3枚 夜
2枚てぇ・・・。タイトルはニュアンスでぇ・・。
妹の設定上、高校一年生とさせてもらいます。
「ホントに泊まんないの?」
玄関先に来てまで、同じことを穂乃ちゃんが言う。
時間は8時くらい。
まだ一人で歩いていても大丈夫な時間だ。
「うん。結さんに悪いし。」
「そっか・・。明日は来る?」
「うーんどうだろう・・。親に訊いてみるよ。」
「・・・・。いや、いいよ。そこまでしなくても、ソラちゃんが来れるときでいいから。」
穂乃ちゃんは少し顔を下げた。
私の口から親という言葉を聞くのがイヤらしい。
私もそれは同じだけど。
「そうだね。メールして。そしたら、わかる。」
私が言うと穂乃ちゃんは嬉しそうに笑った。
わかりやすい子だなぁ。というか素直で正直なのだ。
「うん!明日から授業始まるの?」
「まぁ、一応ね。だから、明日は行かなきゃね。」
「あ・・・、うん。そだね!私もも明後日から頑張るよ!」
穂乃の春休みは明日までらしい。
穂乃は明後日で中学3年生。
妹より、一個下なのだ。
「うん。頑張ってね。穂乃ちゃんも。」
「うん。明日はね、お昼はそうめんで、夜は・・なんだろ?」
「メールしてね。」
私が言うと穂乃ちゃんは嬉しそうだった。
私は名残惜しそうな穂乃ちゃんに何か上手い一言を言えずに、帰った。
穂乃ちゃんは私が見えなくなるまで、手を振ってくれた。
私は家に帰った訳だけど・・。
少し決意が揺らぎそうになった。
次は暗い話かも
二次創作、書きたいと思います。という予告。