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第3話「宇宙の果て」

「宇宙の果てって何があると思う??」


 友達の斎藤大介に聞いてみると、、


「青い扉が一つあって、、その扉に入ると地球へと繋がっているんじゃないかな??」


「どうして具体的に答えられるの??」


「そういう夢を見たことがあるんだ」


 宇宙の果てなんて誰もわかるわけないけど、、この世界は本当に疑問だらけだ。謎だらけなんだ。まあ、、すべてが解決してしまったら待っているのは退屈だけだから、、こういう永遠に解決できない謎があったほうが世の中が面白くなるから悪いことじゃないとは思っているけれど。


 学校の帰り道。。今日は部活の居残り練習があり、、帰りが遅くなってしまった。


 日没の夕暮れが美しく見えるアスファルトの一本道を歩いていると、、急に体が宙に浮きだした。


「うわあああああああああああ」


 あまりの予想外の出来事に興奮してしまい、、大声を上げたが、、体は高度100メートルまで10秒で到達してしまった。


「嘘……こんなことがあっていいのか??」


 そして、、夕日に向かって体は移動した。


「わあああああああああ」


 最初は驚きの悲鳴だったが、今度は歓喜の叫びだ。


 夢のようなことが起こっている。


 あり得ない。


 でも、、確かに現実だ。


 僕はどんどん高度を上げ、宇宙空間にまでたどり着いてしまった。


 足元には地球が見えている。


 本当に青い。


 美しい。


 しかし、、自分の意志で体が移動しているわけではないようだ。何かに引っ張られるような感じだ。誰かが僕を呼んでいるのだろうか。


 不思議なことに宇宙だっていうのに呼吸ができるし、、体もなんともない。


 科学的に言ったらあり得ないことだが。


 死んでない。


  太陽に向かっていっている気がする。


 僕は強く念じた。


「どうせなら、、宇宙の果てまで冒険したい。宇宙人に会ってみたい」


 太陽と思われる星にたどり着いた。


 しかし、体は焼けないし、暖かい快適な温度である。


「太陽へようこそ」


 声のするほうを見てみると、、なんと宇宙船が僕の体から3メートルの超至近距離を飛んでいた。


 僕はその宇宙船の扉へと吸い込まれた。


 中には宇宙人がいた。


 その風貌は僕と同じくらいの背丈だが、、体は灰色だった。服は着ていない。


「宇宙の果てに行きたいらしいから連れて行ってあげる」


 一人の宇宙人がそういうと、、宇宙船の操作するスイッチなどをたくさん押して、、窓から見える美しい宇宙空間の景色がいきなりピンク色へと変化した。


 僕は聞きたいことがたくさんあった。


「僕が宇宙の果てに行ってみたいと考えていることを知っているのは、、あなたたちはもしかして……」


「ああ、、そのまさかだよ。私たちはあなたの同級生の斎藤大介様の部下です。あなたを宇宙の果てに招待したのです」


「そうだと思ったよ。でも、、斎藤はどこにいるの?? 肝心の本人が見当たらないけれど」


「宇宙の果てに行けば会えますから安心してください。それよりも宇宙の果てまで3時間かかりますから美味しい食事でもご馳走しますよ」


「宇宙で食事か。それもいいですね」


 大きな長方形のテーブルには何も置かれてない。


「あなたの食べたいものをこの端末で検索してください。その画像と同じものがテーブルに瞬時に現れますから」


「なんでも検索できるの??」


「地球にあるものならなんでも食べることができます」


 そう宇宙人に言われたので、、僕は少し考えた挙句に伊勢海老を検索して、、出してみた。三重県の伊勢志摩という日本一の伊勢海老の名物を頼んでみた。


 本当においしかった。


 なんとなく伊勢海老にしてみたのだが、、


 プリプリした弾力のある食感と、濃厚な甘み・旨味がたまらなかった。


 伊勢海老は刺身にして食べたし、、伊勢海老の殻から出るだし汁の味噌汁も美味しかった。


  科学に反していることはわかっている。


 それよりも、、友達の斎藤が宇宙人を従えているという事実が頭に残り、、今から3時間後に宇宙の果てにいる斎藤にどういうことなのか聞いてみたいと思った。


 宇宙人は一人しかいなくて、、宇宙船の窓がピンク色のままだったから、、せっかく宇宙に来たから、、宇宙空間の景色を見てみたいと頼んだら、、見せてくれた。


 ただ、、宇宙空間を超高速で移動しているので、、星とか銀河とかが目まぐるしく動いていて、、目が回って酔ってくるので、、すぐにまたピンク色の景色に戻してもらった。


 


 宇宙の果てに着いた。


 そこには一つの青い扉が置いてあった。かなりデカい。


 この今乗っている宇宙船が何百と通れるくらいデカい。


 「これが宇宙の果てです」


「斎藤の言った通りだったな。でも、、斎藤がいないぞ??」


「斎藤様はこの扉の向こうの地球にいますよ」


「そういう意味か」


「地球は生命誕生の始まりの星です。この宇宙には生命が誕生した星がいくつあると思いますか??」


「少なくてもあなた方宇宙人がいるということは、、ゼロではないですよね??」


「謎なんです。我々にもわかりません。すべての星を調べる方法がないのです」


「なら、、謎のままってことですね。そのほうがいい。すべてがわかってしまったら宇宙のロマンが無くなってしまうから」


「さあ、、宇宙の果てまで来たことですし、、地球に戻りましょう。この青い扉を通って……」


「ちょっと待って。あの赤い扉はなんですか??」


「次の宇宙へと繋がる扉です。しかし、、入らないほうがいいです。この宇宙に戻れなくなるかもしれませんから」


「宇宙ってこの宇宙だけじゃないの??」


「はい。それは判明しています。宇宙はたくさんあります。この地球がある宇宙は一つしかありませんが。他の宇宙にも生命が繁殖しているかもしれません。しかし、、この地球のある宇宙の戻れなくなっては困るので、、あの赤い扉を通ることはおすすめしません」


「宇宙って不思議だらけだな……まっ、、だから面白いんだけどね」


 こうして、、地球へと戻った僕は、、斎藤大介に聞いてみた。


「君、、一体何者だい??」


「えっ?? なんのこと??」


 斎藤は今もとぼけたフリをしている。


 まあ、、正体を知らないほうがワクワクできるからいいかもしれないね。


 

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