表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呪われた転校生  作者: にごう
3章:新瀬典貴
65/80

65話 困惑

佐久野は真剣な顔をして俺のことを見ていた。恐らく俺がこれから話すことが間違いなく碇から聞いたものであるという確信があるのだろう。

だからなのか俺は安心して佐久野に話すことが出来た。

『俺は夢で碇に佐久野さんの呪いの解き方を教えてもらったんだ』

『呪いの解き方がわかったの!?色君がなんでそんなことを・・・・・・』

『俺が事故に遭った日、羽野が碇は佐久野さんを助ける為に死ぬしかないと言ったのは覚えてる?』

俺はその時佐久野が見せた反応を見て逃げ出してしまったので気持ち的には少し言いづらかったがそんなこと考えている場合ではなかった。

『うん、覚えてる・・・・・・』

やはり佐久野も気まずそうに返事をした。時間がないので俺は構わず話を続けた。

『碇は佐久野さんを抱きしめた時に全てを知ったそうだ。頭の中に呪いについてのことが全て流れ込んできたらしい』

『つまり私の呪いが何だったのかわかったってこと!?』

佐久野は驚いた表情で俺に尋ねた。しかし俺は首を横に振ることしか出来なかった。

『ごめん、その話は時間がなくて聞いてないんだ』

『時間がないっていうのはどういうことなの?』

『今回俺を生き返らせる為に力を使ったから碇がもうすぐ消えるかもしれない』

『どういうこと・・・・・・?』

佐久野が少し不安そうな表情になった。佐久野の気持ちもわかるがこうして一つずつ質問されていては時間がないと思い

『ごめん、全部説明するから質問は最後まで話してからにしてもらってもいいかな?』

『う、うん・・・・・・ごめんなさい』

少し強く言いすぎたかもしれないと思いながら俺は話を続けた。

『まず碇は佐久野さんを助ける為にわざと事故に遭って死んだ』

佐久野の表情がさらに暗くなった。碇が自分の為にしたことに対して自分を責めているのだろう。


『自分が死んで佐久野さんの呪いを剥がそうとした。でも呪いが強力すぎて剥がせなかったそうなんだ。それとこれは俺の推測だけど、死なないと剥がせない呪いということは恐らく佐久野さんの呪いは過去に死んだ誰かによるものではないかと思うんだ』

物心ついた頃から呪いがあったということは佐久野に直接関係ある人ではないと思ったが今それ以上考えても仕方がないのでとにかく説明に集中した。

『ここからが本題なんだ。佐久野さんの呪いを解く為には俺と一緒に死ぬしかないそうだ』

それを聞いた途端佐久野が立ち上がった。

『ちょっと待って!死んだら解くもなにもないじゃない!』

確かに死なないと解けないと言われて、さすがの佐久野も黙ってはいられなかったようだ。

『もちろん死ぬ訳ではないよ。でも生死を彷徨わなければならない。その為には死のうとするしかないんだ』

『それだったら何で新瀬君まで・・・?』

『それが碇の言っていた協力者だ。これを佐久野さんが一人で行うと佐久野さんはそのまま死んでしまうかもしれない。その為に生きる方向へ導くのが俺の役目らしい』

『新瀬君はもう二回も死にかけてるのに私の為にまた同じことをしなければいけないなんて・・・・・・』


佐久野は再び座り込んで下を向いてしまった。

『それと呪いが変化しているらしい。佐久野さんに呪いが襲いかかっているのもそのせいだ。そして俺が記憶をなくしたのもイレギュラーだそうだ。前回の事故の時に碇が俺に呪いを解く方法を説明しようしたらしいが俺が記憶喪失になってしまった為出来なかった。本来二人で死ぬ時に蘇生させる為に使う予定だった力を今回俺を蘇生させるのに使ってしまったそうだ。だからこのままいつ消えてもおかしくないそうだ。とにかく碇には時間がないんだ』

『そんな・・・・・・』

『碇はどれだけ延ばせても2週間が限界だと言っていた。それとその間は呪いを押さえることが出来ないとも言っていた。どっちにしても時間がない。酷な話だと思うけど決断してほしい!』

佐久野は困った表情のまま黙ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブログ にごうきち Twitter @nigo_do_vi
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