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♥ これは式神  作者: 雪*苺
四日目 / 木曜日 4月25日
27/104

♥ 下校 4 / ルルゥアンリィ 2


境戸託司

「 ──うわぁ!

  しそうだねぇ!

  ロールケーキ 」


衛美

「 盛付けも綺麗だわ。

  さん、ロールケーキの写真は撮っても? 」


須環菜菜絵

「 はい♪

  スイーツの撮影のみでしたら大丈夫です♪♪ 」


衛美

かった(////)

  けい君のロールケーキの写真も撮りたいわ。

  だ手を付けないでね 」


境戸託司

「 え?

  あ…うん。

  いいよ。

 ( なにそれ!

   俺の食べるロールケーキがさんのスマホの画像に残るって事だよ!!

   ちょっ…鼻血、出そうでヤバいんですけどっ!!(////) )

  ──……ん?

  あれ、これは??

  俺、頼んでないけど…? 」


 頼んでもいない飲み物が置かれているのに気付いたけいたくは首を傾げ、店員(須環菜菜絵)に尋ねる。


須環菜菜絵

「 彼女が出来たたくへ、私からのサービスよ☆

  がたく飲み干しなさい!

  ……おめでとう、たく…… 」


境戸託司

……がとう(////)

  でも、俺はさんとはだ、そんな仲じゃ(////)」


玄武

『 駄々漏れしているな。

  正直なやつだ 』


衛美

「( …………キッパリと否定してあげた方がいいわよね? )」


玄武

『 必要ない。

  男のプライドは傷付き易い。

  時には花を持たせてやるのも大事だぞ 』


衛美

「( 面白がってるんでしょう? )」


玄武

『 まさか 』


衛美

「( まったく……。

   …いいわ。

   否定はしないでおきましょう… )」


境戸託司

「 あ……でも、なんでストローがハート型?? 」


須環菜菜絵

「{ 馬鹿ねぇ…。

   カップルで飲むからに決まってるでしょう。

   それは、カップル限定のトロピカルドリンクよ。

   いーい?

   間違っても1人で飲むんじゃないわよ。

   ちゃんと彼女と一緒に飲むのよ。

   恥ずかしがっちゃ駄目なんだから!

   あい尽かされないように、しっかり男らしい所を彼女に見せ付けなさいよ!!

   いいわね? }」


境戸託司

「{ なっ──!!

   一緒に飲むって(////)

   か…顔が近付くじゃないか!(////) }」


須環菜菜絵

「{ はあ?

   当然でしょう?

   その為のドリンクよ。

   キスの距離の目安になるわよ }」


境戸託司

「 ──キッ?!(////)

 { キスの…距離……って(////) }」


須環菜菜絵

「{ …………その様子じゃ、時間が掛かりそうね…。

   まっ、頑張んなさい }

  ──御注文の品は以上で宜しいですか? 」


衛美

「 大丈夫です。

  がとう御座います 」


須環菜菜絵

「 御客様、御用がありましたら、御手元のボタンを押してください。

  時間の許す限り、お楽しみくださいませ〜 」


 店員(須環菜奈絵)は会釈をすると、(みやこし)(あず)の親友であるけいたくに、ウインクを投げて席から離れて行った。


境戸託司

「( …………まったく…なにが “ キスの距離 ” だよ!

   冗談もいいところだよな!

   さんと俺が──キスするなんて……(////) )」


玄武

『 顔色がコロコロ変わって面白いな 』


衛美

けい君……さっきからどうしたの?

  大丈夫?? 」


境戸託司

「 え?

  な、なにが? 」


衛美

「 さっきから顔色が変わってるから…。

  気分でも悪いの? 」


境戸託司

「 え……あ~~……(////)

  いや…大丈夫だよ?

  元気、元気!! 」


衛美

「 ならいいけど… 」


境戸託司

「 ロールケーキ、食べてもいい? 」


衛美

「 いいわ。

  写真も撮れたし。

  悪かったわね、がとう 」


境戸託司

「 いいよ、写真くらい。

  幾らでも撮ってよ!

