犬から逃げた 見えてきたのはビル?
オレンジ色の砂煙を雲一つ無い水色の空に巻き上げ、凄まじいスピードで砂漠を駆け抜けるバギー&サイドカー。
「ガルゥッ!」
「ガルッ!!」
その横に前方から襲撃して来たロボット・ドッグ達が居たが、弾丸の如く走るバギー&サイドカーに追い越されてしまう。
そして追い付けずに吼えるロボット・ドッグ達を、どんどん引き離し砂漠の果てへと四人を乗せたバギー&サイドカーは疾走して行った。
「ここまで来れば、ロボット・ドッグ達も追っては来ないな?」
「流石に、こんな所まで来る根性はロボット・ドッグにも無いわよ」
「それなら、良かった・・やっと気を休める事が出来る」
「もぉーー犬は懲りごりだわぁ~~はぁん疲れた・・・」
ビリー&ジェシカ、スキルト・アイリア達は、砂漠に放たれたロボット・ドッグの群れから無事に逃げ延び、どこまでも広がるオレンジ色の砂漠をひたすら進んだ。
砂漠を走る二台のビークルに乗る四人は再び、目の前に見えてきたアスファルトの道路に戻りビルタウンを目指して見晴らしの良い砂漠を走り続けた。
「おおっ!四つのビルが見えてきたぞっ」
「やっとね・・彼処がビルタウンよっ!」
ビリー&ジェシカ達が前方の遥か遠くに聳える、小さな黒っぽい棒状の物を指差してスキルト・アイリア達に教えた。
「アレが僕達が目指していたビルタウン」
「やっとね・・・やっと来れたわね目的地へと」
スキルト・アイリアも見えてきた目的地ビルタウンの姿が近づく度に大きくなるに連れて、四つのビルの少し遠く背後に都市部が存在するのが見えた。
「彼処まで行けば二人とは、お別れだな」
「そうねぇ~寂しくなっちゃうわねーー」
道路に積もった僅かなオレンジ色の砂が太陽の光を反射して、所々キラキラと白い光を輝かせる中、ビリー&ジェシカは急に別れ話を話しだした。
「これから先、俺達は連邦領に向かう」
「二人とは、ビルタウンで別れる事に成るわね」
「そうですか・・出来れば僕等も同行したいのですが僕等も当ての無い旅とは言え、ビルタウンで一息着く予定でしたし・・」
「私等は長旅の疲れを癒したいから、あのビルタウンで暖かいシャワーを浴びたいわぁ・・・まあ二人とは、お別れしたく無いけど行き先が違うなら仕方ないわね」
唐突だが別れを告げるビリー&ジェシカ達に、行き先が違うの成らば仕方が無いと残念そうに答えるスキルト・アイリア達。
「まっ!これも砂漠の旅には付き物だよ」
「出会い有れば、別れも有り、その逆もまた然り」
ビリー&ジェシカ達は長旅で経験した事を二人に語る、そうこう話をしている内に目的地ビルタウンへと、四人の乗ったビークルは近付いていく。
「あれが、ビルタウンの建物か・・」
「大きいねぇーー何階だてだろう?」
「4つ共、20階だてだ」
「北は役場、南は自警団事務所&町立病院、西はデパート、東は居住区ね」
スキルト、アイリア、ビリー、ジェシカ達は遠目に見えるビルタウンの、4つの高い白みがかった灰色のビルを眺めて呑気に話す。
四人を乗せた二両のビークルは道路を進み、やがて大きな町であるビルタウン入口近くまで来た、町の周囲には上部にぐるぐる巻きの有刺鉄線を巻き付けた、灰色の錆び付いた金網に囲まれていた。
そして道路の先にある町の入口は灰色のコンクリート製のトーチカとして作られており、門は鋼鉄製の扉が備え付けられ、二階には長四角の銃眼が有り、屋上の両脇には二つの四角い監視塔が立っていた。
『そこの者達っ!直ちに停止しろ』
入口へと続く道路を進んだ四人の前方から拡声器の声が聞こえてきた、すると四人は咄嗟の事に驚いて変な声を出した。
「うわっ!?」
「何っ!」
「は?」
「えっ!!」
スキルト、アイリア、ビリー、ジェシカ達は指示された通りビークルを停止させ、何故止まれと言ってきたのだろうかと思いながら、四人共ビークルの上で固まっていた。
レジスタンス、ポイントを貯めていたら?勝手にフォールズエンドが解放された・・・何コレ。




