが、そもそもモンスターとは人を襲い、喰らう存在である。何らかの形で魔力を補給しなければ消滅する以上、そこは絶対だ。
『大川ぁ……お前、人が死んだ所を見た事はあるか?』
「……何度か」
『そうか。それは大変なこった。ならこう思っただろう?死にたくないってな』
爪を鳴らすゴーレムに、小さく頷いて返す。
何度も氾濫に巻き込まれ、その度に人が死ぬ様を見てきた。転がる死体を跨いで歩いた事もあるし、動かない親の死体に縋りつく子供を避難させた事もある。
我ながら、酷い光景を見てきたものだ。だが、それでも死んでいない。生きていたい。
「すぅ……ふぅぅ……すみません、失礼しました」
『よし。こい』
だらりと脱力し、自然体になるゴーレム。それを前に剣をもう一度八双に。
無言のまま、互いに駆ける。
左右にフェイントをしながら変則的に動くゴーレム。それに対し、自分は正面から突っ込んだ。
回り込まれて左斜め後ろからきた爪に腰を曲げて回避しながら回し蹴り。そのまま剣を横薙ぎに振るうが、相手は体を人間ならありえない程に仰け反らせて刀身を空かした。
そこから放たれるムーンサルト。ギラリと鋭い右の爪先を柄頭で迎撃。爪を叩き割る。
だがそれでも勢いが止まらない。どうやら尻尾を地面に突き刺してその力も使っているらしい。
左の爪先が顎狙いで振り上げられるのに鍔を合わせ、『魔力開放』。強引に魔力の風圧でもって勢いを殺す。
相手がそれに怯んだ隙に左手で足首を掴んで思いっきりぶん投げた。その際に魔力ののった握撃をしながら捻りを加え、足首の関節を破壊する。
十メートル先にバウンドしながら叩きつけられたゴーレムだが、既に態勢を立て直してこちらを見据えていた。
だが、その動きは視えている。柄と鍔をもっての疑似的なランスチャージ。騎兵ではないが、『魔力開放』でもっての加速も合わされば似た様なものだ。
クラスメイト達との戦闘の時と違い糸は視えない。だが、それでも動きがわかる。
『ぐぅ!?』
咄嗟に左腕を盾にする事で攻撃が逸らされた。肩から先を吹き飛ばしながら旋回。左手を鍔から柄に持ち替え、再度突貫。
この人の動き、あまりにもモンスターのそれに近すぎる。その理由はわからないが、だからこそわかる。
なるほど。獣より賢く、されど人の技はない存在。どうも、自分はそういうのと相性がいいらしい。
相手もまた、こちらに突っ込んでくる。退けば押し切られると踏んだか。思いっきりのいい。
『しゃあ!』
大上段に構えた自分に突き出された右の爪。それを脇腹で受ける。
サーコートが引き裂かれ下の鎖帷子に火花を散らせながら、肋骨の曲線で力を逃した。
すれ違う形になったところで、剣を振りにかかる。相手の首筋からうなじを狙ったそれに、相手も読んでいたと尻尾を放ってきた。
右目に迫る鋭く尖った尾の先端。その軌道を、自分の魔眼が教えてくれる。このままいけば、脳まではいかずとも眼球を潰される未来が視えた。
太刀筋を『魔力開放』でもって強引に切り替える。腰を落としながら剣を回せば、相手の尾を斬り飛ばせた。
その一手の消費。それを逃さぬとゴーレムが振り返りざまに爪を振るおうとしてきた。
だが、それもまた視えている。
