HEY!ボクっ娘たち!彼とShake♪︎
【用語】
『音』
:空気の振動。空気には密度があり温かいと拡がり薄くなり、冷たいと纏まり濃くなる。薄いと弱くなり遠くまで届き、濃いと強くなり近くで響く。光は空気で屈折するので密度が聴こえたら曲がり方が解り屈折率を知っていれば元の方向が判る。色は光の反射であり反射率で変わるが、反射率が高いと温かく低いと冷たい。反射率の数値解法を知っていれば色々が判り文字すら読める。全ては音響の利用方法、その一例。単に測定機器があり解析知識があれば誰でも何処でも使える普遍性こそが科学の原則。
「この娘たち鏡があるのに使わないんですよねぇ~なぜでしょう?」
金持ちは鏡を使わないだろ。
「まあ、そうですが」
うちの娘たちは人口比1%未満の特権階級だぞ。
「普通は専任の着付けチームが視るんですよ」
まあ、あの娘らは特に、メイク班が要らんわな。
「化粧が在る現代先進国でも老化以降ですよ」
異世界には関係無いが着付けは互いにしてるな。
「メイドさんたちに任せられませんからねぇ」
Colorfulも別にしてるしチーム戦かな。
「リーグ戦の覇者が貴男1を決めるんですよ」
皆が敢えて互いしか使わない理由は、なんぞや。
「魅せたい相手の専門家は互いだけですから」
相手の着付けを試して、すぐ自分にも応用可能。
「あれ衣装選びと着せてるだけで着付けは別」
選んでばせて着てせられるのと着付けの違いは。
「スタイリストとコーディネーターと仕上げ」
仕上げだけ互いには出来ないしないならどんな。
「たいちょーの反応に常時合わせてるんです」
大人に合わせる子どもに育てた覚えは無いんだ。
「好きな男に最適化するのが恋する乙女です」
【大陸東北部/太守領/太守府/王城/正門内広場/青龍の道化の前/???】
ボクは驚いた。
「暇なん?「姫様!「!」」」
皆も驚いた。
いやだって。
青龍の貴族。
会うってさ。
今日お城に着いたばかりの知らん奴らに。
戦場の将でしょ
・・・・・・・・・・たかが貴族だって、いや、貴族風情ならもっともったいつけるか。
青龍の、貴族。
まあ、青龍の貴族ってだけなら、それなりに戦場で観るけど。
青龍の、貴族だ。
太守城の主。
ただの貴族じゃない。
この邦の持ち主でしょ。
王様みたいなもんじゃん。
王様知らんけど。
宰相ほどじゃないにせよ。
太守くらいは忙しい、よね?
それ観たことあるし。
それはそれは気の毒。
大商人。
ギルド長。
その元締め。
他なんか色々。
報告は臣がまとめるとして、会う聴く役割り。
日に何人も会い観せ聴いて聞かせず聴かせる。
有象無象の相手をしてりゃ、時間なんか無い。
そんな可哀想な役目。
・・・・・・・・・・嘘かな?
格好つけじゃなきゃ。
謁見一目に何ヵ月?
一声聴くのに何年?
話をするは何世代?
そーいう世界じゃん。
・・・・・・・・・・だよね?
って毎日々聴いてる。
何も知らないと思って都合の言いことを教えようとするのは、ボクを欲しがる男だけ。
二人は違う
・・・・・・・・・・はず。
大きく頷くボクの魔女。
視線で頷くボクの爺。
――――――――――騙されてないらしい。
嘘じゃないから。
即興ご苦労さま。
チッチッチッと指先を振るのは驚かない影者。
――――――――――陰じゃないみたい。
ニヤニヤと。
そりゃ、慌てる訳だ。
爺まで慌てるとか。
姫、って言っちゃう。
おいおい。
皆が驚いてヤバ
・・・・・・・・・・ん、ごまかせた、か。
あ~あ、そうだったそうだった。
覚えてるよ。
オボエテル。
ウソじゃない。
噓じゃない。
言われてたもんね。
驚かないで受け流せ。
貴族気取りでやりがちなこと。
気取れる金持ちって観えるかな。
下賎な民草でごさいますから。
金がある輩は格に餓えてる。
だから格式を真似て演じる。
意味も解らぬ、判る訳もなし。
だから、演じてバレずに嵌まる。
真似を真似てが小金しか持てない者に拡がると、スッゴく可笑しくなるんだけどさ。
上から笑われ。
下から嗤われ。
ボクなんか可愛らしく思うんだけどな。
いや、犬猫に服を着せたりしないけど。
貴族なら娘をこんな場所に放つ訳がない。
――――――――――っ思うよね。
貴種ならそうでもないけど。
この場に居るのは世間慣れしてる輩ばかり。
貴族までの常識で考えてるハズ。
ああ、娘を奉公人に姫様呼ばわりさせて痛い家なんだな、って。
・・・・・・・・・・侮蔑なし?
