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♥ これは式神  作者: 雪*苺
十日目 / 水曜日 5月1日
64/104

♥ ルルゥアンリィ 1 / ランチタイム 1


──*──*──*── ルルゥアンリィ


玄武

「 ──水曜日はタルトか。

  苺だけでなくほか果物フルーツタルトも食べれるのは嬉しいな 」


 実体化したげんは、タルトのメニューを見ながら嬉しそうにいる。


衛美

げん、メニューに載ってるタルトを全部注文するのは駄目よ 」


玄武

「 残さず食べる。

  いいだろう? 」


衛美

「 駄目よ、駄目!

  幾らすると思うのよ 」


厳蒔弓弦

えい、私が払う。

  好きなだけ食べてもらおう。

  今夜から忙しくなるのだろう? 」


玄武

「 話が分かるな、づる

  依頼を達成した報酬ギャラは期待していいぞ 」


衛美

「 …………ねぇ、ほんに今夜から始めるの? 」


玄武

「 当然だ。

  夕食を済ませたら現場へ直行する。

  転移陣を使うからな、交通費は掛からない 」


衛美

「 ……今夜はなんまで続けるの? 」


玄武

「 23時までだな。

  18時から始めるとして、約5時間だ 」


衛美

「 じゃあ、遅くても17時45分には夕食を済ませないといけないのね 」


厳蒔弓弦

「 夕食はビーフシチューでいいか? 」


衛美

「 ビーフシチューですか?

  私、ビーフシチュー大好き♥

  楽しみです♪ 」


玄武

「 おかわりは出来るんだろうな? 」


厳蒔弓弦

「 大鍋で作るからな。

  なん杯でもおかわり出来る 」


玄武

「 それは楽しみだ 」


衛美

「 もぅ〜〜。

  げんったら… 」


 私の左隣に座っているげんは、店員さんを呼んでメニューの中からタルトを注文している。


 げんの辞書には “ 遠慮 ” っいう文字は無いみたい。


 図書館関係者のづるさんは、休校中の大学にも入れるみたいで、今日きょうの午前は昨日きのうの続きで、づるさんが友人から頼まれたのろい関連の資料になりそうな本を探す作業をした。


 午後も図書館へ戻って作業の続きをするんだけど、昼食ランチはルルゥアンリィで済ませる事にした。


 げんの転移陣を使って、午前は別邸のリビングから図書館へ移動した。


 図書館からルルゥアンリィへ向かう時も、げんの転移陣を使った。


 ルルゥアンリィで昼食ランチ & スイーツを済ませたら、げんの転移陣で図書館へ戻る予定なの。


 序でに図書館から別邸のリビングへもげんの転移陣を使って帰る予定。


 転移陣って便利よね。


 今夜から始まるげんが始めた仕事の内容だけど、の誰から依頼を受けたのか分からないし、なん件の依頼を受けたのかすら分からない。


 げんったら全然、教えてくれないのよね。


 そうそう、づるさんは強引なげんの言うとおりに退魔師組合を独立しちゃて、【 せいげんの退魔所 】の正社員になってくれた。


 ちなみに退魔師の知識も経験も全然無いのに、私はづるさんの後輩として退魔師見習いをする羽目になった。


 げんったら、わたしように退魔師の衣装を用意してくれてるみたい。


 づるさんが着ている衣装と御揃いなんだけど、色違いらしいの。


 ちょっと気になる。


 ── “ 気になる ” と言えば、今朝のニュースで見た行方不明者達の事が妙に気になったりしてるのよねぇ…。


 赤い雪が降っていた一昨日おとつい、行方不明者が多発していたみたいなの。


 とは言っても行方不明者の届け出が出たのは()()なわけだけど…。


 行方不明者と言っても──、家出なのか,失踪なのか,誘拐なのか,監禁なのか,事件なのか,事故なのか,神隠しなのか……なにが原因なのかはだ分かっていないみたい。


 きっと、これから分かってるんだろうな──って思う。


 ニュースでは──、赤い雪が降っていた日、日本全国の都道府県から行方不明者が出たみたい。


 届け出が出ている県で行方不明者が多いのは10名。


 性別,年齢,職歴,国籍,人種に一切の関連性はないみたい。


 行方不明者は、子供だったり,学生だったり,大人だったり,お年寄りだったり,外国人だったり──。


 一昨日おとついからの行方不明者を合わせると、400名以上はるみたい。


 こんなに沢山の人達が一昨日おとついから行方不明になってるのは、どうしてなのかしら??


 げんは「 赤色に染まっているただの雪だ。なんともない 」みたいな事を言っていたけど……、あの赤い雪は身体からだなんかのがいを及ぼしていたんじゃないの??


 400名以上の行方不明者はるのかしら…。


 ちゃんと見付かるのかしらね??


厳蒔弓弦

「 ──えい、どうした。

  タルトはきらいか? 」


衛美

「 えっ??

  あ……タルトは好きです。

  しいですよ、苺のタルト 」


 げんと私のお向かいに座っているづるさんは、心配そうな顔で私に声を掛けてくれた。


 私ったらしいタルトを目の前にして、思い詰めたような顔をしてたのかしらね?


 ニュースの事は横に置いとこう。


 今は目の前にあるタルトを味わって食べなくちゃね!






玄武

「 ──このパイナップルのタルトもいな。

  えいは木曜日だったな 」


衛美

「 そうね。

  明日あしたはロールケーキの日ね 」


玄武

昼食ランチ此処(ルルゥアンリィ)で決まりだな! 」


衛美

「 はいはい… 」


厳蒔弓弦

「 ははは。

  1日ごとにメニューが変わるとかようのが大変だな 」


衛美

ほんですね。

  今がゴールデンウィークかったです。

  ──それにしても……ゴールデンウィークのお昼時なのに御客さんが少ないのは、どうしてかしら?

  女性に人気のスイーツ店だし、賑わっていてもない筈なのに… 」


玄武

「 意外にタルトは人気がないのではないか?

  こんなにいのにな 」


衛美

「 それは違うと思うわ…。

  女性は意外とタルトが好きよ。

  食べ易い一口サイズのタルトもあるぐらいだし 」


厳蒔弓弦

「 ホールでタルトを注文する客はげんぐらいだろうな 」


玄武

「 そうか?

  タルトのホールは小さいからな、全種類制覇は楽勝だぞ 」


衛美

「 もぅ、制覇しなくていいから… 」


玄武

「 このキューイタルトもいな!

  イチジクタルトもい。

  梨タルトも── 」


衛美

「 はいはい。

  そりゃかったわ… 」

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