『なぁ!?』
先ほど壊した足首を蹴り砕く。バランスを崩した所で脇にて相手の肘関節を押さえ、右手一本で持つツヴァイヘンダーを逆手に持ち替えた。
「おおっ!!」
『魔力開放』
片手振りにつき足りない膂力は、魔力で補う。
逆手に持つ事で近距離から繰り出した斬撃にて首を刎ねる。飛んでいく狼めいた頭部。それを視界の端で捉えながら、しかし動きは止めない。
すぐさま膝蹴りを叩き込みながら右肘を破壊。関節部だけあってか少し脆いらしく、ばっきりと折れた。
僅かに踏ん張ろうとするゴーレム。やはり頭を破壊しただけでは止まらないか。
それでも強引に蹴り倒して腹を踏みつけ、心臓に二回ほど剣を突き立てる。
念のため剣を捻って抉りながら、周囲を警戒。どんな隠し玉があってもおかしくはない。なんせ、相手は先達。
自爆装置か、はたまた伏兵か。斬り飛ばされた頭が飛んでくる可能性もある。
剣を順手に戻しながらゆっくりと後退。兜の下でゆっくりと呼吸を整えていれば、安楽椅子の方の黄瀬さんが声を発した。
「大川君。君、二重人格だったりしない?」
「貴方に言われたくありません」
なんださっきまでの荒々しい口調。あちらが素か?……素だな、間違いなく。
脳裏に浮かぶのはやはり初対面の時の姉妹喧嘩……あれを喧嘩と言っていいのかわからないが、とにかくあの時の姿を思い出す。
「……いい加減警戒はしなくていいですよ。ここで奇襲なんてしませんから」
「あ、はい」
その言葉に頷きながら、ツヴァイヘンダーを背に戻す。が、留め具は片方だけにしておいた。いつでもベルトを引きちぎりながら抜剣できるように。
「私も随分と警戒されたものですね……そんな風にされたら、ちょっと意地悪しちゃいたくなりますよ?たとえば……」
ここにきて、ようやく黄瀬さんが魔装を纏う。まるで童話に出てくる妖精の様な、手足を惜しみなく晒した緑色の衣服。むき出しの肩や短すぎるスカートから覗く白い脚に、しかしこの場で注目できる者などいないだろう。
生徒達と戦い、残った八体のゴーレム。それらの装甲が黒く染まっていく。
背のひび割れから赤い海藻みたいなのが生えてくるのを見て、流石に顔を引きつらせた。
うっそだろ。動きが読みやすかったからさっきは倒せたが、八体同時は無理だ。さばき切れない。『樹王』でも使わないと死ぬ。
柄を握ったままの手に力をこめた、その時。
「そこまで!!!」
酒井先生が割って入ってくる。いつの間にか鎧武者みたいな恰好をしていた。なにそれカッコイイ。
西洋甲冑もいいが、やはりそういう格好も大和魂が刺激される……『やーやー我こそは』って僕もやりたい。
とりあえずゴーレム八体を視界に収められる位置に移動しながら、そんな事を考える。だって鎧って男のロマンじゃん。
「これ以上は看過できません。これは授業だという事を忘れないで頂きたい」
「……いやですねぇ。ジョークですよぉ」
ぱちりと目を開けてほほ笑む黄瀬さん。そして呼応するようにゴーレム達の姿も戻っていく。
ほんとか?ほんとにジョークか?正直判断に困る。
やっぱこの人恐い。
「よっと。見学していた皆さんも、先ほどの戦いは参考になったと思います。まあ、『見えた』人は少ないと思いますが」
