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魔導書屋

 『最後の地(ディニアーテール)』への接続を確認。

 プログラム『魔の軍勢』を送信、実行。異常は検出されておりません。

 続いて、プログラム『魔王』を送信、実行。こちらも異常は検出されておりません。

 なお実行中異常が起きましても、『最後の地(ディニアーテール)』には干渉できないのでご注意を。

 その他の注意事項については、『実行後の注意』を参照してください。

 次のプログラムに移ります。

 『ステルダム国』を中心として実行。X軸を経度、Y軸を緯度とし、X.54000、Y.85000の地点に『魔王城』の作成を実行しました。こちらも異常は検出されておりません。

 『魔の軍勢』、『魔王』の2つにプログラムを追加します。

 『魔の軍勢』のレベルを『LEVEL500』に設定。『最後の地(ディニアーテール)』の住民に対処できる可能性は極めて低いと判断します。

 『魔王』のレベルを『LEVEL900』に設定。当初のレベルより低い設定ですが、バランスを保つためと妥協していただくと幸いです。


 全プログラムの実行を確認しました。





***





 情報屋との接触後、隆二とノンは宿屋に戻りながら話をしていた。

「なんか、色んな種類の魔法が載っている魔導書ってないか?」

「ギルドで配布されているのが不十分なら、魔導書屋を利用すればいいですよ」

「色んな魔導書がある店か。それって危なくないか?」

「何がですか?」

 隆二は前に魔導書を読んだことがあるため、魔導書を読む理由をわかっている。

「だって魔導書を読んだだけで、その魔法が使えるようになるんだろ?そんなの攻撃力が高くて攻撃範囲がデカい魔法を取得したら、この国は危機に陥るんじゃないか?」

「それは大丈夫です。攻撃範囲、攻撃力共に高いものほど、それ相応のレベルが必要になりますから。国家の危機になるほどの魔法を使える者など民間人にも冒険者にもいません。モンスターを倒しても、レベルが上がるごとに上がりにくくなるので、どこまでレベルが上がるか知りませんが、実質上がっても150くらいが限界です」

 現にこうして町人が笑って暮らしている、ということは強力な魔法を使える者はいないのだろう。


 ここで隆二が引っ掛かった部分がある。

 『レベルは上がれば上がるほど、上がりにくくなる』という部分だ。

 RPGなどでも大体はこのルールを採用しているのは、隆二は知っている。

 オスカ・ヘンリーと戦う前にゴーレムやミノタウロスを倒したおかげで、彼のレベルは『LEVEL1988』になった。しかし、彼のレベルアップスピードが遅くなることはなく順調に『LEVEL2000』までの道のりを歩んでいる。

(やっぱこれも、ぶっ壊れステータスが関係してんのかなあ)


「その魔導書屋の場所わかるか?」

「知ってますよ。案内します、付いてきてください」

 付いて歩くと、数分でその場所に着いた。

 外見は看板などがなく、普通の民家に見えた。

 そのドアをガチャッと開けると隆二の前の世界の本屋の様に、綺麗に魔導書らしきものが並べられている部屋に入室した。

「お~!結構種類があるんだな!」

「リュウジさんは高レベルですから経営している人にオススメの魔導書を教えてもらいましょう。その人は私の知り合いなので大丈夫ですよ」

「ノンって意外に知り合い多いんだな」

「意外ってなんですか。意外って!」

 わちゃわちゃ言うノンをスルーし、この店のカウンターらしき場所に向かう。

 行く途中にチラチラと見たが、表紙が少し破れて年季が入っているものから、傷1つない綺麗なものまで凄い量の魔導書が売られていた。

 そろそろカウンターに着くので、視線をカウンターに合わしたその時。

 隆二は見てしまった。

「………なあ、ノン」

「はい?」

「あれが、ここの店のオーナーか?」

「はい、そうですが」

 カウンターにある椅子に座っている人物を見て、隆二は行きたくなくなった。

 しかしここで子供みたいに駄々をこねるわけにもいかないので、先ほどよりはペースを遅めてカウンターに向かう。

 その女性は、栗色の長髪だった。

 その女性は、シャンパン色のズボンを履いていた。

 さて、ここからが問題だ。

「この人が魔導書屋のオーナーのシェーネ・ベラドンナさんです」

 その女性は、シェーネ・ベラドンナは、上の服が下着1枚というなんとも大胆な服装だった。

「あら~!ノンちゃんじゃない。お久しぶりねえ~」

 ノンの方を向いたシェーネの視線が隣にいる隆二にいく。

「この子だれ?なかなかいい男じゃない~」

 そう言ってシェーネは隆二の顎を下から持ち上げた。

「………」

 隆二は叫ぶわけでもなく、ただ黙っていた。

「あら、結構肝が据わっているのねえ~。お姉さんのところで働きなよ」

「絶対嫌です。全力で断ります」

 バッ!と隆二は後ろに下がった。

(ああいう女性は苦手なんだ。色仕掛けに抵抗はあるが、それでも嫌だ)

 半ばノンの後ろに隠れるように、隆二はシェーネに話しかけた。

「高レベルの者が使う魔導書を教えてもらいたい」

「あら~、なんか嫌われちゃった?まあ、それは置いといて……。高レベルで使用可能な魔法が載っている魔導書ね。あるわよ、わんさか。案内してあげる」

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