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♥ これは式神  作者: 雪*苺
八日目 / 月曜日 4月29日
49/104

♥ 瀬圉家 19 / 本家 19 / 別邸 7 / ダイニングキッチン 3


厳蒔弓弦

「 …………げんえいが幼い頃に保育園や小学校で事件のような騒ぎがなん件か起きていた筈だが……、あれもげんが関係しているのか? 」


玄武

「 保育園から高校までだな。

  ワタシの可愛いえいに危害を加えた害虫を駆除しただけだ。

  ころしてはないぞ。

  えいいやがるからだ。

  えいの時と比べるとワタシも随分と寛大になったと思うぞ 」


厳蒔弓弦

「 そうか… 」


玄武

「 ワイドショーで取り上げられ、なん日も報道されたのもなん件かあったなえい


衛美

「 嬉しそうに言わないでよ…。

  私の気も知らないでぇ… 」


玄武

「 万能な式神などいない。

  えいの気持ちなど分かるわけがない 」


衛美

「 …………便利な言葉ね、 “ 万能じゃない ” って! 」


厳蒔弓弦

「 確かにな。

  言い訳に使うにはもっいの言葉かも知れないな 」


衛美

「 ──そろそろ着替えに戻ろうかしら?

  げん、私の部屋まで転移して 」


玄武

いだろう。

  づるも自宅へ戻るなら転移するぞ。

  どうだ? 」


厳蒔弓弦

「 私もいのか?

  助かる 」


玄武

えいは準備に時間が掛かるからな。

  えいを転移させたら、づるを転移させるとしよう 」


厳蒔弓弦

がとう、げん

  恩に着る 」


玄武

「 大した事ではない。

  づるにはい料理を食べさせてもらうからな 」


衛美

「 ──げん、お願い 」


 デザートを食べ終えて「 御馳走様でした 」をした私は、椅子から腰を上げて立ち上がった。


 ダイニングキッチンとリビングの境目にげんが立っている。


 ダイニングキッチンとリビングを隔てるのは収納が出来る引き出し付きの1人用ソファー。


 好きな場所に動かせる特注品のソファーみたい。


 大型テレビも完備されていて、にも “ ザ・お金持ち ” って感じ。


 本棚もあって、色んな書が入っているみたい。


 私は読まないけど、づるさんは読書も好きみたいで、時間があれば料理関連の本を探しては読んでるみたい。


 づるさんはほんに料理が好きなのね。


 実体化していたげんの姿が透け始める。


 “ ◯◯陣 ” っていうが生み出した術式は、実体化していると使えないみたいなの。


 げんが術式を使うには、実体化をかないといけないみたいだから、ちょっと不便ね。


 実体化してると本来の力の半分しか出せないみたいだから不便よね。


 それでも十分に強いみたい。


 どのぐらい強いのかは分からないけど、祿ろくどうめいしょうの強そうな式神が、実体化したげんの前で滅茶苦茶ガクブルに怯えていたぐらいだから、相当強いのかも知れない。


 強いのに実体化していたら術式が使えないとか、そんな縛りるの??


 どんな縛りプレイなのよぉ…。


 げんが転移陣を発動してくれる。


衛美

「 自宅の部屋に戻ったら、外出用の服に着替えないとね。

  暫く此方こっち(別邸)で生活する事になるなら、荷造りもしないと…。

  時間、掛かっちゃうかも… 」


玄武

『 時間なら十分あるだろう。

  帰宅後に荷造りに戻っても構わないしな 』


衛美

「 そうね 」


 転移陣が淡く光出す。


 なんかファンタジー世界にくある魔法陣みたい!


 私の視界からづるさんの姿が消えた。


 私の視界に入ってたのは────。

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