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ハリーさん視点、もう少し続きます。

「辞任、、? 一体なぜ? 他の商会からオファーでも来たのか? うん、確かに。ハリーは優秀だからな。」


公爵様は、まだ状況が掴めていないらしい。無理もない。急な話なのだから。さすがに、ユリアお嬢様もこうなることは予想していなかっただろう。


「私が、この商会を辞めようと思ったため、辞任させていただきたいのです。ご安心ください。他の商会に入るつもりもありませんし、勧誘されても、入りません。私は生涯、この公爵様に見出していただいた商の才を公爵様だけのものと誓います。」


「待て、意味がわからなくなってきたぞ。なぜそのハリーの商の才が生涯私のものであるのに、ハリーは商会から出ていくのだ?」


ごもっともな質問であった。しかし、私のわがままのために、押し通すと決めた。せっかくユリア様がくれた機会なのだから。


「公爵様。私は、幼い頃。まだ街で、公爵様の身分も知らずに皆で遊んでいたような関係に戻りたいのです。また、貴方様のことも名前でお呼びしたいですし、気軽に話せるようになりたのです。」


「それと、商会を出ることは、関係があるのか?」


「大ありです。もし、私が今の関係性で気軽に話かけたら、公爵様は不敬だといって捕まえにくいでしょう。商会のほぼ全ての実権を私が握ってしまっていますから。なので、前の状態に戻れば、私は何の力もない庶民で、貴方様は貴族だ。私をいいようにできるでしょう。」


公爵様の理解度を無視して話を進めてしまったので、一呼吸おくが、何も言葉が発せられないので、続けることにする。


「これが、わがままであることはわかっています。しかし、このままでは、、、。このままこの機会に何もしなければ、顔向けできません。」


「誰に」と言わないことがどれだけ卑怯か、わかっていてやっている私はとても卑怯だ。だが、その人にもらった時間を無駄にするわけにはいかない。


「どうか、お願いします。」


プラスでお願いする。

すると、公爵様は口をゆっくりと開いた。

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