魔装を解除しながら勢いよく椅子から立ち上がって、ぐるりと生徒達を見渡す黄瀬さん。彼女の言葉に、そう言えば皆に見られていたのだと思い出した。
今度こそツヴァイヘンダーをちゃんと背におさめ、自分も周囲を見る。
「おぅ……」
めっちゃ目を逸らされた。友人達は軽く頷いたりサムズアップしてくれるが、他の生徒はまるで化け物にでも遭遇しちゃった風である。
ちょっとショック。いや、基礎ステが上の人の戦闘を見るとそうなるのはわかるけども。僕も花園さんの戦い……蹂躙?を見て少しへこんだし。
「ダンジョンの氾濫が頻発する昨今。自分より上のランクの敵と遭遇する事もあるでしょう。もしも『B+』のモンスターと遭遇してしまったらどうするか。大川君と私の戦いを参考にして頂けたら教師冥利につきますね!」
あー、確かに『B+モンスター』って氾濫が起きるとよく遭うわ。ミノタウロスとかファイアードレイクとか。変則的だがドラウグルの融合体も。
そういうのを見かけたとき、逃げるか戦うか選ぶ時間は短ければ短いほどいい……はず。いや戦闘のプロとかでもないから知らんけど。
「そして、私やそこの彼も強い方ではありますが、決して最強ではありません。上には上がいます」
「はい」
そこは強く頷く。自分達の上司とか。どこぞの自称シスター兼聖騎士とか。
世の中とんでもないのはいるものである。
「上を見上げればキリはありません。だから無暗に首を傾ける必要はありませんが、しかし全く見ないのも駄目です。話が少し戻りますが、情報を集め精査する事を忘れない様に」
無言で彼女の言葉を聞いていた生徒達に、黄瀬さんはコテンと首を斜めにした。
「お返事は?」
「はい!!」
今度は生徒一同が声を揃えて答える。やだ、目が笑ってない。
満足げに頷いて、彼女はアイテム袋にゴーレムや椅子をしまっていく。
「それでは授業時間もそろそろ終わりですので、私はこれにて!いやぁ、普段戦わない相手と稽古をするのは得る物が多いですね」
うんうんと頷き、授業のしめに入る黄瀬さん。
「私はここに何度も来る事はできませんが、次に来た時今日学んだこと……『覚醒者の力は強い』『情報は自分で確かめる』『格上の敵に遭遇した時の困惑と恐怖』を少しでも覚えていてくれたらとっても嬉しいです!そ、れ、とぉ。今度授業に来た時は、もっとフレンドリーに接してくださいね?お姉さん、皆さんに『そんな目』で見られたら悲しいです!」
HAHAHA、ナイスジョーク。
今兜をしていてよかった。引きつった笑い顔を見られなくて済む。
そんな感じで、黄瀬さんは忙しなく去って行った。
……きつい授業だったが、しかしためになったのは事実。
言葉を喋るモンスターと戦闘する事も、この先ないとは言い切れない。それに強い相手と命の保証がされた状態で戦えるというのも良い。殺し合いは絶対に嫌だし、痛いのも嫌いだが。それでも死ぬよりはよほど良い。
けどできるなら安全で居心地のいい部屋でレイラ達と『にゃんにゃん』したり、友達や家族とだべったりゲームしたりする方がいいなぁ。
エロく楽しく気楽に過ごしたい。めちゃくちゃ疲れたのもあって、強くそう思った。
……この後古文の授業があるんだけど、マジ?
