表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メカニカルワルキューレ ─未来を取り戻す物語─  作者: ハムスターマン
第三章 ティターニア編
142/148

第142話 凸凹ラプソディー


ノアのセンサーとダルケンの野生のかんとも言える感覚が複数の無人機の存在を捉える。


今回の任務は敵に気付かれても不味く、更に逃げられでもすればこちらの作戦行動が敵に露見してしまう。



「待ちな、ちっこいの……まずは」



ダルケンはこの場は身を潜め奴らが何処から現れるのか、この後何処に向かうのか動向を探ろうと考えていた。




しかし───ダルケンが言い終えるより早くフィレアは動いた。




ダルケンは「あちゃー」というジェスチャーをしてため息をつく。



 

フィレアはスラスターの熱で敵にこちらの位置を察知されるのを避けるため、素早く木を蹴ることで自身の軌道を変えながら敵の位置を正確に捉えると蛇腹剣を一気に放つ。



敵の数は三機。



フィレアはその異なる位置に居る三機の無人機のメインカメラを蛇腹剣をくねらせ同時に貫いてみせた。


まるで蛇が木々の間を素早く這った様な斬撃。


完璧に沈黙した無人機達を見てフィレアは満面の笑顔を浮かべ後方のダルケンとノアの方向を向く。



「どうよおっさん!これが私フィレアのっ!メカニカルワルキューレ・アトロポスの力よ!」


勝ち誇った表情のフィレアにダルケンは苦笑いを浮かべつつ



改めてこの任務の難易度の高さに冷や汗を浮かべていた。



「いやまぁ……見事だけどよ……」



そこにノアがゆっくりとフィレアに近づいて行くとそのままフィレアの肩に手を置いた。



「……フィレア、あの場合は敵の動向を探るべきだよ。


ダルケンさんも同じ考えだった筈。


動く前には必ずチームで情報交換。

ディアナさんの座学で習ったでしょ?」


首を傾げながら注意してくる姉にフィレアはムスっとしつつダルケンの方を見る。


「っさいな……分かったわよ。


……次はそうすれば良いんでしょノア姉?」


その言葉にノアはフィレアの頭を撫でつつ続ける。


「……今回の作戦において私達メカニカルワルキューレの性能はあまり役に立たない。


ダルケンさん達アトラスの、地上戦技術が必要不可欠。


……協力しようね。」


ノアの言葉にダルケンが被せる。



「……まぁノアの嬢ちゃんの言った通り、あいつらの動きを見て敵基地を探るのも今回の隠密作戦の場合有効って事だな。


俺ももっと早くお前さん達に指示を出すべきだった。



……だが、まぁ……」



そこまで言ってダルケンはフィレアの頭をワシャワシャと撫でる。


「オメぇさんのメカニカルワルキューレとしての強さはちゃんと分かったよ


フィレアの嬢ちゃん。」


そういうとダルケンはにっと歯を見せて笑った。


そのダルケンの発言にフィレアは腕を振り払いつつ口を尖らせた。


「うっさ……


分かれば良いのよ分かれば。


……てか勝手に触んな筋肉セクハラゴリラジジイ。」




減らず口を叩きながら乱れた自身の髪を整え直しつつダルケンとの距離を物理的に離すフィレア。


そんなフィレアのダルケンに対する失礼な態度に小さく鼻息を漏らしたノアは、我が妹ながら困った娘だと、やれやれといった感じにフィレアの後に続いた。




しかし───フィレアのメカニカルワルキューレにのみ備え付けられたテールウィップは彼女の脳波に連動し左右に揺れ動いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