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♥ これは式神  作者: 雪*苺
七日目 / 日曜日 4月28日
42/104

♥ 瀬圉家 13 / 本家 13 / 別邸 1 / ダイニングキッチン 1


──*──*──*── 別邸


──*──*──*── ダイニングキッチン


 私は今、実体化したままのげんと一緒にづるさんが作ってくれたら手料理を食べている真っ最中。


 づるさんが作ってくれた料理は、れも頬っぺたが落ちちゃいそうなくらいしい。


 料理好きのお母さんも料理上手だけど、づるさんの料理の腕はプロ並みかも。


 退魔師なんてめて料理本を出したり、料理教室を開いたら印税ウハウハなんじゃないの?


 勿体無いわぁ…。


玄武

「 ──の料理もいが、づるの料理もいな。

  合格だ 」


厳蒔弓弦

「 そうか。

  げんに気に入ってもらえてかった 」


 げんは料理がしければ誰が作った料理でもいのかしらね。


 げんの食べる姿も絵になる。


 私がると邪魔になっちゃうぐらいに、げんづるさんのツーショットは絵になるわぁ…。


 げんそばるから私はBL漫画を読んだりしないけど、きっとBLファンなら涎を垂らして喜ぶような光景になってると思う。


 私……邪魔じゃない??


 づるさんが作ってくれた料理は和食全般。


 げんが和食を要求したからなんだけど。


 食材,調味料,香辛料はなんでも揃っていて自由に使っていい事になっているから、づるさんも奮発してくれたみたい。


 厚焼き玉子焼きが私にはストライク!


 だし巻き玉子なんて、ふわっふわでしいぃ〜〜(////)


 玉子焼きに関しては完全にお母さんよりしい!


 定番の肉じゃがも絶品だし、里芋の煮っころがし,南瓜の金平,ピーマンの焼きびたし,落とし卵のお味噌汁,お揚げの巾着煮,ブリの照り焼き,蒸し茄子の胡麻和え,豆苗とエリンギの蒸し豚巻き,揚げ出し豆腐の蟹身あんかけ,鶏肉と牛蒡の生姜炒め,たたき胡瓜の梅味噌ミョウガ和え,煮卵と豚の角煮,鱈の玉葱あんかけ,照り焼きチキンカツ,蓮根のはさみ揚げ,しょうが焼き,椎茸の味噌マヨ焼き,鶏胸肉のしっとり蒸し鶏,鮭と茸のバターコンソメ焼き,鶏胸肉の甘酢あん,舞茸と豆苗サラダ──とかとかとか、作り過ぎってぐらいに作ってくれた。


 げんったら「 牛肉を食べたい 」なんて贅沢な我が儘を言いながら、つぎ(つぎ)に料理を平らげていく。


衛美

「 …………げん、食べるのはいけど、料理はに消えるの?? 」


厳蒔弓弦

「 私も気になる 」


玄武

「 体内へ入ると吸収されて跡形もなく消えるな。

  エネルギーに転換されるようになっている 」


衛美

「 へぇ…。

  じゃあ、幾らでも食べれるって事? 」


玄武

「 限界はないな。

  大食い大会に出たら優勝出来るぞ 」


衛美

「 そういう事はもっと早く言ってほしかったわ 」


厳蒔弓弦

「 作り甲斐がある。

  あまり作り過ぎると食べきれなくて困っていたが、げんが食べてくれるなら作り過ぎても安心だな 」


玄武

「 思う存分に作ればいい。

  全てワタシが完食してやろう 」


衛美

げんって食いしん坊だったのね。

  実体化したげんは食費が掛かって仕方無いわね… 」


厳蒔弓弦

「 ははは、言えてるな。

  ──ところでえいなんの映画を観に行くんだ? 」


衛美

「 “ 陰陽大戦譚 末期 〜 まっの野望 〜 ” です 」


玄武

なんだそれは? 」


衛美

「 ほら、今って陰陽師ブームがてるじゃない。

  陰陽師ブームに便乗して製作された映画なの。

  続編で “ 絶期 〜 ぜっどうの復讐 〜 ” と “ 復期 〜 ふっおうの再建国 〜 ” があるの 」


玄武

「 3作とも “ おに ” が付いているな。

  陰陽師は出るのか? 」


衛美

「 出るわよ。

  陰陽大戦譚はおに視点で作られた映画なの。

  陰陽師や退魔師は敵として登場する形になるのかしらね? 」


厳蒔弓弦

「 それなら知っている。

  ≪ えいぜん ≫が完全監修をして製作された映画だな 」


衛美

「 そうなんです!

  ≪ えいぜん ≫って、応接間でげんも言ってたでしょ?

  陰陽師がおに視点で映画を作るなんて、どうしちゃったのかしらね? 」


厳蒔弓弦

「 確かにな…。

  気にはなる。

  は私も同行していいか? 」


衛美

「 勿論です!

  一緒に行きましょう 」


玄武

「 なら弁当は必須だな。

  づる、和洋中の3食を希望するぞ! 」


厳蒔弓弦

「 重箱でだな?

  腕の振るい甲斐がある 」


衛美

づるさんって料理が好きなんですか? 」


厳蒔弓弦

「 初めはそうでもなかった。

  退魔師は不規則な生活だからな。

  健康の為に料理を始めたんだ。

  自分で食べるだけだから大した物は作らずに簡単な料理しかしていなかったが、にか上達していた。

  今は退魔師仲間から弁当をせがまれるようになるぐらいだ 」


衛美

「 へぇ……。

  みんなづるさんの手料理が好きなんですね 」


厳蒔弓弦

「 ははは。

  料理を好いてくれるのはがたいが、 “ 嫁になれ ” は流石に笑えない…… 」


衛美

「 …………大変ですね… 」


玄武

「 料理上手も苦労するのか。

  づるえいの夫になるのだから、 “ 先約済み ” と公言すればいい。

  づるを口説く害虫はワタシが始末してやろう。

  完全犯罪に出来るから心配するな 」


衛美

げんぅ〜〜〜 」


玄武

「 睨むな、えい

  づるもワタシの保護対象だ。

  ワタシは毎日でもづるの料理が食べたいからな。

  づるなにかあっても困る 」


厳蒔弓弦

「 …………気持ちはがたいが…。

  出来ればころさないでほしい。

  同僚だからな… 」


玄武

「 そうか?

  えいといい、づるといい──、遠慮してばかりだな。

  つまらない… 」


厳蒔弓弦

えいも毎日、大変だな… 」


衛美

「 分かってもらえます?

  げんってば、爆発するか分からない時限爆弾なんですよ! 」


玄武

「 人聞きの悪い事を言うな 」


厳蒔弓弦

なんに別邸を出るんだ? 」


衛美

「 映画が10時20分開始なので、10時にはモレルに着きたいです 」

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