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プロローグ

俺は大和直也、どこにでもいる普通の高校三年生。

いや、もしかしたら中の下くらいかもしれない…

なぜなら高校生3年生だというのに将来の夢も目標も行きたい大学もなりたい職業も一切ないからだ。

普通は高校3年生ともなればいろいろ決まってるよなあ…


「はあ…」


高校から帰宅途中、大きなため息をついてしまう。

もちろん疲れたというのもあるが一番の理由は今日のホームルームでクラスメイトの推薦云々の話をされたからだ、進路が決まってるっていいなあと思ってしまう。

そんなことを考えているといつも通る帰り道の交番に見慣れないポスターが貼ってある、どうやら指名手配犯の写真のようだ、賞金は300万円


「こいつを見つけただけで300万円かぁ、どうせなら自分で取り押さえたいなぁ、300万円…」


300万円の驚きについ独り言をつぶやいてしまう。

すると突然周りに違和感を覚える、音がしないのだ、車の音も人の話し声もしない。


「なっ!?なんだ!?」


音がしないだけでなく周りの人や物が動いていない、まるで自分だけが世界から切り離されたように動いているのだ。

すると交番の中から1人の男性が出てきた、歳は20代後半くらいのサッパリしたいかにもサラリーマンなりたてという感じの人だ


「いやいや、君の悪を倒したいという気持ち、大いに伝わってきたよ」


「……はい?」


急に訳のわからないことを訳のわからない人に言われたのだからタメ口なのは勘弁して欲しい。


「だから、君は悪を倒したいのだろ?さっき心に強く思ったろ?」


んん?ちょっとまだよくわからなさすぎる…


「あの、すいません、さっきというのはいつごろですか?」


「ここのポスターを見て思ったろ?この指名手配犯を倒したいって思ったろ?」


むむ…喋り方は腹が立つがどうやらさっきの指名手配犯を捕まえて300万円欲しいと思った時のことらしい。


「はい、思いましたよ?」


「だろ?だから君に決めたんだよ、今から君にはもっと強大な悪を倒してもらうために別世界に飛んでもらう。いいな?」


…は?何を言っているんだろうこの人は。頭おかしいのかな?


「あの〜、意味がわからないのですが…」


「やかましい!悪を倒させてやるといってるだろ?!もう決定事項だから行ってこい!」


この頭おかしい人が喋り終わった途端に俺の視界が暗転した…


眠い、しかし背中や頭の痛さで目が覚めた。


「は…はぁあああ!?どこだよここ!?」


目が覚めた場所は洞窟の中だった、しかもかなり広い、高校の体育館くらいの大きさだ。

いろいろ現状を把握しようと周りを見渡すと急に目の前に手のひらサイズくらいの妖精が現れる。


「ようこそ!ブレイブワールドへ!私はここの初心者サポート役のサラです!」


わけがわからなすぎる。


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