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若菜の海  作者: 白木
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激震

「認めん!俺は認めん、裁判をしてでも無効を訴える!」


 君成社長は、真っ赤な顔をして退出した。動きは、だがもっと早かったのである。

 株式分割によって、REC㈱は上場し、又新株券の発行をしたのだ。旧株主の株を一端現金化し、分配した上で、それぞれの持ち株を増やした。今後1株が100株に増える訳であるから、配当金も増える。君成社長が持つ旧株は、既に無効となり、分配の対象としない旨も記されてあり、旧株券の価格でREC㈱が買い上げた。それが、せめてもの雄一郎の孫を思う祖父としての気持ちでもあった。


 雄一郎は、その1週間後、君成の母郁子を病院に呼んでいた。


「済まなかったな、郁子さん、苦労をかけた。わしは、君成にはもっと機会を与えたいとは思っておった」

「いいえ・・温情に感謝致します。お義父さま」


 郁子の動揺もあったが、これはREC㈱にとってきっと必要な改革だったのだと郁子も思った。気丈で賢母である郁子を雄一郎は、信頼していた。そして、この1週間で全ての事をやり遂げたように、雄一郎はかなり病状が悪化していたのであった。

 そして・・

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