あなたが童貞なのは下ネタ言うからですよね?
「それってあなたの感想ですよね?」
「なんかそういうデータあるんですか?」
僕はいわゆる「ひろゆキッズ」でした。
第四話は〜じま〜るよ〜〜!!
現在②(僕目線)
僕と殺し屋の大男は、カフェにいた。「カフェ」と言うよりもインターチェンジの片隅にある小さなイートインコーナーと言ったほうがいいだろう。つまりその程度の場所にいるということだ。
「お前に聞きたいことがあるんだが」大男が聞いてくる。聞きたいことなどこちらのほうがたくさんあるのに違いないのにも関わらず。
「俺ってなんで童貞なんだ?」もうなんだコイツという、恐怖心、驚き、嫌悪感は一切消えていた。
「あなたが下ネタばかり言うからなんじゃないですか」
「そうか」意外とあっさり引き下がったので、びっくりした。
「じゃあ、もう一つ、言っておきたい事、がある」大男が、珍しく言葉を区切りながら、言う。
「俺は今から、復讐をする」
現在③(私目線)
私たちは、カフェにいた。「カフェ」と言っても小さな、インターチェンジの「カフェ」だ。
「こういう小さなカフェって良いよね」二矢悠真が口を開く。私は相槌を打ちながらコーヒーを一つ、頼む。
二矢悠真とは、つまり愛人関係だ。四日前のあの「警察署に連れていきます」事件からすぐに付き合った。それ以来割と仲良くやっているが、こうやってドライブデートをするのは初めての経験だった。
「ドライブデートもなかなかいいよね」私も同感だった。どこかにお出かけをしてたりと言うよりは、二人で車に乗って行き先もなく和気あいあいと運転する。これには普通のデート以上の楽しさがあるように、私は感じる。
その日は二人で和気藹々とコーヒーを飲んだり、話をしたり、どこか普通の事をする、予定だった。
二週間前②(察目線)
坂本龍馬は薩長同盟をする際、西郷隆盛がいつになっても同盟の話を進めないので「人生で一番腹が立ったのはあの時だ」と日記に綴っているが、私が後日、日記を書くとするのならば、私も「人生で一番はらが立ったのはあの時だ」と書き綴れるような、そんな怒りが、込み上げてきた。
目の前にいるのは、ただのクズである。クズという一言では語りきれないほどのクズな男だ。
この男は先ほど、洋風レストランの会計コーナーで、お金を払わずに出て行こうとした男だ。出て行こうとしたところを私が発見し、呼び止めた。
「お前、やっぱダメだわ」返す言葉すらない言葉を吐く。
「どこがダメなんだ?」
「全部だよ、全部」やはり、こんな男に口を聞いてはダメなのだろう。私はそう思う。
「そんなことよりあんたさ、金払ってこいよ。金」
「何の金だよ」
「あん?そんなもの決まってんだろ。あの洋風レストランの代金だよ。ぶっ殺すぞ」こいつは自分で食ったものの代金もろくに払えずに人にせびるのか。私はより大きな失望感を抱かれる。
私はもう我慢できなくなった。殺さなければならない。こいつを殺してやる。何せ、私は殺し屋なのだ。人を殺すのには人一倍慣れている。
「お前、誰に殺されたい?」
「誰でもいい」
「じゃあ、俺でもいいな」
「やってみろよ馬鹿野郎」
その時は一瞬だった。
男は私のが鉄砲を取り出すと、通りかかった男を引き摺り出し、盾がわりにすぐさま変え、私が発砲した時にはもう、その場にはいなかった。
私は「糞」とも「馬鹿野郎」とも言えずに、その場で立ち尽くした。逃した失望と、己絵の憎しみと、男への嫌悪感が全て混じり合い、私の心を襲った。
「殺してやる」これ以上無いぐらい、歯軋りしながら、呟いた。
は…察…怖い。