  さんの頼みなら、俺、なん時間でも待てるよ! 」


衛美

「 ……そんなに待ってくれなくてもいいわ… 」


境戸託司

「 待つよ。

  さんが、心から安心して、俺を信じられる日がるまで…俺は待ち続けるよ。

  自慢じゃないけどさ “ 待て ” は得意なんだ。

  ハハハ(////)」


衛美

「 ──ふふっ。

  犬みたい…(////)」


境戸託司

「 ははっ、犬かぁ…。

  うん──似てるかも。

  “ 待て ” に関しては、忠実な犬よりも俺の方が優秀かもね! 」


衛美

「 ふふっ(////)」


境戸託司

「( ──っ…あ〜〜〜〜っ!!

   可愛いっ!

   笑ったさん、可愛いっ!!

   写真──撮りたいっ!!

   真正面からさんの笑顔が見れるなんて……俺、幸せだよな?? )」


衛美

「 ──……美味しい(////)

  ほろ苦い抹茶のクリームが、生地の甘さを押さえてくれてる…。

  苺の甘酸っぱさもちゃんと生きてる… 」


境戸託司

「( ………………うわぁ…さんの口、小さいや。

   食べ方まで可愛いとかなんなの(////)

   ……いいな〜。

   俺もロールケーキになりたい…。

   いやいや違うって!

   なるなら、あのフォークになりたい!!

   さんの唇…小さいけど柔らかそう。

   ……うーん……男の唇と女の唇の柔らかさって違うのか??

   どのくらいの柔らかさ…なんだろ??

   ──気になるっ!! )」


玄武

『 ガン見してるな。

  ……えいのロールケーキを狙っている目だ。

  卑しい男だ。

 ( ──という事にしておこう。

   ほんとうの事を教えてもいいが…えいが可哀想だからな。

   考えるだけならば、えい自身に被害は及ばないしな。

   行動に移したならば、遠慮なく死を与えよう。

   ──まで〝 待て 〟を貫けるのか楽しみだ ) 』


衛美

「 …………けい君。

  どんなに見てても、あげないわよ 」


境戸託司

「 ……は?

  え…な、なにを(////)」


衛美

「 ロールケーキよ。

  さっきからずっと見てるでしょう? 」


境戸託司

「 あ…え…あっ(////)

  や…やだなぁ!

  狙ってなんか、ないよ?

  取らないから大丈夫だよ(////)

  安心して食べてよ。

  ハハハ…(////)」


衛美

「 そう?

  あまり見ないでほしいわ 」


境戸託司

「 あー……うん。

  だよね…ごめん(////)

 ( はぁ〜〜〜っ、焦ったぁ〜〜!!

   さんがにぶい子で助かった……。

   まさか『 さんの唇を見てたんだよ〜 』──なんて言えないもんな(////)

   ふぅ……。

   そういえば…さんが楽しそうに話をしていた学食員って、さんのなんなんだろう??

   さんとはどういう関係なんだろう?

   あんなに楽しそうに、嬉しそうに異性と話すさんは初めて見た…。

   ──さんが、この大学に入学してからは、ずっとさんを監視していたけど……、さんは講義が終わればにも寄らずに最寄り駅に直行していた。

   内密に調べてもみたけど、この大学にはさんと親しい異性の友人はないって確認みだし……、この際、この場を借りて聞いてしまおうか…。

   情報収集もしないといけないし……、さんから直接、聞き出せる情報があれば、これから始める計画への大きな助力にもなるだろうしな。

   ──といっても、聞いたからって、素直に答えてもらえるとは思ってない。

   俺はさんと接触したばかりだし、仲良くなる為のスタートラインに立つ為に必要な準備をしている段階に過ぎない……。

   男性不信で男性恐怖症のさんが、打ちけてもいない俺に快く話してくれるとは思いがたい。

   ……下手をしたら折角、手に入れたさんと仲良くなるチャンスをみすみす潰してしまう事になるかも知れない。

   ……聞きたいけど、急いで、焦って…今までの苦労と努力を台無しにしてしまうのはいやだし、避けたい… )」


 けいたくは自分が注文したロールケーキをちびちびと食べながらひたすら悶々と考える。


玄武

『 あっちのロールケーキはくないのか? 』


衛美

「( さあ?

