奴はまだまだ撃ってくる 彼女は何処に隠れたのかしら?
『ガガガガガガガガガガガガッ!!!』
「全然、銃撃が途切れそうも無いな?」
スキルトは、ばら蒔かれるガトリングの弾丸と激しい銃撃音が止まない事にイラつく。
「仕方無いわよ、それより上から来るスナイパーにも注意よっ!」
何時また、ブロックの上から狙撃して来るのか分からない、暗殺者を警戒して辺りに眼を凝らすアイリア。
「・・・」
そんな彼女に秘かに近寄る暗殺者、当然だがアイリアはまだその存在に気が付かない。
「何処に行ったのかしら?」
暗殺者を探し、左右に首を振って視線を向けたアイリアの目に、右から暗殺者が走って来るのが見える。
「・・・フッ!」
『プスップスップスッ』
消音リボルバー拳銃を発砲しながらアイリアの懐に飛び込もうとする、ルゥーチシィー・チェラヴェーク。
「ぐっ!!・・来たわね」
『ドンドンッ』 『バンバンバン』
対するアイリアも、直ぐ様反撃しようと両手に握る、ユーベル・ルガー、M39を撃ちまくる。
「・・・ッ!・・・?」
銃撃を受けたにも関わらず、一切速度を落とす事なく突っ込んでくるルゥーチシィー・チェラヴェーク。
彼女は拳銃を捨てると同時に、背中から黒い剣の様にナックルガードの付いた棒を取りだし、刃の無いナイフの柄と共に襲い掛かってきた。
「そんな物でどうしようって言うの?」
右手に黒い棒を、左手には柄だけのナイフと言う奇妙な取り合わせに、変な武器だとアイリアは思いつつ、自身も二丁拳銃を捨てる。
「来るなら早く来なさい」
そして、白兵戦用武器であるS&Wタントー、スワッシュバックラーに切り替えたアイリアも間合いに女暗殺者が来るまで構えを取る。
「クク」
口から漏れでた短い笑いと共に、突っ込んできた暗殺者は、アイリアに襲い掛かる。
彼女は、何も無いナイフの柄に魔法で、氷の刃を精製して鋭く尖った反り返ったサーベル型ナイフを造り。
黒いナックルガードの付いた棒の先には、氷棘だらけの球体を精製して、モルゲンシュテルンを作製した。
「はっ?ちょっと!?何よソレ?」
精製されたばかりのモルゲンシュテルンを勢いよく振り下ろす、ルゥーチシィー・チェラヴェークに、アイリアは驚きながら防御態勢を取る。
『カンッ!!』
モルゲンシュテルンの氷がスワッシュバックラーの刃にぶつかり、鋭い金属音が響き渡る。
『ビョンッ!』
更に、アイリアに向けられたナイフの氷の刃が急に飛び出し、彼女の右目を目掛けて真っ直ぐ飛んできた。




