↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
♥ これは式神  作者: 雪*苺
七日目 / 日曜日 4月28日
33/104

♥ 瀬圉家 4 / 本家 4 / 本邸 3 / 応接間 2


衛美ママ:美緒

「 衛(えい)美(み)……本(ほん)当(とう)に良(い)いの? 」


衛美

「 いいの、いいの。

  だって此方(こっち)から花婿を探す手間が省けるんだよ。

  良(よ)かったじゃん。

  一般人よりもさ、退魔師の家系の人の方が何(なに)かあった時には、頼りになるし、心強いじゃない?

  あっても困るけど… 」


玄武

『 いざと言う時は盾にも囮にも使えるしな。

  工夫次第で使い道は幾らでもあるぞ 』


衛美

「( 流石にそれは…ちょっとね…… )」


衛美ママ:美緒

「 …………そう…。

  衛(えい)美(み)が良(い)いなら、お母さんは反対しないわ。

  弓(ゆ)弦(づる)さん、不(ふつ)束(つか)な娘(むすめ)ですけど、宜しくお願いします 」


厳蒔弓弦

「 いえ、此方(こちら)こそ御世話になります 」


衛美

「 御世話になります??

  あの…『 御世話になります 』って?? 」


遠古

「 弓(ゆ)弦(づる)さんには≪ 瀬(せ)圉(ご)家(け) ≫の近所へ引っ越してもらいました。

  婚約中は家族付き合いをして御互いの交流を深目なさい。

  それと、衛(えい)美(み)さんが卒業する迄は共に大学へも通(かよ)ってもらう事になりましたからね 」


衛美

「 えっ?!

  大学にも通(かよ)うの??

  送り迎えじゃなくて? 」


厳蒔弓弦

「 講義は受けない。

  大抵は敷地内にある図書館に居(い)る 」


衛美

「 は、はぁ……図書館…ですか。

  じゃあ、お昼と帰りにLINE(ライン)するようにしますね 」


厳蒔弓弦

「 それは助かる 」


遠古

「 話が纏まって良(よ)かったわ。

  美(み)緒(お)さん、優(すぐる)は主人から話を聞いている筈です。

  責めないであげてくださいね 」


衛美ママ:美緒

「 は、はい…… 」


衛美

「( お父さん…知ってたんだ……。

   まぁ、別に良(い)いけどね〜〜 )

 ──お祖母様、私への用事って婚約者の事だけでいいの? 」


遠古

「 いいえ、未(ま)だです。

  幼い頃から衛(えい)美(み)に憑いている忌まわしい悪(あく)霊(りょう)を祓う為、祿(ろく)棠(どう)冥(めい)晶(しょう)様には九州から態(わざ)々(わざ)来(き)ていただきました 」


衛美

「 えっ…。

  玄(げん)武(ぶ)を祓う?? 」



遠古

「 そうです。

  その “ 玄(げん)武(ぶ) ” と言う悪(あく)霊(りょう)を祓ってもらうのです。

  幼い衛(えい)美(み)に取り憑き、衛(えい)美(み)の周りで悪影響を起こし、恐怖を与える諸悪の根源を祓っていただきます 」


衛美

「 わぁ〜〜〜。

 ( ちょっと悪(あく)霊(りょう)扱いされちゃってるわよ、玄(げん)武(ぶ)。

   もしかして、此方(こっち)が本命だったりする? )」


玄武

『 そうかも知れないな。

  婚約者も退魔師だからな。

  なかなか親切ではないか 』


衛美

「( ちょっとぉ他人事過ぎない?

   玄(げん)武(ぶ)が簡単に祓われるとは思わないけどさ )」


玄武

『 ワタシを祓うのは無理だ。

  衛(えい)美(み)の〈 守(ま)護(も)り手(て) 〉のワタシは衛(えい)美(み)と “ 魂(たましい)の契約 ” で結ばれている。

  契約を解除する事は出来ない 』


衛美

「( 出来ないの? )」


玄武

『 不可能だ。

  ワタシと “ 魂(たましい)の契約 ” をした衛(えい)姫(ひめ)(張本人)は千年以上前に亡くなっている 』


衛美

「( 契約の解除が出来ない玄武をお祓いしようって事ね?

