012話 初めてのボス戦
012話です。
ミキちゃんが初めてボス戦に挑戦です。
でも護衛がスゴイよね(笑)
012話
8日目の朝です。
今日から冒険に行きます!
〔今日は頑張ろう♪ 〕
先ずは朝食とお弁当を作りましょう。
ブロッコリーお姉さんと一緒に作り………え~と?
「お姉さん、どうしたの? 」
「…………ミキちゃん助けて! 」
ブロッコリーお姉さんはお料理ができないって?
それなら私が教えてあげましょう。
〔最初に兎肉の下処理から始めましょう 〕
ブロッコリーお姉さんは普段は家から大学に通っていたのでお料理をあまりしてなかったんだって。
ダメだよ、そんな事してたらninzinお兄さんに逃げられるよ(笑)
〔へこむブロッコリーお姉さんだった 〕
取り敢えず朝食とお昼のお弁当をみんなの分作りました。
ブロッコリーお姉さんは驚いていた。
〔ミキ先輩って言わないで! 恥ずかしいから 〕
完成したタイミングでおじさんが迎えに来た。
みんなで朝食を食べた後にお出掛けします。
〔行ってきま~す。ブロッコリーお姉さん、ちゃんとお弁当を渡すからね♪ 〕
ninzinお兄さんの畑は街壁の近くにあった。
中心から結構離れていて閑散としている所にあった。
〔広さは学校の校庭位かな? 〕
そこの畑には沢山の薬草が揺れていた。
ninzinお兄さんは今日の分の収穫をしていた。
〔この後にサリー師匠に届けてから出発するそうです 〕
あれ、ninzinお兄さんと誰か一緒に作業してるね。
昨日言ってたサリー師匠が紹介した人かな?
〔ウ~ン、私と同じ中学生位の子だね? 〕
収穫をみんなでお手伝いします。
私が収穫してライムちゃんがバッグに収納していく。
〔スノウちゃんはライムちゃんの上で応援です(笑) 〕
「ninzin、こんなもんか? 」
「そうですね。今日はこの位でしょうね。フレキ君、こっちに来てくれる? 」
「ハイ、先生! 」
「ninzinが先生ねぇ(笑) 」
「わかってますよ、龍さん。柄じゃないって。あの子がサリー師匠からの紹介で来たフレキ君。孤児院の子でね、年長さんでソロソロ仕事を覚えさせるのに丁度良かったって今朝、院長先生と一緒に来たんだよ 」
「フレキです。よろしくお願いします 」
「龍さんって呼んでくれ。よろしく 」
「私はミキです。よろしくね、フレキ君 」
「パオ~ン♪ 」
「キュイ♪ 」
「フヒフヒ♪ 」
「よろしくお願いします。ワァ~、獣魔見たの初めてだぁ~ 」
この後、早速サリー師匠の所に行って納品をした。
フレキ君はこれから畑を耕してから種まきをするそうです。
〔頑張って薬草園を作るそうです 〕
この後、総合ギルドでカジキさんって人と合流するそうです。
総合ギルドに着くと、熊人族の人と子熊ちゃんがいた。
〔子熊ちゃんもかわいいね 〕
「龍さん、その魔女っ子が姪っ子さん? 」
「あぁ、そうだよ 」
「はじめまして、ミキです。この子はライムちゃんです。よろしくお願いします 」
「はじめまして、私はカジキと言います。この子はフィッシュちゃんです。よろしくね 」
「パオパオ♪ 」
「ガウ♪ 」
「キュイ♪ 」
「フヒフヒ♪ 」
「それでこれから向かうのですか? 」
「そうなるね。さて、大丈夫かな(笑) 」
「すみません、龍さんにちょっと……… 」
「なんですか、リースさん? 」
総合ギルドの職員のリースさんにおじさんが呼び止められた?
なんだろうね?
〔話を聞きに行ったおじさん? 〕
おじさんが戻ってきた。
「ちょっとみんなで会議室に行こうか 」
何やらギルドの会議室に向かう事になった?
なんだろうね?
