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婚活パーティは魔王城で!  作者: 寿 明結未(ことぶき・あゆみ)
第三章 婚活の前にやることが多すぎる件

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49/49

第49悲劇 これからも、『婚活パーティ・ゼクディ』は続いていく

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

ブックマーク、評価、感想、誤字脱字報告ありがとうございます。

 モッチョモッチョ街に到着した私達は、アルバレルさんに別れを告げる時、ひとつお願いごとをした。

 今後もオワタ街に行くことになるだろうから、その時はお願いしたいと。

 無論了承してもらえたし、ほっと安堵したんだけど――。


「ひとつお願いがあるとしたら、ゴルディバス大商会の支店を持つ話をしていたでしょう? 荷物をうちに任せてほしいの。その契約はしてほしいわ。オワタ街のことはあまり外に出したくないのよ」


 と言うことだった。

 確かに婚活は異種族間でも推奨されているけれど、魔族とはあまりいい顔はされない。

 そのため、オワタ街が国から目をつけられるのを恐れているのだと言う。

 確かに、あの平和が壊されるのは困る。

 後はナンシー次第だけど……と思っていると、彼女は頷いて了承した。


「確カニソレハ、一理アルネ。ソノ時ハ頼ムヨ」

「ありがとうね☆」


 こうして私達は一旦別れ、冒険者ギルドには明日、新しい人員を集める為に集まることになった。

 今日はナンシーとハロルドさんには先に帰ってもらい、二人で過ごしてもらう。

 帰る二人を笑顔で見送り、私達は酒場でお祝いをすることになった。


「無事、この【ゼクディ】から卒業者が出ましたね」

「あら、それを言ったらキャシーとダンダくんもでしょ?」

「そうでした!」

「ははは、我々もついに卒業か」

「でも、俺何もしてない気がしますが」

「これからキャシーを支えてあげてね♡」

「はい!!」


 そんな話題で盛り上がる。

 近い内にナンシーの妹も仲間に入るだろうし、新たなる【ゼクディ】の仲間を募らねばならない!

 筋肉女子を是非仲間に入れなくては!


「どこで募集しましょうか?」

「そうねぇ……結婚の挨拶にも行きたいし、一旦ナンシーの妹を仲間にしたら、PTを作った〝キャシャシーン街〟まで戻るのもありね」

「そうですねぇ」

「懐かしいな……。あそこが我々の出会いの場だっったな」

「中堅どころが集まる街ですよね。そこにEX冒険者がいる事自体がレアな気がしますが、なぜキャサリンはそこに?」

「それまではアザースPTに所属していたからな。クエストの途中でPTを抜け、面白そうな婚活PTがあると聞いて加わったわけだ」

「なるほど」

「今思えば……全てが懐かしいわね♡」

「そうですね……荒れてた頃が懐かしいです」


 そう、あれほど荒れてた頃はないだろう。

 ダンダくんに言っても理解はしてもらえないだろう。


「全ての始まりを作ったイサミンに感謝ね♡」

「直ぐ仲間になってくれたミルクちゃんのお陰もあります♡」

「「うふふ♡」」

「だが、これからどうするのだ? ナンシーの妹を連れて行くにしても、あと一人は仲間は欲しいだろう」

「そうねぇ」

「縁があれば仲間は増えるわ。たぶんね!」


 豪快にエールを呑み干して笑顔で告げる。

 ミルクちゃんは「それもそうね」と笑い、キャシーはフッと笑った。

 そして、「新たなる出会いがあることを祈って乾杯」と口にして豪快にエールを呑む。


 私達の婚活パーティはまだ続く。

 託された女の子もいるし、ね。

 このままキャシーとダンダくんは着いてきてくれるらしい。

 護衛は必要だろうと言って照れくさそうにしていたキャシーが彼女らしかった。


「取り敢えず、まだ私を諦めていないらしい魔王を何とかするとして……」

「そうね、それは言えてるわ」

「婚活パーティするのに、あと一人欲しいですけどねぇ」

「その内、ひょっこり現れるかもしれないわ」

「それもそうですね」

「案外、知っている人間かもしれんぞ」

「キャシーの予言ですか? 当たりそう!」


 そう言ってエールで乾杯する。

 ここまで色々あったけど……なんとかなったし。

 私達のパーティは婚活パーティ。

 そこはズレないし揺るがない。


 次は魔王も婚活させちゃったりして!!


 なーんて事を考えつつ……ナンシーの幸せを願い。

 そして、目の前で笑う皆の幸せを願う、『婚活パーティ・ゼクディ』のリーダー。

 私――イサミである。


 =完=

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