   お祖母様……幾らぼ(・)ら(・)れ(・)て(・)る(・)のかな? )」


玄武

『 聞いてみたらどうだ? 』


衛美

「( ちょっと怖いかも… )

  ──お祖母様、勘違いです。

  私には何(なに)も憑いてないよ。

  子供の頃に良(よ)くある “ 見えないお友達 ” だったんだよ。

  もう大学生になったんだし、玄(げん)武(ぶ)は見えてないよ。

  お祓いなんて必要ないの。

  お金を底無し沼に投げ捨てるようなものだし、勿体無いよ。

  帰ってもらったら? 」


衛美ママ:美緒

「 ──衛(えい)美(み)、何(なん)て事を言うの!

  態(わざ)々(わざ)来(き)てくださった祿(ろく)棠(どう)冥(めい)晶(しょう)様に失礼でしょう! 」


衛美

「 だって、霊能者や除霊師の殆んどは似(え)非(せ)なんだよ。

  詐欺師に騙されるようなもんだし。

  質(タチ)が悪い嘘吐きが多いんだよ 」


衛美ママ:美緒

「 衛(えい)美(み)! 」


遠古

「 衛(えい)美(み)、貴女は祿(ろく)棠(どう)冥(めい)晶(しょう)様が似(え)非(せ)師(し)の偽者だと言うのですか? 」


衛美

「 そんな事、言ってないし…。

  偽者が多いのは本(ほん)当(と)でしょ。

  陰陽師や退魔師にも、大した事も出来ないくせに大金をせしめる悪い奴とか普通にいるじゃん。

  TV(テレビ)に出る霊能者や除霊師だって、全然大した事ないし、ギャラ欲しさに出てるだけのインチキが殆んどじゃん。

  まともなお祓い出来ないのにお祓い料を取るなんて、詐欺師でしょ!

  お祖母様には私の事で詐欺師に騙されてほしくないだけなの 」


遠古

「 衛(えい)美(み)……、貴女は何(な)故(ぜ)、 “ 霊能者や除霊師が大した事がない ” と見ただけで分かるのかしら?

  貴女には霊(れい)力(りょく)が見えない筈でしょう 」


衛美

「 だって、玄(げん)武(ぶ)が教えてくれるから──…………あっ… 」


衛美ママ:美緒

「 衛(えい)美(み)……居(い)るの?

  そこに “ 玄(げん)武(ぶ) ” が。

  “ 見えないお友達 ” じゃなかったの? 」


衛美

「 ……………………。

 ( バレちゃったわね… )」


玄武

『 余計な事を言うからだぞ 』


衛美

「( …………面白がってる? )」


玄武

『 まさか。

  楽しんではいる 』


衛美

「( 玄(げん)武(ぶ)ぅ〜〜〜 )」


玄武

『 折角だそいつ(祿棠冥晶)にワタシを祓わせてやろう。

  己(おのれ)の無能さを思い知らせてやる良(よ)い機会だ。

  天狗のように伸びた鼻をへし折るのは楽しいからな。

  暇潰しには丁度いい 』


衛美

「( もう…。

   遊ぶのは良(い)いけど、手加減してよね… )」


玄武

『 相手次第だ。

  腕が鳴る 』


衛美

「 えぇと……祿(ろく)棠(どう)冥(めい)晶(しょう)さん、玄(げん)武(ぶ)を祓うって本気ですか?

  祓えないからって大泣きしないでね? 」


祿棠冥晶

「 我(われ)が泣く──と言うか?

  無礼な小(こ)娘(むすめ)だな、遠(とわ)古(こ) 」


遠古

「 衛(えい)美(み)、口を慎みなさい。

  祿(ろく)棠(どう)冥(めい)晶(しょう)様は、こう見えても私より歳上なのですよ! 」


衛美

「 …………お祖母様より歳上?

  どう見ても小学生にしか見えないのに?? 」


玄武

『 霊(れい)能(のう)力(りょく)で老化を遅らせているだけだ 』


衛美

「( 霊(れい)能(のう)力(りょく)でそんな事も出来るの? )」


玄武

『 簡単には出来ないがな 』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。