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第30話 約束のその先編
それからもしばらくのあいだ、
コーヒーだけは、家に届き続けた。
半年ぐらい、わたしはそのコーヒーを受け取り続けた。
そのころになると、
ブロークンマイハートは、前よりずっと軽くなっていた。
なぜなら、わたしは追うべき夢を見つけたからだ。
あなたはコーヒーを送る約束を、
「一生送る」と笑って言ってくれたけど、
わたしは、もう受け取ることができなくなった。
夢を追いかけるために、
この国を離れることにしたからだ。
決心が固まったところで、
わたしは、そのことをあなたにも伝えた。
「近いうちに海外に行くことにしました。
だから、コーヒーはもう受け取れなくなります」
送信ボタンを押したあと、
しばらく画面を見つめていたけれど、
追加の言葉は何ひとつ、浮かばなかった。




