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魔王討伐=勇者ではない

「ようこそ!ブレイブワールドへ!」


手のひらサイズの妖精といわれたら誰もが想像するような妖精が急に訳の分からないこと言い出した。


「はあ?ちょっと何言ってるか分からないからちゃんと説明してくれ!ここはどこだ?俺はなぜここにいる?さっきまで学校の帰り道だったはずだ、じゃあなぜ急にここに?」


俺は気が短い方ではないが流石にイライラや焦りが言葉使いを荒くさせる。


「はい!今の質問にお答えしますね!まずここはブレイブワールドです!そしてあなたは神の思し召しによりこの世界へ召喚されました!」


淡々と妖精は俺の質問に答えていく。

しかし質問の答えは俺を納得させるような物ではない、しかしどうしても聞きたいこと、重要なことを俺は尋ねることにする。


「じゃあ、どうすれば帰れる?」


「はい!今の質問にお答えします!帰る方法はただ一つ!この世界の魔王を倒すことです!」


だめだ…もう理性が持たない。

だけど、もしこの話が本当なのだとしたら俺は異世界に召喚され勇者となり魔王を倒すことで世界に平和をもたらす物語の主人公的な人物ということだろう。

異世界召喚といえば最近のラノベの定番、つまり、超面白そう。もう悩んでもしょうがないしこの妖精のいいなりになってみよう、どうせ魔王を倒せば元の世界に戻れるのだ。物語の主人公ならばそんなことは簡単なはずだ。


「よし、なんとなくわかったぞ、つまり魔王を倒せばいいんだな?」


「はい!その通りです!それではまずあなたのお名前をお聞かせください!」


「ん?名前か?大和直也だ。」


なぜ最初に名前を聞かれるのかは疑問だがこの妖精は今の状況からして説明役だから逆らわないようにしておくとする。


「大和さんですね!登録完了です!」


妖精が喋り終わるのと同時に俺の右腕に腕時計のようなリングが出現した。


「それでは今お渡ししたリングのホームボタンを押してください」


「ホームボタン?あぁ、これか?」


ホームボタン的なボタンを押すとリングから立体スクリーンのような画面が表示される。


「今あなたがご覧になっているのはあなたの職業です!」


「無職、と書いてあるのだが?」


心の中で俺はニートにはならないからな?と呟く。


「まずは職業を決めます。職業ガチャを回してください。あなたは神からの招待特典でSR以上の職業につくことが出来ます!」


おいおい、本当にゲーム世界じゃないか…しかもガチャって…

そんなことを考えつつガチャらしきボタンを押す。


ガチャン テーテレテレテー !


「おめでとうございます!シークレット職業のネクロマンサーです!」


「おいおいそんな職業あるのかよ…というか勇者じゃないの?まあシークレットってすごそうだから許すけどさぁ…」


早速自分の職業を見てみる、ネクロマンサー スキル 召喚術(MP消費100)


「それではこれで説明は以上です!それでは頑張ってください!」


「おい!もういなくなるのか?!」


妖精はその質問には答えることなく去っていってしまった。


「はぁ…仕方ない、とりあえずこの召喚術とやらを使ってみるか、MP消費がでかいけど、このスキルしか使えないし」


自分のMPは100が上限なので全てのMPを使ってしまうことになるがこの際せっかく異世界に来てスキルを使わない選択肢はないので使ってみる。

画面が召喚画面に変わる、どうやらこれもガチャ方式らしい。早速ガチャってみる。


ガチャン、テレレー!


あんまりレア度が高そうな効果音ではない。

しかしガチャが飛び出し今目の前にいる悪魔のような女の子見た目年齢16歳はすごい美少女だ、黒髪ロングだしすごい好みだ。


「いたた、着地に失敗しちゃった…」


確かに痛そうだ、何せこのリングから飛び出したと思ったらそのまま落下したのだから。


「だ、大丈夫?怪我はない?」


「あ、大丈夫です、心配してくれてありがとうございます。私は中級悪魔のサラです、よろしくお願いします。」


こうして俺の異世界ライフに新しい仲間(超可愛い黒髪ロングの悪魔っ子)が加わったのであった。


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