✒ 瀬圉家 16 / 本家 16 / 別邸 4 / 寝室
──*──*──*── 寝室
衛美
「 ──ん〜〜〜〜っ!!
良く寝たぁ〜〜〜〜………何か……妙に暖かい…わね? 」
ベッドの上で上半身を起こして、両手を天井に向けて上げてから思いっきり背伸びをした私は、部屋の中が妙に暖かい事に気付いた。
暖房なんて入れてない筈なんだけど…?
ベッドから出た私は、取り敢えずパジャマを脱いで私服に着替える事にした。
部屋の電気を点けてから、備え付けられているクローゼットを開ける。
クローゼットの中には色んな種類の女性用の衣服が入っている。
引き出しの中を開けるとサイズ別に分けられて下着も入っている。
私服に着替え終えた私は、クローゼットを閉じてから、何気無くカーテンを掴んで開けてみた。
衛美
「 ──なっ……何…これ?!
何がどうなってるの??
こんな事って……!! 」
窓の外には信じられない光景が広がっていた。
異常…気象??
大袈裟かも知れないけど、私の脳内では、デ○オ・コ◯キーの歌う歌詞の「 どうなってんだ!? 」のフレーズがグルグルと駆け回ってフィーバーしちゃってるんだけど、そんな事は、この際どうでもいいのよ!!
本当に「 どうなってんの!? 」って光景が視界に入ってるけどね!!
衛美
「 ──玄武!! 」
玄武の名前を呼んだけど、玄武から返事がない。
部屋の中を見回しても玄武の姿が見当たらない。
もしかしたら、実体化したままの姿で1階に居るのかも知れない。
窓から離れた私は、忘れずに部屋の電気を消すと、慌てて寝室を出た。




