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 続くかなぁ・・。ソラから始点。視点です。


「あー、ソラちゃん。ありがとうー!もー、蜜柑がダダこねるから・・・。」

「む、結、ひどい!それは柚子だって同じだもん!」

「いや、僕は言ってないし。」

「ごめんねー、ソラちゃん、うるさくて・・。」

「あ、うん。」

頼まれた麦茶を買って、ついでにみんなから頼まれたものも渡した。

玄関からすすんですぐある居間の食卓には、当然のように、私の分が置いてあった。

「親子丼!」

穂乃ちゃんが嬉しそうに座る。

穂乃専用の座布団を置いて座る。そこに猫がよってきた。

まだ小さくてふわふわにた猫。子猫。名前はまだ不明。

生まれて一週間くらいで穂乃になついている。

「ソラちゃん何処座る?」

「え?」

カバンを置いて、手を洗ってきたところで、穂乃から聞かれた。

いつもは穂乃ちゃんの隣だけど。

今日は子猫がいて近寄りづらい。

「隣来てよ。ソラちゃん。」

蜜柑ちゃんが言う。

ちなみに蜜柑ちゃんは穂乃ちゃんの妹で、柚子くんはその弟。

といっても、二人は双子なので、大差はない。

「あ、わかった。ちょっと待って。」

蜜柑ちゃんの方へ行こうとすると穂乃が不満の声を上げた。

「えー、なんでいつもは隣なのに・・。」

「だって、猫いるし、いいよ。」

「え、ソラちゃん猫ダメだっけ?」

穂乃ちゃんが猫を捕まえる。

「違うよ。猫が私を嫌いなんだ。」

穂乃ちゃんの膝の上の子猫を触ろうとすると。

威嚇をされて、そっぽを向かれてしまった。

「あ、もう・・この子はなんかなぁ。ごめんね。」

「穂乃ちゃんは悪くないからいいよ。」

「結ー、ソラちゃんに座布団あげてよ!」

蜜柑ちゃんが結さんに言う。

「はーい。ちょっと待ってねー。」

結さん (穂乃ちゃんの母親) が私に座布団を持ってきてくれる。

お客様用らしく、穂乃ちゃんが座っているような雑貨屋で買ったものとは大分違った。

「ごめんねー。気がきかなくてー。はい、どうぞ。」

麦茶をセットし終わって、結さんも柚子くんの隣へ。

5人で食卓を囲む。

「それじゃあ、手を合わせてね。」

「「「はーい。」」」

「ソラちゃんもね。」

「うん。」

手を合わせる。大築家ではこれが日常的になっている。

それはすごいことだと思うし、私もくせでするようになってきた。

よく妹に怪訝な顔をされるけれど。

「いただきます。」

「「「「いただきます」」」」

みんなで食べ始める。

食べている間にも、蜜柑ちゃんと柚子くんは争うようにして結さんに話かける。

結さんお膝の上には子猫の母がいる。

先程穂乃ちゃんのあげたごはんでおなかいっぱいになったらしく寝ている。

親猫の方は私にもなついてくれる。

「あのねー、今日はね、柚子がねー。」

「蜜柑だって、今日はさ、なんかね。」

同じような口調で、違う内容を喋る二人。

結さんはその両方に反応しながら、テレビを消す。

二人が騒がしい時は消すようにしているらしい。

「そっかー、すごいね。蜜柑、その話昨日も言ってたねー。」

よく聞き分けられるなと、いつも思う。切実に。

「ソラちゃんさ、今日泊まってく?」

「え、なんで。」

穂乃ちゃんが気付けば私の隣にいた。

「だって、昨日はあっちだったでしょ?学校始まるし・・こっちに泊まりなよ。」

結さんが何かを言いかけて、口を閉じた。

判断は私に任せるということだろう。

私は頷きかけたけど、よく考えてかぶりを振った。

「ううん。家に戻るよ。」

「え・・なんで?」

穂乃ちゃんが不満そうに、口をとがらせる。

一つ一つの動作が子供っぽい。ふと彼女のどんぶりを見ればキレイに片付いていた。

私はまだ、半分も食べていない。

「だって、新年度始まったから、色々持っていかないといけないし、

 教科書も変わるから、おいて来なくっちゃいけないから。それに、い・・じゃなくて、

 穂乃ちゃん達だって、新年度は大変でしょ?落ち着いてからにするよ。」

私の言葉を聞くと4人とも残念そうな顔をした。

子猫は安心したように見える。穂乃ちゃんの表情でわかるのだろうか。

親猫は結さんの膝を下りて、私にすり寄ってきた。

「そういってさ。前に泊まって行ったのは大分前だよね。居候なら居候になってよ。」

穂乃ちゃんがどんぶりにごはんをよそいながら言う。

蜜柑ちゃんと柚子くんはまた食べ始める。

結さんは、

「そっか、でもいつでも来てね?いつでもソラちゃんの分は用意するから。

 もったいないから、食べに来てよ。ウチに余分なものを食べてくれる人はいないんだから。

 いても近所の子にあげるとか、そんなものだから、来てね。」

「うん。待ってるからね。ソラちゃんが帰ってくるの。」

穂乃ちゃんが親子丼をまた食べ始めた。

ずいぶんと食べる。

私は、穂乃ちゃんの言葉に反応できなかった。


誰も、私が良い直したことに触れなかったけれど、

妹のことは、この家には教えていなかった。秘密にしているわけではないが、

言うタイミングがなかったし、この家にいっても意味は無いし。

おそらく関係のないことだと思う。私の私的関係なんて、関係ないのだ。

大築家には感謝しているけれど、毎日入れるわけではない。

私にも一応家族と呼ぶべき者がいる。

特に、妹には、入学祝いを言ってあげようと思っていた。

形だけだけれど、言わないのは何故かいけない気がした。

私が、あの家に影響されてるのかもしれない。


うーん・・・夕飯親子丼は露骨かなぁ・・。


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