五体の兵器? 赤、青、緑、黄、桃?
「奴等は五人か?」
「手強そうね」
スキルト・アイリア達の目の前には、白い連中に捕まってしまい改造された憐れな犠牲者達の慣れの果てが居た。
右側の桃色の女性型の兵器は、顔のマスクがH型の黒いガラスが付いていて、ライフルの様に少し長いリボルバー拳銃を構えていた。
緑色の丸々と太った兵器は、顔のマスクにV字型の黒いガラスが付いていて、重そうな濃緑色の長四角楯を左手に握っていた。
真ん中の真っ赤な筋肉質の兵器は、顔のマスクにT字型の黒いガラスが付いていて、右手に鋭利なハンドアックスを構えていた。
細い体型の青い兵器は、顔のマスクにY字型の黒いガラスが付いていて、四角いフレームのマグナム拳銃を両手に構えていた。
黄色い女性型の兵器には、顔のマスクにW字型の黒いガラスが付いていて、腰の金属製の輪の背中側から、四本指のアームが二対備えていた。
「さて、今回は対人戦だから少し遮蔽物を増やそうか」
エゲニー・ガレフは再び機械を操作して、スキルト・アイリア達と五体の兵器達の間の床の幾つかを、人間の背丈を越える位の高さに上昇させる。
「では、私の失敗作と心置きなく戦いたまえ」
「ふざけやがって!?」
「あの人達も、元は旅人でしょうっ!」
二人を見下ろすエゲニー・ガレフに向かって、スキルト・アイリア達は怒りの眼差しと怒声を浴びせるが。
「彼等は、今はもう私の作った兵器の失敗作だよ、別の研究所の失敗作ちゃん」
「失敗作・・・」
「彼等の何を知っている!」
アイリアに対して呆れた目をしながら、エゲニー・ガレフは謎の意味ありげな言葉を発する。
そんな彼に、スキルトは失敗作の意味を問い質そうと大声で叫んでみたのだが。
「知っているも何も、彼女は我々の別の研究施設の・・・おっと答えは今の勝負に勝ってからだよ」
「くっ!目の前の奴等を倒せって事か」
「それじゃあーー!私達は戦いに勝つだけよ」
エゲニー・ガレフが答えをはぐらかすと、スキルト・アイリア達は正面に立つ五体の敵に銃を向けた。
「さあ、戦えっ!ファイブカラーズ」
エゲニー・ガレフの戦闘命令で、各ファイブカラーズ達は素早く動き出した。
「ピンクカラー、敵発見、これより攻撃を開始するわっ!」
『ズダンッ!!』
「グリーンカラー、敵を視認、突撃だぁーーー!!」
ピンクカラーは素早く右側に転がり拳銃を発砲すると、銃口から散弾が発射される。
更に、グリーンカラーが四角楯を構えて、二人を目指して一気に突撃してきた。




