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若菜の海  作者: 白木
112/399

接点

 人の心理とは複雑である。しかし、創業主である君成を守ろう、助けたいと言う祖母の気持ちは、純粋だ。又郁子が、夫が外でつくった子の感情部分もある。君成がしでかした事色んな事には変わりは無いが、その子が佐伯の所の養女になっているのが許せなかったのであった。このタッグは強力で、もともと郁子は大手呉服店の娘、商売に関する才能は、夫恵一より長けていた。しかし、内助の功に徹していたからこそ、会社も伸びたのだ。

 もう、雄一郎に残された時間は無く、その情報も正確には彼の耳には届かなかった。又、届いたとしても、もはや理解し、実行出来る精力は残っては居なかった。

 郁子は、屋鍋を中心とする、君成派を再び動かしていた。今度は明確なこれこそV字ターンどころか、子会社が親会社を飲み込まんとする下地が出来つつあったのだ。


 須崎が東京から戻ると、すぐ佐伯の所に走った。


「何・・裏にREC食品㈱が動いていると言うのか」

「はい、栄海産のほぼ半分の株を取得しているようです。前々社長夫人が」

「何の為?子会社がそんな勝手な事が出来るのか?」

「子会社と言っても、隠然たる㈱RECの創業家の前々社長婦人や、雄一郎会長夫人の持つ株の割合は大きいですし、このREC食品㈱は100パーセント子会社では無いので、独立した一企業ですから」


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