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第六十二話・オークションの説明


「......やれやれ。どうやらさっきの態度と性格がお前の本当の素みたいだな?」


「あはは。お褒めに与り恐縮の至りです、値札マスター♪」


顎に手を添えながらギルマスが俺に軽い嫌味を洩らしてくるので、俺も同じく軽い嫌味を込めた返事を返す。


「褒めてねえよ! それにその返し...やっぱり、それがお前の素なんだな......」


ギルマスは感心と呆れの入り混じった口調で、苦笑してしまう。


「もう、ギルマス! あなたが出しゃばってくると話が一向に進みませんから、レンヤ様へのご報告が終わるまで、しばらくそっちの方で大人しく待機してて下さいっ!」


「のわあ!? ち、ちょ!? ミュミュッ!? そんな強引に押しのけるなってぇっ! 転んじまうだろうがぁぁあ~~~っ!?」


いつまでもだらだらと談笑を続けるギルマスに、痺れを切らしたミュミュが、無理やりその場からギルマスを追い出した。


「......ふう、全くギルマスは相変わらずなんですから......。コホン、ではレンヤ様! 先程オークションに出品なされた竜の素材の件ですが、オークションに出品され、競り落とされた結果が発表される日が三日後となりました!」


ミュミュが咳払いをして場の空気感を変えた後、オークションの結果がいつ出るのか、それをレンヤに説明する。


「ですので、三日を過ぎましたら私の下へいらして下さい。その時にオークションの結果をご報告致しますので!」


「ふむ。今から三日後にここへ来て、ミュミュからオークションの結果を聞けばいいんだね? うん、わかったよ!」


オークションの説明をおおよそミュミュから聞き終わった俺は、内容を理解したと示す様に頭をコクンと縦に振る。


「因みにあり得ないとは思うのですが。もしも出品アイテムが落札されなかった場合ですが、出品したアイテムを次のオークションに回すか、はたまたオークションをお辞めになられるかを選択して下さい。もしおやめになられましても、レンヤ様の出品アイテムはギルドで適正価格にてキチンと買い取りをいたしますので、そこはご安心下さい!」


......なるほどね。


もしオークションが駄目だったとしても、このギルドで買い取りはしてくれるってわけか。


「ありがとう、ミュミュ。ミュミュの説明、とても解りやすかったよ♪」


「はわわ! い、いえいえ、そんなお礼だなんて! こ、これも担当受付嬢のお務めですから! そ、それに、こ、こんな拙い説明でちゃんとお伝えできたのか...うう、ま、誠に恐縮です!」


レンヤが感謝の世辞を述べると、ミュミュはあたふたしながら申し訳なさそうに、何度も頭をペコペコと下げる。


「......あ! そ、そうでしたっ!」


頭を下げた時、さっき自分が床に置いてある鞄に気づいたミュミュが、もうひとつの仕事をハッと思い出す、そして慌ててその鞄を手に取るとそれをテーブルの上にドンッと置く。


「では、レンヤ様。レンヤ様が先程お売りになられたアイテムを換金したお金を今からお渡ししますね!」


ミュミュがテーブルに置いた鞄の口を開けると、レンヤが売りに出したアイテムを査定し、換金した硬貨の入った皮袋を鞄の中からスッと取り出し、それをレンヤ達の目の前にトンと置いた。


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