〔ギルドに会議室が有るんだ? 〕
「参ったよ。正式の討伐依頼が出たよ! 」
「エ、ヤッパリ実力が無いと受けられない系でしたか? 」
「道理で依頼が無いわけだよね? 」
「らしいね。それでどうする? 受けるか? 」
「まぁ良いんじゃないの? 元々行く予定だし? 」
「僕は追加要員だからね。反対はしませんよ 」
「エ、私? 良いんじゃないの? おじさんがギルドで信頼されてるから頼まれたんですから? 」
「ウ~ン、条件がハッキリしないけど受ける方向で行こうか。先ずは相手の情報な。相手のフィールドボスは[ビックマッドボア]って言う中ボスクラスの猪でCクラスの魔獣でレベルが推定15らしい……… 」
その[ビックマッドボア]さんが道を塞いでいて困ってるので排除してとの依頼だった。
問題は大きさと泥団子を飛ばして来る事らしい。
〔エ、2tトラックの大きさって? それに泥団子に大きさがビーチボール大って何? 〕
この後、レイドパーティーを組んで向かうことに。
私とおじさん、カジキさんとninzinさんがそれぞれパーティーを組んでレイドとした。
〔こう言う組み方も有るんだ? 知らなかった 〕
こうして準備をしてから出発した。
4人と4匹のパーティーは結構目立つね。
〔何かジロジロ見られてるような? 〕
「ヤッパリ目立ますね 」
「まぁ仕方がないだろう 」
「まさかリアル魔女っ子が現れたからね 」
エ、魔女っ子がって、私?
「エ、私が? 」
「え~とミキちゃん、結構可愛いから目立つって! 」
「僕も昨日見たときに思ったけどね。これは紳士が五月蝿いかなって? 」
「まぁ、迷惑ならジャッジさんを呼べば良いからね? 」
「あ、ハハハ……… 」
てっきり後ろのチビッ子達が目立ってるのかと思ったよ。
だって、ライムちゃんの上にスノウちゃんとボタンちゃんとフィッシュちゃんが乗ってるからね。
〔まるでブレーメンの音楽隊みたい(笑) 〕
途中出てくる兎さんやスライムさんを倒しながら、北の街道を進んで行くと何やら渋滞していた?
見ると20人位人がいた。
〔3パーティー位かな? 〕
「あれって何ですか? 」
「ウ~ン、順番待ちかな? 」
「おそらくボア退治の順番を待ってるのかな? 」
「そうみたいだな。まぁ、並ぼうか 」
おじさん達は椅子とテーブルを出して待つことにって何でテーブル?
手際が良すぎるよ!
〔待ってる人が呆れてるよ 〕
仕方がないけど待ってる間にお昼になったのでお弁当タイムに。
ninzinさんにはブロッコリーお姉さん特製お弁当を渡す。
〔あれ、何だか顔がひきつってるよ? 〕
覚悟を決めた顔で食べたら驚いていた?
何でか聞いたら、ブロッコリーお姉さんは元々料理が上手ではないんだって?
〔うん、知ってるよ。私が教えて作ったから(笑) 〕
ninzinお兄さんは私にご指導をお願いしますって言うけど私で良いのかな?
おじさんとカジキお兄さんが笑ってるよ♪
〔え、毒るって何? 〕
聞いたらスキル[料理]を持ってない、又は持っていても下手なら不味いし毒かマヒになるって何?
完成した料理を[鑑定]して評価がD以下だと毒がマヒになるって有りなの?
〔その位の罰が無いと上手くならないって運営さんが言ってたって? 〕
ミキちゃんは料理が得意で助かるよっておじさんに誉められてるけど前に何か有ったのかな?
まぁ、チビッ子達がたくさん食べるから良いけどね。
〔フィッシュちゃんもよく食べるね? 〕
あ、順番が来たのかな?
それじゃ早速大猪退治です!
〔みんなで突入です! 〕
おじさんの事前説明だと、このフィールドには一定の数のプレーヤーしか入れない仕様で最大2パーティー12人での攻略らしいです。
私たちは8人(人が4人、獣魔が4匹)なので2レイドパーティーって形になるそうです。
〔私たちが入ると後の人は入れないそうです 〕
中に入ると目の前に大きな猪さんがいた。
あれが[ビックマッドボア]さんらしい?
〔うん、大きいね。本当に2tトラックみたいな? 〕
先ずは[鑑定]してみるんだよね?
え~と………?
魔物名:ビックマッドボア(成体)
名前 :---
性別 : ♂
ランク:C
レベル:15
HP :250/250
MP :30/30
SP :100/100
状態 :激昂!
スキル:[突進]
[泥団子]
[踏みつける]
[自然回復(土)]
[ウォーク]
[匂い探知]
解説:大型の猪タイプの魔物の1種
土属性の大猪
基本は突進して突き飛ばし攻撃をする
鼻から泥の砲弾を発射する
皮と毛は固く普通の攻撃は効きづらい
ある程度の武器でないとキズをつける
のも難しいだろう
結構強いよね?
皮と毛が固いんだ!
