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接点
「栄海産と、佐伯海産の合併話とは、今までの状況なら有り得ない選択肢だったよな。これは佐伯氏も反対していると聞いたが・・」
「ええ・・息子夫妻は合併一点張りで、時代が変わったんだと譲らないそうです」
うんうんと頷きながら木下は、
「まあ・・でも、悪い合併話では無いよ。もっとこの業界はM&Aを繰り返して成長すべきなんだ。ところでな・・その仕掛け人が誰だが知ってるか?」
「え・・?仕掛け人?」
須崎は木下の顔を見上げた。
「まあ・・ゆっくり話そう。この部屋には、誰も入って来ないしね」
その時、須崎は意外な話に驚くのであった。
「え!前々社長夫人が、REC食品㈱を動かし、仕掛けたと言うんですか、屋鍋君を使って」
「ああ・・恐らく間違い無い。賢夫人として名高い郁子夫人が、君成社長を後押ししているそうだ。それには、会長婦人の後押しもあるそうだ。これは、資金力から言っても、相当力強いものだ。現に栄海産は、REC食品㈱と業務提携をしている。いずれ、合併するだろう。これは全て郁子夫人の策略だ」




