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おいしいはしあわせ  作者: 南 さくら
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もはやスイーツ蔵王のクリームチーズ

蔵王のクリームチーズに出会ったのは、以前の職場の同僚と行った創作居酒屋だった。当時もっぱらビール派だった私は「とりあえずビール」を注文したら、その後もずっと最後までビールを貫き通す義理堅いスタイルだった。ビールを飲むともちろんお腹が張る。だからお酒を飲むときは食べない、を決め込んでいた。いかにビール1本で飲み続けるかが自分との戦いだった。たまに誰かが頼んだアテに手をつける程度。その日も誰かがお洒落にクラッカーにクリームチーズがのったものを注文していた。なんとなく手を伸ばしてお菓子感覚で口に運ぶ。なんと!これはなに!?チーズの酸味がくると思いきや、甘い!これチーズケーキ?と思わせるような甘みと酸味のバランスが抜群で、クラッカーの食感と塩分との相性もバッチリだ。私はチーズケーキが好きだ。レアチーズケーキを思わせるクリームチーズとの出会い。それが蔵王のクリームチーズだった。どうしてもどこのクリームチーズか知りたく、店員さんから情報収集。後日、ネット通販で買えるものを探し出しさっそくポチッと注文した。正式名称は蔵王チーズクリーミースプレッドプレーン。500gで1,200円ほどで手に入る。届く頃にクラッカーも用意した。プレーンヨーグルトような容器に入ったクリームチーズを大きめスプーンでたっぷりすくってクラッカーにのせて食べる。そこで気がついたのはクラッカーの味も大事だということ。クリームチーズはあのときの味のまま美味だ。だけどクラッカーがちがう…塩味が物足りない。そうか。クラッカーだったらなんでも合うと思っていたけど、飲食店はよく考えていろいろ試してあの組み合わせを作ったんだなと、飲食店様の努力とセンスを目の当たりにした気がした。とりあえず美味しいからクリームチーズだけケーキのように数日にわたって食べ尽くしたのだった。

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