〔魔法はどうなんだろう? 〕
"ピコン♪ "
【これよりフィールドボス、[ビックマッドボア]との戦闘になります。
このフィールドボスを倒さないと先へは行けません。
勝利条件は[ビックマッドボア]の討伐です。
頑張って倒しましょう! 】
"ブヒィィィ! "
「打ち合わせ通りに頼むぞ! 」
「「オォ! 」」
「ハイ! 」
「キュイ♪ 」
「パオ♪ 」
「ガウ♪ 」
「フヒ♪ 」
こうして始まったフィールドボス戦なんだけど………
え、何この人達?
〔スゴいの一言だよね? 〕
おじさんとスノウちゃんが氷柱を発射するし、ライムちゃんとフィッシュちゃんが水弾を放つし、ボタンちゃんは土弾、ninzinお兄さんは風の刃を発射する。
大猪が怯んだ所におじさんとカジキお兄さんが駆け寄って切り付けては離れるって感じで?
〔みんなすごいね? 〕
私は後方から火狐を放っています。
当たって大猪が焦げてます。
〔大きいから当てやすいです 〕
あれ、大猪が構えてるような?
「[ビックマッドボア]が[突進]するぞ! 気を付けて! 」
おじさんに向かって突撃してきた大猪!
華麗に交わすおじさん!
〔え、スゴイ! 〕
"ブヒィィィィ! "
あれ、おじさんのあの剣? がいつの間にか大猪の額に刺さってる?
いつ刺さったんだろう?
〔全然わからなかった? 〕
今度は大猪の鼻が膨らんできた?
「泥団子注意! 」
泥団子を鼻から発射した!
向かったのはおじさんと私!
「危ない! 」
カジキお兄さんが間に入って盾で受け流していた。
「カジキお兄さん大丈夫ですか? 」
「大丈夫だよ。できればポーション掛けてくれる? 」
「ハイ、掛けます! 」
カジキお兄さんにHPポーションを掛けて回復した。
「あ、おじさんは? 」
おじさんが丁度、ボアに向かって走っていた?
そして!
「これでも食らえ! 」
おじさんはボアの額に刺さった剣? を蹴っていた!
"ブヒィィィィ! "
剣? が額に深く刺さったら大猪が倒れた!
そして大猪が消えていく?
"ピコン♪ "
【フィールドボス、[ビックマッドボア]が倒されました!
これで街道の通行が解除されました。
なお、この後にアナウンスしますが、リーダーの龍さんの名前を公表してもよろしいですか? yes/no 】
「noに決まってるだろう! 」
おじさんは"no "を押していた?
【1分後にアナウンスされます 】
何が起きるの?
"ピコン♪、ピコン♪、ピコン♪ "
【ワールドアナウンスです。
初めて《セントラル東街》の鉱山ルートの[ビックマッドボア]が、とある冒険者パーティーにより討伐されました!
これにより《セントラル東街》の鉱石の流通が元に戻り、鉱物取引量が上がり鉱物取引額が値下がりします。
鉱山に向かう事ができるようになりましたが、PCの場合はフィールドボスを1度倒さないと通過はできません。
フィールドボス戦は弱体化したイージーモードと従来型のノーマルモードを選ぶ事ができます。
なお、ノーマルモードで倒せなければ他のフィールドボスは倒せないでしょう。
今回、通過したパーティーには初回通過特典が付きます。
他のフィールドボスにも適応されますので初回ボーナスを目指して皆さん頑張りましょう♪
以上、運営インフォメーションでした♪ 】
インフォメーションが終わった途端にピコピコ鳴り出したよ!
え~と、レベルが一気に上がったね?
"ピコン♪ "
【種族レベルが10になりました。
プレーヤーミキは九尾族(2尾)に成長します! 】
え、何? と思ったら私の体が光って尻尾が2尾になってる!
コレがそうなの?
〔こうして増えるんだ? 〕
"ピコン♪ "
【九尾魔法のレベルが上がり第2の魔法が開放されます。
どの魔法系を開放しますか? (水、風、土 ) 】
ウ~ン、取り敢えずは風かな?
【九尾魔法(風)が開放されました! 】
"ピコン♪ "
【[幻影]のレベルが上がりました。
尻尾の数を1尾に偽装可能です。
1尾に偽装しますか? yes/no 】
と、取り敢えずは1尾にしておこう。
【1尾に偽装します 】
"ピコン♪ "
【[テイム]レベルが上がりました。
テイム枠が2枠になりました。
現在、1/2枠です! 】
"ピコン♪ "
【テイム獣魔ライムの種族レベルが上がりました。
幼獣から成獣(第1体型)になりました。
スキル[幼獣化][フェインチャージ][音探知]を覚えました。
なお、幼獣スキルは無くなりました。 】
ライムちゃんが光って大きくなった!
体長が2mになって、小さい牙も生えたのかな?
