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ページを閉じた私の向こう  作者: みなありす


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第16話 約束のその先編

それでもペンを止めなかったのは、


このまま何も言わないほうが、


わたしにとっても、あなたにとっても、


きっともっと良くないと分かっていたからだ。




封筒に便箋を入れて、封を閉じる。


あなたの名前を、表には書かなかった。


 


あくまでこれは、あなたの会社の社長への手紙。


わたしと、あなたと、仕事の線を、


どこかの大人に見てもらうための、一通。




ポストに投げ入れたとき、


封筒の重さより、


胸の中がふっと軽くなったことだけを、


わたしは、今でもはっきり覚えている。

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