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♥ これは式神  作者: 雪*苺
十一日目 / 木曜日 5月2日
97/104

♥ 上空 3 / 対峙 2 / 大空の空中戦 2


衛美

「 なんて奴なの!

  アンタ(霄囹)なんかの言いなりになんてならないんだから!!

  眞(ま)小(お)呂(ろ)は目覚めさせないんだから!! 」


霄囹(?)

「 あっそ。

  別に嫌(いや)ならいいんだ。

  日本全国の日本人が妖(よう)魔(ま)の餌になって喰(く)われる様(さま)を見ればいいよ!

  遅かれ早かれ、旧人類が生きられない世界に変わっちゃうんだからさぁ 」


衛美

「 ──そんな事、させない!!

  半年以内にアンタ(霄囹)を倒すわ!!

  妖(よう)樹(じゅ)も妖(よう)魔(ま)も異界に戻してみせるんだから!! 」


霄囹(?)

「 はぁあ?

  衛(えい)美(み)ぃ〜〜〜、そんなの無理だよぉ。

  出来っこないよ。

  “ 召喚返し ” なんて術式は無いんだからさぁ! 」


衛美

「 無ければ、作ればいいのよ!

  召喚返しの術式を作って、アンタ(霄囹)のくだらない計画なんて、ブチ壊してみせるんだから!! 」


霄囹(?)

「 あぁ…そう?

  まぁ、頑張ってみなよ。

  無駄に足掻いてる衛(えい)美(み)を見ていてあげるよ。

  僕の “ お嫁さん ” になる気になったら、ロ●アへおいで。

  花嫁として丁重に出迎えてあげるよ。

  ──じゃあね、衛(えい)美(み)ぃ。

  玄(げん)武(ぶ)にも宜しくぅ。

  術式を使える特別な式神の玄(げん)武(ぶ)でも、流石に術式なんて作れないからねぇ。

  眞(ま)小(お)呂(ろ)を目覚めさせないと無理だって事は、玄(げん)武(ぶ)がよぉ〜〜〜〜く知ってるんだからさぁ。

  早く眞(ま)小(お)呂(ろ)に会わせてよ、玄(げん)武(ぶ)ぅ〜〜〜。

  あはははははははははっ!!!! 」






衛美

「 ──弓(ゆ)弦(づる)さん!! 」


厳蒔弓弦

「 あぁっ──、食らえ!! 」


霄囹(?)

「 ──な゛っ…何(なに)゛っ?!

  法(ほう)術(じゅつ)?!

  ──衛(えい)美(み)ぃ!!

  これは何(なん)のつもりかなぁ…??

  不意打ちなんて卑怯じゃないかぁぁぁぁぁ!!!! 」


衛美

「 アンタ(霄囹)程じゃないでしょ!!

  ──どう、アンタ(霄囹)の大嫌いな高濃度の酸雨の味は!! 」


霄囹(?)

「 衛(えい)美(み)ぃぃぃぃぃっ!!!!

  これは玄(げん)武(ぶ)の入れ知(ぢ)恵(え)だね!!

  玄(げん)武(ぶ)が居(い)るのか!!

  何(ど)処(こ)で見ているんだ玄(げん)武(ぶ)ぅぅぅぅぅ!! 」


衛美

「 やったわ!

  効いてるみたい!

  弓(ゆ)弦(づる)さん、続けて射(い)れますか? 」


厳蒔弓弦

「 任せろ! 」


 弓(ゆ)弦(づる)さんは魔(ま)喰(ぐ)いの弓を構えて、矢先に法(ほう)力(りき)を込めると霄(しょう)囹(れい)の頭上へ向けて矢を放つ。


 高濃度の酸雨が霄(しょう)囹(れい)を容赦なく襲う。


 弓(ゆ)弦(づる)さんが射(い)った法(ほう)力(りき)を込めた矢は、巨大な魔法陣の中へ入り、酸雨を降らせらる。


 高濃度の酸雨は玄(げん)武(ぶ)が発動させた術式が使われている。


 酸雨を降らせるなんて、とんでもない術式を生み出したのは、誰でもない榻(しじ)萠(め)之(の)眞(ま)小(お)呂(ろ)で、その術式を無条件で発動させれるのは、眞(ま)小(お)呂(ろ)に作られた統括式神の玄(げん)武(ぶ)だけなの!!