〔うん、大きくなってもかわいいね♪ 〕
え~と、たくさん出たから何が何だか?
おじさんに聞かないとね
〔後で確認しないと? 〕
あ、スノウちゃん達も成長してる!
スノウちゃんは体長が50cmから1m位に、ボタンちゃんは一回り大きくなって子猪に、フィッシュちゃんも一回り大きくなった。
〔うん、みんなかわいいね♪ 〕
「何だかみんな成長してるよ! 」
「………運営、煽ったな! 」
「「間違いなく煽りましたね 」」
「え、何が? 」
おじさんの説明だと、初回ボーナスが出るのがわかったらそれを狙って攻略する人がたくさん出るだろうって。
そして皆さんやられる人が続出するだろうと?
〔え、そんな物なのかな? 〕
「初回ボーナスって何? 」
「分かりやすく言うと最初にしか出ないドロップ武器とかかな?
バッグに入ってるから確認してみるか? 」
「え、バッグに? 」
バッグをタップしたら、色々と入っていた!
え~と、ビックマッドボアの牙と皮と肉と………え、何これ?
〔この杖の事かな? 〕
[ビックマッドボアのメイス杖(土)]
攻撃力+30
魔攻力+30(土属性)
防御力+10
魔防力+10
重量3
耐久値:300/300
品質:S
製作:???
所持:ミキ
解説:フィールドボス[ビックマッドボア]の初回レアドロップ品
BMBの素材で出来ている
打撃力が有る、殴る特化型のメイス形状
魔法攻撃は土属性魔法なら威力が上がるが他属性魔法は発動しない土属性魔法専用武器でもある
適正が無ければ宝の持ち腐れになるだろう
注意:解体不可
価格:オークションにて決定
なんだろうね、コレ?
私には使えないかな?
〔重すぎて使えそうもないしね 〕
「ミキちゃんは何が出た? 」
「え~と、[BMBのメイス杖(土)]って物? 私には使えないんですけど? 」
おじさんに見せる。
「え、ドレド……… 確かに使えそうもないね。まぁ、後でオークションで売れば良いかもね 」
「オークションって何ですか? 」
「オークションは不要な武器とかを他の人に公平に売る事ができる場所かな? まぁ、街に帰った後に売れば良いさ 」
「おじさんは何が出たの? 」
おじさんは剣を出して見せてくれた。
「僕は牙でできた剣かな? カジキは? 」
「僕は盾が出ました。ninzinは? 」
「僕は槍が出ました。どうします? 」
カジキお兄さんはボアの革盾、ninzinお兄さんは牙の槍を見せてくれた。
「まぁ、欲しいものと交換は有りだろうな。取り敢えずは先に進む前に獣魔を[幼獣化]させておこう。目立つからね 」
「「そうですね 」」
「そうよね。ライムちゃん、[幼獣化]できる? 」
「パオ♪ 」
するとライムちゃんは元の大きさになった!
みんなも小さくなるって結構便利かもね。
〔大きくても小さくてもみんなかわいいけどね♪ 〕
こうして鉱山の山に向かったけど………
「「「あれ、火山はどこ行った? 」」」
そこには山頂に雪が積もった山が有った?
スキル[料理]について。
このスキルにも紆余曲折が有った。
βテストの時に途中変更で味無し毒マヒ事件の後、どうするか運営内でかなり揉めていた。
結局、お上の裁量で最初の設定通りになった。
味は完全再現してあるので、品質(評価)はS(メチャ旨い)>A(旨い)>B(普通?)>C(ン?)>D(不味い!)>E(コロスキカ!)となった。
勿論、D以下だと毒かマヒになるお約束付きだった。
〔そうでもしないと上手くはなれないからね? 〕
なお、味付けもシビアで砂糖と塩を間違えただけで評価が変わってしまうので、調味料は間違わない方が良いですよ。
なお、品質がSでも消費期限が切れた場合はEになって食べたら激マズになって毒かマヒになりますので注意しましょう。
あい変わらずの鬼畜運営だった。
皆さん、料理は食べる前には事前に[鑑定]をしましょう。
〔ちなみに、ブロッコリーお姉さんは一応[料理]スキルを持ってました 〕
012
やったねミキちゃん♪
ミキ→ヤッター!
おじさん→よし、倒せたな
カジキ→あい変わらずの強さですね
ninzin→まぁ、龍さんだからね(笑)
こうして大猪を倒した!
あい変わらずの運営の罠!
ブロッコリー→何で毒が付くのよ?
ninzin→………(ヤッパリかぁ~ )
既に食らっていたninzin君だった(笑)
R2.8.27 ライムちゃんの取得スキルに[音探知]を追加。
後の話の辻褄を合わせる為。




