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思いの外長期滞在になりました。
半年後、キーレンは的に射ることができる様になっていた。
だが、ずっとこの村に居る訳にもいかない。
「キーレンも様になったようだし、もう出ましょう」
アンリエッタは告げる。
そう、キーレンの上達待ちだったのだ。
「ヘンリー、真面目にアンリエッタ姫様を守るんだぞ」
ジョージは告げる。
元勇者一行として一緒に居たジョージはヘンリーの性格を心配していた。
彼は時々面白がってギリギリしか助けない時があるのだ。
「大丈夫だよ。さすがに一国の姫を危険にさらす訳にはいかないからね」
ヘンリーは軽く応えた。
次はロバートだ。
「もし、動く敵に射るんだったら予測して討って」
ロバートはキーレンに告げると一式を渡す。
「矢は消耗品だから、町に寄ったらちゃんと買うんだよ」
心配そうにロバートは続けた。
最後にヒューイが代表で告げる。
「皆、ちゃんと姫をしっかり守るんだよ。それからちゃんと無事に帰る事、皆も姫も約束してくれますね?」
「はい」
勇者一行はヒューイの言葉に返事した。
こうして村の皆に別れを告げ、アンリエッタ達は旅立ったのだった。