* * *
サイド 黄瀬 翠
冒険者専門学校を出て、車内。
赤城さんから借りた車だけあって、防弾も防音もしっかりしている。スモークのかかったガラス越しに遠ざかっていく校舎を眺めた後、チラリと運転席を見る。
色々とわきまえている人を回してもらったはずだし、こちらは見ていない。なら、いいか。
鞄から取り出したのは、ゴーレム運搬用のとは別のアイテム袋。現在自衛隊に売り込むため制作中の、ダンジョン内で排泄物や吐しゃ物を入れる為の簡易版アイテム袋。
モンスターの中には相手の体液から呪詛を放つタイプもいる。その対策にこれだ。で、その試作品をなんで私が持っているかと言えば。
「おえええええええ………」
無論、エチケット袋としてである。
車内に広がる酸っぱい臭いを気にしている余裕もなく、胃の中の物全部吐き出した。あ゛ー、きっつ。喉と鼻の奥が辛い。
空調が強くなるのを感じながら、鞄から取り出したペットボトルの水で口をゆすぎ、これもアイテム袋に。そして袋の口を閉じてやれば、臭い自体はしなくなった。
エチケットアイテム袋をしまって、背中をシートに預ける。まさか、ここまで消耗する事になろうとは。
私の異能の一つ、『伝心操作』。自身の作成したゴーレムに己を憑依させる……様に、どうにかこうにか鍛え上げた。本来は無機物の『視点』を借り受けるだけのチャチな能力だったのもあり、その反動は大きい。
全く別の身体、別の能力を使う違和感。そして特にキツイのが痛みのフィードバックだ。
そっと、己の首を撫でる。大川め、躊躇うなと言ったが随分と容赦のない。腕を千切られるは首を刎ねられるは。その上動けない所を心臓に二度刺し。容赦という二文字は辞書にないようだ。
ついで、その後にやった『こけおどし』の負荷も無視できない。
特別製のゴーレムで相手してやるというのは、嘘ではなかった。見た目こそ一緒にしているが、他の機体と違い自分が憑依したのは専用にチューンした高級品。一体で高級外車に匹敵する材料費がかかっている。
で、それ以外の通常操作用のに強引な憑依。そもそも八体同時なんぞ無理である。せいぜい二体。無理しても三体だ。
新人や学生どもに嘗められるわけにはいかないと、無理をし過ぎた。未だ吐き気がおさまらない。
自分の脳みそを自分で切り分ける感覚……が一番近いか。正直、だから同時複数憑依は嫌いなのだ。
それでも、収穫はあった。
「大川京太朗……」
彼の名前を、まだ酸っぱい気がする口で呟く。
大川に『喋るだけの怪物』相手に、躊躇わない斬撃を仕込めたのは僥倖。それこそ、ゴーレムを失ったのも収支で考えればプラスと言える。私がゲロ吐くだけでアレだけの男がつまらない死に方をしないのなら、安いものだ。
赤城さんから聞いた、『例のモンスター』の件もある。お相手も赤城さんも大川を直接関わらせるつもりはないらしいが、念には念をいれて損もあるまい。
……奴の家族の護衛に私のゴーレムも何体か回すか?それだけの価値はある『戦士』に思えた。
いいや、戦士ではないな。どちらかと言えば……『狩人』?
こちらを人と思って戦う時はあまりにも拙い動きだったのが、狩るべき人外と認識したとたんひたすらに私の殺害の為に戦っていた。
いい。あれはとてもいい。
痛かった。辛かった。だが、それだけに信用できる。アレが敵に発揮されるのであれば、モンスターの類は基本的に任せられそうだ。
赤城さんより大川が『ガキ』か『プロ』か見定めろと言われたが、『どっちも』としか答えられない。
この変わったばかりの世界がそうさせたのか、奴の成長は酷く歪だ。年長者としてその事を悲しく思う反面、戦士としては面白く思う。
私は姉や赤城さん、そしてゴリラな黒ヒョウと違い文明人だ。殺し合いの中で死ぬ事が人生最高の瞬間だと確信している蛮族どもとは異なる。
だが、それはそれとして『戦い』というのはいい。生を実感するなどと言うつもりはないが、人生のスパイスとしては最上だ。
自分が死ぬ瞬間を、その感覚を何度も体感できる所はこの異能の欠点でもあるが、同時に利点とも思えた。
死にたくはないが、死闘はしたい。そんな『お姫様』な自分にはピッタリの異能かもしれない。
