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12☆World  作者: おしゃかしゃまま
2112年7月5日(火) 200万人☆金色リンゴ☆笑顔のおじさん
12/85

第11☆

 

 心なしか、先ほど走っていたよりもスピードが出ている気がする。


 リズムよく。


 タッタッタと駆ける。


 (うん、この感じ)


 どんどん、僕のスピードは上がっていった。


 そして、15キロほど走った所で、2回目の休憩をする。

 森まであと30キロといった所だ。

 このあたりは麦や稲などの壮大な畑が広がっている。

 少し行くと、トマトなんかの野菜も生えているそうだ。

 北の方に行くと海があって、南に行くと鉱山だったか?

 

 2回目の休憩をする直前になると、周りの流れていく景色のスピードが、普段の僕と同じくらいになっていた。

 (やっとゲームが僕に追いついた)

 ぼくは、口に簡易食料を放りながら、目の前に広がる広大な麦畑を見ながら軽い満足を味わった。


 そして、3回目のSPが切れて停止した頃。


 僕は森まであと10キロほどの所まで進んでいた。

 走るスピードは、現実の僕が出したことも無いスピードになっていた。

 時速何キロだ? 50とか?

 良く分からない。

 

 僕は時間を見た。

 今の時間は14時17分。

 ルーズとの会話の時間も含めて、12時30分くらいには街に着いていたから、休憩の時間も考えると、40キロをおよそ1時間20分で走った事になる。

 時速で考えると30キロだ。

 時速30キロは、800m走のトップ選手のスピードだ。


 (早いな)


 まぁ、ゲームの中で、次のマップに行くのにかかる時間が1時間以上かかるのは糞ゲームだとは思うが、現実で40キロの距離を1時間20分で走るのは相当早い。


 フルマラソン42.195キロの世界記録でも、2時間近い時間がかかるのだ。


 ゲームの補正がかなり効いているのだろう。

 現実の僕が出せるスピードを超えている。

 (現実よりも【現実(リアル)】……か)

 ある意味、現実を超えてるってことではあるな。


 僕はふと気になって、自分のスターのレベルを確認した。


職業 旅人 Lv5

職業 錬金術師 Lv1

調薬 Lv1

調理 Lv1

武器 ムチ Lv1

走り Lv11

ジャンプ Lv3

聴覚UP Lv3

視覚UP Lv5

嗅覚UP Lv2

味覚UP Lv2

触覚UP Lv3


 うん。予想通り走りのレベルが上がっている。


 スターのレベルは、そのスターに応じた行動でレベルが上がるようになっているそうだ。

 ジャンプのスターが上がっているのは、足を使っていたし、ストライドを伸ばす事を意識したからかもしれない。

 五感のスターで視覚が一番上がっているのは、森まで走ろうと遠くを見たからだろう。


 後は、旅人のスターも上がっているが、なんでだ?


  旅人も一応戦闘職だから、レベルを上げるのにモンスターを倒さないといけないはずなんだけど……移動距離とかも、レベルを上げる経験値の一つかもしれないな。


 僕はステータス画面を開く


プレイヤー名 サク

レベル 5

HP 32/32

MP 18/18

SP 42/42 max250


 プレイヤーレベルも上がっていた。

 プレイヤーレベルは、ゲームでの動作などで上がっていくものらしい。


 まぁ、プレイヤーのレベルはあまりステータスの上昇に関係ないらしく、どちらかといえば行動とスターによるステータスの上昇が大きいのだそうだ。


 たとえば、魔法を使えば魔力とMPの最大値が増えていくし、モンスターなどに攻撃されてHPが減れば防御力とHPの最大値が増えていく。


 とステータスの確認をしていたら、SPが42から上がらなくなっている事に気付いた。


 (もう最大値がコレくらいしかないのか?)


 始まりの街に着いたのが、12時30分くらいだったから、ゲームを始めてもう107分経っているのか。


 (あれ?107分って、本来ならSPが切れているよな? ああ、簡易食糧を2つ食べたから+60されているのか。)


 とか考えている間に最大SPの値が40に減っていた。


 そういえば、お腹も空いている気がする。

 僕は最後の簡易食糧を口に含む。


 もう口の中の水分が無くなって、目から涙があふれてくる。

 いや、目から水を出すくらいなら、口に水分をプリーズと思う。

 なんとか噛み砕いて飲み込む。


 (はぁ……死ぬかと思った。水をくれ)

 僕は目の前の森を見る。


 残りSPは70だが、10キロ先の森に付く事は出来るだろう。


 マキの話では、この森の名前はフルーツリーの森。


 名前の通り、果物が生い茂る、フルーツの森だ。


 第10☆と、第11☆は本来なら1話だったのですが、ステータスとか移動距離とか数字ばかりだし長文になると読みにくくなると思い2話に分けました。


 ルーズ「距離とかの数字は、作者がかなり悩んで変えまくったので、計算とかすれば矛盾を見つけて作者をいじめる事が出来ると思うニャ」


 むっ! また来たな!! 喰らえ!! トマト入りカレーー!!

 

 ルーズ「ニャ!? ニャ!? 酸味ニャ!! 酸味ニャ!! トマトの酸味ニャーー!!」


 ふう、撃退☆


 そう言えば、SFジャンルの日刊ランキングを見ると5位に12☆Worldが……Σ(・ω・ノ)ノ!


 あわわわわ(゜ロ゜; 三 ;゜ロ゜)ヒイイイィィ(゜ロ゜; 三 ;゜ロ゜)ヒイイイィィ

 

 作者絶賛混乱中。


 応援ありがとうございます。


 こんな作者が書いております12☆Worldですが、全身全霊で書いていますので、これからも応援お願いいたします。


 2012/7/5 修正

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