   知らないわ。

   ──でも、あんな顔して食べてるなら、期待して想像していた味とは違っていたのかもね? )」


玄武

えいけいたくのロールケーキも一口食べたい 』


衛美

「( はあ?!

   い・や・よ!

   他人の食べ掛けを貰うなんて! )」


玄武

だ口を付けていない所があるだろう。

  を貰えばいい 』


衛美

「( アンタねぇ…… )」


玄武

『 いいだろう?

  それとも毎日、帰りに(ルルゥアンリィ)かよってくれるか?

  ああ…違うな。

  来週の木曜日になるのか… 』


衛美

「( そんな事したら、お小遣いが飛んじゃうわ!

   ……分かったわよ。

   一口だけよ?

   それ以上はいやだからね!! )」


玄武

『 それでこそワタシのえいだ 』


衛美

「 ──………けい君、そのロールケーキ、口に合わないの? 」


境戸託司

「 え??

  どうしたの? 」


衛美

「 『 どうしたの? 』は私の台詞よ。

  あまりにも美味しくなさそうに食べているから口に合わないのかと思ったの。

  違うの? 」


境戸託司

「 え…ああ……ああっ、そういう事??

  そんな事ないよ。

  ちゃんとしいよ 」


衛美

「 そう?

  それなら、どうして浮かない顔をしているの?

  …………私と食べるのが詰まらないのね? 」


境戸託司

「 ええっ?!

  違っ…違うよっ!!

  さんとられるのは嬉しいよ!!

  楽しいし(////)

  朝まで一緒にたいくらいだよ!! 」


衛美

「 …朝…まで?? 」


境戸託司

「 ………………え?

  どうしたの、さん?

  俺、なんか変な事、言った?? 」


衛美

「 〜〜〜〜〜〜(////)

  私は…ちゃんと家に帰るからっ!!

  けい君と朝まで一緒になんてないから!!(////)」


境戸託司

「 え…え…ええっ(////)

  お、俺…そんな事、言っちゃった??

  ご、ごめんっ!!!!(////)」


衛美

「 …………2度と言わないで…(////)」


境戸託司

「 あ…う、うん……(////)

 ( …………くはっ!

   さん、可愛いっ(////)

   今の反応を見るからに、異性に対する免疫とかほんとうに全然なさそうだな…。

   手とかも繋いだ事もなかったり??

   さんの初めてになれないかな〜…… )」


衛美

「 ………………(////)

  じゃあ、どうして…浮かない顔をしていたの? 」


境戸託司

「 …そ、それは……そのぉ……お、怒らない?? 」


衛美

「 …………私が怒るような事なの?

  …内容によるわ 」


境戸託司

「 …………学食員の事だよ。

  ほら、さんと仲良さそうに話しいた…あの学食員の事……なんだけど…(////)」


衛美

「 ああ……えいの事ね? 」


境戸託司

えい??

  ──っ、呼び捨て?!

  さんと学食員は名前を呼び捨てる程の仲なの?!

  異性の友人はないんじゃないの?? 」


衛美

ないわよ 」


境戸託司

「 えっ?!

  じゃあ…彼氏…… 」


衛美

「 違うわ。

  ──えいは、私の弟なの 」


境戸託司

「 え?

  は?

  え…おと弟ぉ?!

  さんって、1人っ子じゃなかったんだね… 」


衛美

「 1人っ子に見える? 」


境戸託司

「 そう…だね。

  弟がるようには見えないかな。

  どっちかと言うと、お兄さんがそうな感じがするよ。

  お姉さんっていうよりも妹って感じかな(////)」


衛美

「 そう……。

  私はお姉さんらしくないって言うのね?

  今のでけい君への好感度が下がったわ 」


境戸託司

「 ええっ?!

  そ、そんな事、言わないでよ。

  悪気は無いよ! 」


衛美

「 私には悪気が無ければ、なにを言ってもいいと思っているのね?

  “ 友達になりたい ” と言いながら、私を下に見ているのね…。

  見損なったわ、けい君を 」


境戸託司

「 ち、違うよ!

  それは誤解だよ!!」

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