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メカニカルワルキューレ ─未来を取り戻す物語─  作者: ハムスターマン
第二章 外伝・メカニカルワルキューレ・モイライ 三姉妹の絆編
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第62話 シスターズ・ストラテジー


あの後、ディアナは平常心を取り戻したようで、再び別任務があると姉妹の元を去ってしまった。

あまりの先輩の激務っぷりに三姉妹は同情の色を隠せなかった。




───三姉妹が並んで夜空を飛行する。



前回と同じ、戦場へ向かうだけの行為。


だけど、少し違う所があった。

普段なら任務の際のルキアは戦士然として寡黙に徹していた。


しかし今夜は姉妹と語り合った。これからの事、これから向かう先の郷土料理。

今の趣味の話……。どれも他愛ない話。


パワードスーツを着込んで行うのも、

……ラボに来てからも初めての事だった。



指定座標に到着。上空から敵無人機が多数展開されているのを、三人で確認する。


そしてついに作戦が始まる。

開幕ルキアが弾幕を張り、敵をその場に固定。


すかさずノアとフィレアが敵を各個撃破していく。


「なんだよルキ姉!やれば出来んじゃん!」

フィレアは、まるで新体操のリボンを彷彿とさせる動きで戦場を舞いながら、

ルキアの以前とは精度の異なる──

戦場をただ闇雲に砲撃するのではない、自身らが全力で暴れられる環境作りに賞賛の言葉を零す。


「こんなに戦いやすいなんて…!ありがとう姉さん!」

ノアも自身の身体を最大限に稼働させられる喜びと、姉が戦士としての自分達の為の戦場を用意してくれた事に充実感を感じ、

機械の義手と義足を展開し敵を薙ぎ払っていく。


───しかし戦場に攻撃目標である多脚型移動砲台の姿が見えない。


多脚型移動砲台…ティターニアが開発したメカニカルワルキューレ用の新兵器で大型兵器であった。

主砲にこそ魔力結晶等の技術は使われていないが、

問題はそちらではなく、移動砲台に新たに搭載された新型超音速ミサイルは、

エネルギー機関にネガ・メガミドライヴを搭載しており

魔力結晶の感応現象を利用し、エネルギーフィールドを中和して貫通させると言う代物で、

これはメカニカルワルキューレにすら届きうる非常に危険な兵器であった。



大型である以上、隠れることは困難な筈なのだが……


ルキアが上空から索敵を行っている時だった。


「避けて!!姉さん!!」

ノアの悲鳴にも近い声が戦場に響く。

ほぼ同時に、ルキアの網膜と耳に緊急アラートが鳴り響いた。


新型兵器からの遠距離ミサイル…!

敵新型兵器の情報は姉妹をこの場に留める為のデコイだ、と咄嗟に気付くが、反応が間に合わない。

ルキアが、もう間に合わないと諦めかけた瞬間だった。


狙撃された超音速ミサイルがルキアの数十メートル手前で何者かに撃ち落とされる。



"アメジストの一撃ストライク"



「あのビームの色…ディアナさん!」

ルキアは任務前に先輩が放った言葉を思い出す。


「ははっ……なんてっ…頼れる姉さんなのっ!」

ルキアは自身のスーツの全武装を構え、

ミサイルの放たれた方角に照準を合わせる。

そして自身が放てる全弾を一斉掃射した。


敵新型はシールドを展開するもあまりの猛攻にシールドが砕ける。

そして続けざまに

ノアとフィレアが放った近接の連撃に多脚型移動砲台は大爆発する。


「任務遂行を確認…!」

ルキアは誇らしげに告げた。



───



任務後、ラボのブリーフィングルームにて



「三人共、任務ご苦労様。

……情報がデコイだった件、本当に申し訳無かったわ。」

ハカセは頭を下げる。

ティターニアがそれだけメカニカルワルキューレを警戒している証しでもあった。


「いえ、前回の作戦ミスの後、再び我がチームを任務に任命していただきありがとうございました!」ルキアは軍人然として応える。


「ねぇねぇハカセ!最後に攻撃したの、私だからね!」

フィレアが身体を乗り出し指令の机に前のめりに身を乗り出す。


「あっ…こら!フィレア!まだ報告中で…!」

ルキアがフィレアの発言を咎めようするがハカセが手でそれを制する。


「いや……ルキア、いいさ。

ありがとうフィレア。

君たち姉妹のおかげで、他メカニカルワルキューレが危険に晒される可能性が一つ潰えた……感謝するよ」

そう言うとハカセはほんの少しだけ笑みを浮かべ、頭こそ撫ではしなかったが、優しくフィレアの頭に手を乗せた。


フィレアは絶対に帰って来ないであろうと思って居たハカセのそのセリフと行動に、

一瞬ポカンとするも、じわじわと涙が溜まっていく。


遂には大声で泣き出した末っ子をルキアがノアと共にあやす。


そんな三姉妹を見つめ、ハカセは軽いため息を吐きつつも優しい表情を浮かべていた。


───



ラボのブリーフィングルームに

第一世代から第二世代、合計10人の、

全メカニカルワルキューレが集まっていた。


全ワルキューレが一同に介するのは、初めての事だった。


三姉妹も流石の人数に少し気圧される。


ハカセより、全体へ招集があったのだ。


「ナギサ、貴女達が集めたデータとついに開発に成功した新技術のおかげで、ようやく可能性が見えて来たわ。」


そう言いながらハカセはホログラムに特殊な新装備を表示する



「……さぁ、ティターニアを叩くわよ。」

本編に合流する流れにしました!

次も外伝と言うか、ナギサが二章の時何してたかになります!

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