まあそうか。
ボクの容姿なら、痛いことも喜ばれる。
可愛いから甘やかされている放蕩娘。
だから隙だらけで長生き出来そう。
皆が、一致。
・・・・・・・・・・そんな風に思われ、てるよね?
余所者の金持ち。
娘を姫呼ばわり。
痛いと気付かず。
普段通り呼んだ。
それで通せる家。
成り上がりの例。
利用価値はある。
脅威にはならず。
――――――――――理想的な立ち位置じゃない?
容姿が佳ければ、全て善し!
爺、安心しなよ。
姫呼ばわり。
むしろボク相応。
赦したげる。
だから皆が驚いてるのは、まあ、そんなボクが青龍の貴族に呼ばれた、こと。
顔と肢体に、ついでの金しかなさそうな。新参者。
夏まで時間つぶしのつもりだったんだけど。
ってか、余計に可笑しくない?
余所者がいきなり会えるもん?
陰みたいな青龍が言ってるし?
ボクだけが呼ばれるなら、肢体目当ての当たり前。
だけじゃないから、皆、驚いて知らんぷり。
まともまともは周りの民草。
固まってるのは正解なんだ。
動かないのが意志表示。
よしよし利口者ばかり。
此処は邦の中心だから。
此処に居る者だけが要る。
キミたちとは話が合うね。
っ~か、
――――――――――ボク、殺される?♪︎?
【大陸東北部/太守領/太守府/王城/青龍本陣/青龍の貴族寝室/エルフっ娘】
あたしは呆れ、ムカついた。
暇人扱い。
齷齪と勤めねばならぬ輩と違うから!
あたしたちの時間をつぶされたんだから怒っても我慢
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・片手間に弄ばれてる身でどうかとは思うところもあるけれど、だから余計に殺したい。
皆戸惑う。
悪意が無い分、殺すべきか、どうか?
多忙が自慢の唯人ならば、殺している処。
・・・・・・・・・・ましてや御偉方なら、面子を維持する為に殺さなきゃならない。
青龍じゃないから面子が大切。
争いを避ける為に。
青龍だから形なぞ無用だけど。
争いに為らぬ故に。
だから生かされてるのを、判りすらせぬ分別無し。
――――――――――あたしが斬る訳なら十分。
周りを観てる。
あたしに気付いてるのか。
結論は変えず。
態度も、そのままにして。
殺せやしない。
だから殺意を感じてない。
脳天気なこと。
慌てさせた訳すら無視か。
お城の外郭門その直内。
革鎧に兜の衛兵たちは手槍を下げたまま。
構えずに使えるように、最初から変わらず。
商人職人書生召使、裏から出入りする下働き以外。
整った身形のまま、脚も挨拶も何もかも留めない。
視線だけ外して意識は逸らさず。
身体の力を抜いて即動ける様に。
青龍との話を邪魔しないこと。
何かしでかすなら前に殺す。
周りの連中より、自分の御付き連中こそが一番、固まってるじゃない。
当事者って
・・・・・・・・・・あたしは、傍らの彼を聴く。
他人事よね。
知らんぷり、うぅん、知らない。
離れた広場。
聴こえて。
観えて。
魅て。
聞かず。
わざわざ出迎えさせたのに、うぅん、出迎えさせたから、一任。
気に留めるようなことじゃ無い。
それはそう。
顔と肢体が佳い女、ってだけよ。
でも。
あたしは彼じゃない。
彼の物でも同意しない。
でも。
殺して善くても殺さない。
――――――――――聞いたからね――――――――――
彼に仕込んで貰った、彼の為の技。
青龍の知識。
風の強弱。
風の濃淡。
風の速さ。
耳を澄ませば聴こえていた、その意味。
エルフの耳。
音で形が判る。
寒暖で彩が判る。
流れで動きが判る。
――――――――――聴こえる――――――――――
全ての風から、あたしが知りたいこと、だけを。
・・・・・・・・・・彼が眼を付けた、女。
あたしは我慢。
殺したい。
我慢。
あれは女だ。
・・・・・・・・・・判り易く魅せている。
観られてると知って。
魅ていると疑わず。
観せられてるこっちのことを意識してやが
・・・・・・・・・・斬らない斬らない。
女を殺しちゃ女が廃る。
――――――――――自分が、彼に相応しく無い女にされたら、あの女が笑う。
あれはそういう女。
嗤わない。
笑う。
嘲らない。
見下しているから。
殺して殺るもんですか!