「くっ、くく……!」
ああ、まったく。次にまたこの学校に来るのが楽しみになってしまった。
今度はどんなゴーレムを用意しようか。人に似せる……のは止めておこう。私も人殺しを新人に仕込みたいわけではない。むしろ、あの狩人にそれは不純物となりえる。
ならばより怪物的なものを用意して、更には数を増やすか。あるいは太刀筋が雑に思えた彼だし、きちんと剣を振るわないと切れない素材にするのもいいか。
ああ、いけないいけない。つい笑い過ぎてしまう。まったく、恋する生娘じゃあるまいし。まあ、男相手では実際生娘だが。
よもやつまらない新人教育でこんな楽しめそうな『獲物』を見つけられるとは。我ながら運がいい。
明日には例の二人組が通い始めた栃木の冒険者専門学校にも教鞭をとりにいかねばならないが……あちらでも、良い出会いはあると祈ろう。金髪の方は微妙そうだが、黒髪の方は期待がもてそうだ。
ぺろりと、唇を舐める。
……ちょっと後悔した。まだ変な感じがする。
またペットボトルを取り出し、今度はごきゅごきゅと音をたてて中の水を飲みほした。
* * *
サイド 大川 京太朗
午後の授業も終わり、帰宅をしていく生徒達。眠気との激闘の末板書を続けたノートは、もはや暗号文と化している。
……きっと未来の自分が良い感じに解読してくれているだろう事を信じて、友人達と寮に帰る。
そして自室に戻ってから、相原君に電話をかけた。
『もしもし、どうしたさっきの今で』
「いや。一応他のクラスメイトには知られたくない内容なもんで」
『性癖の話か?』
「仕事の話だよ……」
やめろ。ただでさえ疲労でやばいのに更に体力を削ろうとするんじゃない。
僕のメンタルはボロボロだぁ。
「この前、詳しくは話せないけどいい素材が手に入ってね。その魔道具の外装を注文したいんだ」
『おう。材料とかもあるから値段は要相談だが、いいぞ。同志の頼みだしな』
「同志ではないけどお願い。これから、レイラに貰った設計図持っていくから」
『今回もリーンフォースのでいいのか?一応採寸した時のデータは残っているが』
「ああ、いや。今回はあの子のじゃないんだ」
『おん?』
電話越しに疑問符を浮かべる彼に、小さく肩をすくめる。
「僕のだよ。僕の装備を、君に作ってほしい」
読んで頂きありがとうございます。
感想、評価、ブックマーク。いつも励みにさせて頂いております。どうか今後ともよろしくお願いいたします。
Q.酒井先生もっと早く止めなよ。
A.悟■とベジ■タの戦いを見るヤムチ■でしたので……それに、対人戦のプロとして下手に割り込んだらヤバいってのも彼は察しちゃいましたし。
Q.やけにあっさり緑色負けたね。
A.ぶっちゃけ相性の問題ですね。ガンメタ張っていたと言っていいです。
彼女が今回使ったのはライカンスロープ似のゴーレムで、効率化のため基礎的な動きがそれに寄っていました。結果、あのモンスターと戦闘経験のある京太朗からしたら見慣れた動きって事で対処されてしまったわけです。尻尾はパズズで似た様なのを見たばかりでしたし。
主人公、描写は省いていますが基本的にダンジョン探索の動画は保管して時々反省会していますので。その分戦った記録のあるモンスターの動きはほぼ覚えています。というか、覚えるように何度も見返しています。
Q.なんで緑色最初あんなに怒ったの?
A.彼女からすると、
『この新人は期待できるって赤城さんが言ってた!』→『この新人ガチで教育必要だな……』→『お、今の反応するんだ!』→『なに芋引いてんだてめぇ!』→『おほ~、いいよこいよ!!戦おう!!』
と、評価が上下し過ぎていたのでテンションが高った感じですね。ついでに彼女が懸念する謎のモンスターの事もあり、ここで修正しないとやばいと思ったのかもしれません。
Q.ゴーレムボロボロにされていたけど、痛覚あったの?
A.京太朗と戦った黒いのの時はあります。ただ、彼女が手足が千切れたぐらいの痛みじゃ止まらないだけで。
Q.ゴーレムの背中の触手について
A.魚山
「あれは魔力で視える幻影の様なもので物理的な干渉力はない。つまりエア触手。3Dエロアニメみたいなもの」




