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第二十八話・ギフトの説明 その2


そして最後はある意味、俺にとって印象深いレアギフト!


その名も、


『絶対ドロップ』


敵を倒した後の出現するドロップアイテムの確率が100%になる。


しかもLVが上がれば、レアドロップ率が上昇するらしい。


そう...今アイテムボックスに入っている兵士や神官達の剣、槍、杖、

更に鎧やローブ等は、このギフト『絶対ドロップ』にてゲットしたのだ。



はぐわぁっ!?



「お、己...!脳裏のやつめぇえい。お、俺にまた、あのクソみたいな光景を

思い出させやがってぇぇぇぇええっ!!」


そう...あの城の兵士や神官達を倒した際、あいつらが装備していた鎧や服が

『絶対ドロップ』にて、ドロップアイテムへと変換した。


そしてその瞬間、俺の目の前のいた兵士や神官の姿が、むさ苦しい全裸状態へ

次々と変わるっ!!



「ウギャァァァァ―――ッ!イヤァァァァァ―――――ッ!!」



その光景を再び思い出してしまった俺は、発狂したかの様に悶絶し、

叫声を荒らげてしまうのだった。


「ハァ...ハァ...ハァ......く、くそぉぉ!あの脱出時に、ひとりでも女兵士か

女神官がいてくれれば、この不愉快なトラウマを回避できたっていうのにぃぃ!」


トラウマで意気悄然した心で、そんな事を考えてしまう俺だった。


因みにルコールから聞いたのだが、この『絶対ドロップ』は、自動か手動を

選択する事ができるらしい。


その情報をルコールから聞いた瞬間、


「その情報、もうちょっと早く知りたかったわぁああっ!!」


...と、地団駄を踏んで、俺は無念の言葉を叫んでいた。


「ま、まぁいい!今はそんなもしもより、現実的に......だっ!」


そうさ、この沈んだ気持ちを上昇させるには、もう美人&可愛い娘からの

熱いチューしかないと思うんだっ!


「...と、言う訳だ!俺の御褒美タイムの為にその命をくれやっ!」


俺はド真面目な表情で、盗賊達に向けて首を刈っ切るポーズを見せる。


「ふ、ふざけるなぁぁあっ!何で、お前みたいなおっさんに、俺の命を

くれてやらなきゃいけねぇんだぁぁああっ!」


「老人の分際で俺たち若者に喧嘩を売るなんて、十年早いんだよぉぉおっ!」


レンヤの挑発に激昂した盗賊達が、鼻息荒く息巻くとドタドタ足音を立てながら

突進してくる!


「ふう......なぁ、ひと言だけいいか?」


俺はため息を吐き、呆れ口調でそう呟くと、


「まずはお前っ!どう見ても、お前の方がおっさんだろがぁぁぁあいっ!」


「ブレロォォッ!?」


「それにお前っ!お前のそのツラのどこが若者なんじゃぁぁぁあっ!

どこをどう見ても、四十歳過ぎたおっさんヅラじゃねぇかぁぁぁああいっ!」


「ハンギャジッ!?」


俺に向かって突っ込んで来た盗賊達の中心に、ギフト技...『瞬歩』で素早く

移動すると、左右にいる盗賊達の頬を目掛けて、しなりを効かせたビンタを、

歯が折れる程の強さとスピードで思いっきり叩きつけた!


「あれ?ひと言だけって、言っていなかっけ?」


「ふ。気にすんな、ルコール。ひと言もふた言も似た様なもんだ!」


ルコールのツッコミに対し、「細かい奴だな...」と思いつつも、俺は口角を上げて

不適な笑みを浮かべると、ルコールのツッコミを誤魔化すのだった。


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