殺したら勝てない。
選ばれなきゃ勝てない。
他の女がいないと勝てない。
――――――――――あたしこそが相応しいと認めさせてやる。
愛されてる永遠。
愛してる当たり前。
独り占めされたい。
独り占めしたい。
・・・・・・・・・・したいに留まる不甲斐なさ。
笑えば良いわ。
あたしなんだから、大丈夫。
あんな女、うぅん、誰にも負けない。
独りで彼を満たして魅せる。
・・・・・・・・・・女じゃないなら、殺しても
だめダメ駄目。
今は、彼の掌
――――――――――♪︎
【大陸東北部/太守領/太守府/王城/青龍本陣/青龍の貴族寝室/お嬢】
わたくしは、ご領主様の袖を曳く。
気になります。
ねえ様が気に留めた女。
ええ、女でなければ気にしません。
ご領主様がなんとでもされますから。
お城の誰かなら、ねえ様の耳を煩わせませんのに。
わたくしを視ない、というのは余所者ですのね。
青龍のどなたかではなく、青龍ではない者、ね。
邦の誰かなら、わたくしに告げ口がありましょう。
普段なら参事会や何やらが何かを片付けて、後から耳打ちされますわ。
ご領主様の知らせる必要が無ければ、わたくしへ。
ご領主様に知らせるか迷うならば、ねえ様へ。
ご領主様が知らせて無いと確かめるのが、あの娘。
今は?
城の誰か。
城勤め、執事長かメイド長の配下。
城に出入りしている参事会、配下。
ではない。
メイド長は、知らんぷり。
――――――――――知らないことを飾らない。
だから頼りに為りますわ。
ねえ様が気に留める、何か。
何か起きているなら、耳打ち。
メイド長にそれがなければ。
執事長で留めている。
――――――――――どんな美女かしら?
幼く麗しい女を集める陰謀は聴いていますけど。
あくまでも参事会非主流派、邦で一番くらいの話。
それなら相手に為らないから、つまらないけど。
聴こえてこない、呼ばれもしない。
それで来たのなら、下調べ済み。
期待出来るかもしれません。
惹き立て役は、多い方が目立ちますもの。
わたくし、たちを魅せつけてやりましょう♪︎
・・・・・・・・・・あ、ご領主様。
【大陸東北部/太守領/太守府/王城/青龍本陣/青龍の貴族寝室/魔女っ娘】
わたしはソワソワ。
・・・・・・・・・・判ってるのに、ご主人様。
大丈夫です!
大丈夫です?
大丈夫だと思います!
湯殿でも我慢、手加減していただけましたけど、出来ました。
髪を梳いていただいた刻も耐えきった気がします、なんとか。
凄く近くでもくっつかない為の服だってことは判ってますし。
半歩くらい離れないと、服の内側が上から魅えないんだとか。
・・・・・・・・・・困りますが魅えないともっと困ります。
だから、一歩離れるのは、行き過ぎだと思います。
くるくる回されるのも、どうかと思います。
服を着て肢体を隠しているのも恥ずかしいんです。
もちろん、ねえ様ちい姉さまに整えられた服装にはたくさん隙がありますが、一歩離れたら覗けないから、それだけは命以上に誓ってくださったから、マメシバ卿を信じて良いと思います!
・・・・・・・・・・あの方は魅力的ですから、わたしたちを上回る自信があるので、むしろ応援してくださるんだと思います。
――――――――――負けません!?