 霄(しょう)囹(れい)と話してる間(あいだ)も、私は玄(げん)武(ぶ)と思念で話をしていた。


 弓(ゆ)弦(づる)さんの姿は玄(げん)武(ぶ)が発動させた別の術式によって姿が見えないようになっていた。


 だから、霄(しょう)囹(れい)には上空に突然出現した魔法陣から大量の酸雨が降り注いでいるように見えている筈!!


霄囹(?)

「 ──くっ!!

  やってくれたね、衛(えい)美(み)ぃぃぃぃぃっ!!

  法(ほう)力(りき)は使えないじゃなかったのか!!

  ──櫂(カイ)蘿(ラ)!!

  ──氷(ヒ)踴(ユ)僂(ル)!!

  ──弖(テ)芻(ス)岔(タ)!!

  あの朱雀を攻撃しろっ!!

  ──衛(えい)美(み)ぃ、未来の夫の僕に対して “ おいた ” が過ぎるよぉ!! 」


衛美

「 3体も式神を出して来(き)たわ!?

 ( ──玄(げん)武(ぶ)どうするの?! )」


玄武

『 あの程度の式神なら倒せる。

  ──鬼神召喚!

  青龍! 』


 玄(げん)武(ぶ)が式神青龍を召喚すると、上空に蒼色の青龍が現れた。


霄囹(?)

「 ──っ、青龍だと!?

  衛(えい)美(み)ぃ、何(い)時(つ)の間(ま)に青龍召喚が出来るようになったのさ!

  話が違うじゃないかぁぁぁぁぁ!!

  ──氷(ヒ)踴(ユ)僂(ル),弖(テ)芻(ス)岔(タ)、青龍を向かい打て!! 」


玄武

『 青龍──、霄(しょう)囹(れい)の式神を蹴散らせ! 』


 玄(げん)武(ぶ)の指示を受けた式神青龍は咆哮すると霄(しょう)囹(れい)を守る為に前に立ちはだかる式神へ目掛けて口から大量の水を発射した。


 まるでハ●ド●ポ●プみたい!!


 青龍の強力なハ●ド●ポ●プを直撃した式神が、みるみる内に凍っていく。


 青龍の攻撃、こっわ!!


 たったの一撃で霄(しょう)囹(れい)の式神の2体を氷漬けにしてしまう。


 然(しか)も、ただ氷漬けにしただけじゃなくて、氷は粉(こな)々(ごな)に砕け散ってしまった。


霄囹(?)

「 ──氷(ヒ)踴(ユ)僂(ル)ぅ,弖(テ)芻(ス)岔(タ)ぁ!!

  ──櫂(カイ)蘿(ラ)!! 」


 霄(しょう)囹(れい)が式神に指示を出しながら、他の式神を召喚し始めた。


 霄(しょう)囹(れい)の周辺に夥(おびただ)しい数の式神が大量に現れる。


衛美

「( ──ちょっと、数が多過ぎない?!

   玄(げん)武(ぶ)、こんな数の式神を青龍だけで倒せるの?? )」


玄武

『 問題ない。

  数を増やしただけで、大して強くないからな。

  ──青龍、凍てつく冷気で凍らせろ!

  然(しか)し、質(しつ)は兎も角、これだけ大量の式神を瞬時に同時召喚させるとは、やはり霄(しょう)囹(れい)は侮れんな 』


衛美

「( 霄(しょう)囹(れい)って凄い陰陽師って事なの? )」


玄武

『 眞(ま)小(お)呂(ろ)の居(い)ない日本でなら随一の陰陽師だ。

  霄(しょう)囹(れい)の好きにはさせられない 』


 式神青龍の体中が蒼(あお)白(じろ)く光ると青龍は口から凍てつく冷気を吐き出して、霄(しょう)囹(れい)の召喚した式神達を容赦なく襲う。


 凍てつく冷気を食らった式神達が次(つぎ)々(つぎ)に凍って、粉(こな)々(ごな)に砕け散っていく。


 青龍ってば、鬼(おに)強(つよ)過ぎるわぁ!!


衛美

「 ──霄(しょう)囹(れい)、私の青龍は強いでしょ!!

  どう、素直に降参する気になった? 」


霄囹(?)

「 降参?

  するわけないだろ!

  今日(きょう)は本調子じゃないだけさ!

  ──次に会った時、こうは行かないと思う事だね! 」


衛美

「 逃げるつもり?

  逃がさないわよ!! 」

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