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討伐よりも服従

我ながらすごく良い事を思いついてしまった。


あのクソかわいい魔王をメイドにしてしまえば最高に違いない。転生前に通っていたメイドカフェではスーパーブラック会員になれなかったし、その鬱憤を晴らすためにも魔王をメイドにして一生従えてしまおう。



「サナ様、ひとまず必要なお話は以上でございます。特にお聞きしたいことがなければ今日はもう宿に戻って頂いて構いませんよ」


「分かりました。では今日はもう宿に戻ります」


「承知致しました。依頼決行の日程などについては、手配が終わり次第こちらからサナ様の宿泊されている宿に知らせに行きます」


そう言われて今日のところは解散となった。正直、魔王を討伐しに行くことは怖いけど少し楽しみでもある。今はお金なんて持ってなくて何も買えないから宿から出る食事を食べて寝るしかやることがない。早く依頼を決行して大金を貰いたいところだ。


- - - - - - - - - - - - - - - - -

あれから10日程経った。宿の食堂で昼食を食べていると、国王のカイルさんが宿にやってきた。


「サナ様、お久しぶりです。依頼の件について準備が整いましたので役所にに来ていただけますか?食事を済まされてからで構いません」


そう言われると、昼食を食べてすぐに役所に向かった。


役所の奥の部屋に入ると、魔法使いのような見た目の人が数名並んでいた。


「ではサナ様、早速ですが魔王討伐についての詳細を説明させて頂きます」

「まず、魔王討伐の流れについて説明します。3日後に魔王城に向かい、サナ様に魔王リエラのステータスを変更して頂き、魔王を無力化します。魔王に挑むことは非常に危険ですので、護衛を3人付けます。こちらにいるのがその護衛達です」


「初めまして、魔術師のセレナです。魔王討伐の時にはサナさんに防御魔法を付与することを任されています」


「魔術師のエリオスと申します。私は討伐パーティが危険に晒された時に移動魔法を使って、パーティを魔王城から撤退させる役割でございます」


「同じく、魔術師のフィオナです。私はパーティの体力や魔力の回復を行います」


「以上が今回の討伐に付き添う魔術師です。なるべく犠牲者が出ないように、防御に徹したパーティとなっております。また、魔術師達は役割外の魔法についても操ることができるので何か必要なことがあればお申し付けください」


私も魔術師たちに挨拶をして、その後に魔王についての情報を聞いた。教えてもらった情報によると、魔王は物理攻撃も魔法攻撃も一切効かないらしい。挙句の果てには、体力を1まで削る魔法を無限に打ってくるのだとか。


その後は依頼当日の流れを教えてもらった。3日後の役所が開く時間にここに集合し、魔王城に向かってそのまま討伐開始という感じらしい。少し不安だけど、護衛もついてるし魔王のステータスを変えるだけだから大丈夫だろう。


説明を聞いた後は、スキルの発動方法などを教わった。発動したいスキルを念じるだけでいいらしいが、魔力を一時的に消費するらしい。


試しに鑑定スキルを1回使ってみるように言われたので、セレナさんを鑑定してみた。


セレナのステータス

【種族】

人間

【役職】

魔術師

【スキル】

上級攻撃魔法

上級防御魔法

【能力】

防御魔法付与



すごい。こんな感じに出るんだ。さらなる詳細については更に魔力を消費してスキルを使えば鑑定できるらしい。スキル発動は意外と簡単だった。これなら依頼当日もなんとかやれそうだ。



何度かスキルを発動の練習をして、その日はそれで解散となった。後は依頼当日を待つだけ。体調を崩さないように3日間は規則正しく生活した。



- - - - - - - - - - - - - - - - -

依頼当日、役所に行くと護衛の人達とカイルさんがいた。


「行ってらっしゃいませ。どうかよろしくお願いします」


「カイル国王、行ってまいります。では、サナ殿、私の移動魔法で魔王城まで移動しましょう」


エリオスさんはそう言うとパーティを移動魔法で移動させた。 魔王城まで距離があったので何度か移動魔法を使用していたが、すぐに魔王城に到着した。


魔王城はかなり大きく、禍々しい雰囲気がする。

到着してすぐにフィオナさんがパーティの魔力の回復を行い、セレナさんがパーティ全員に防御魔法を付与してくれた。


「では、魔王城に入りましょう。サナ殿、なるべく早く討伐を行うために素早いスキル発動をお願いします」


そうしてすぐに魔王城に入った。中に入ると少し奥にある王座のようなイスにこの前見た通りのかわいい魔王が座っていた。



「また来たのか、冒険者達よ。いくら攻撃しようと我には勝てないと分かっているだろうに」


魔王が話し出した。声もかわいかった。やっぱりこんなかわいいのを殺したりするのは悲しい。


「サナさん!スキル使って!!!」


セレナさんがそう言うと私は少し躊躇いながらも能力編集を発動してみた。すると、鑑定スキルの時と同じようにステータスが表示された。


リエラのステータス

【種族】

魔族

【役職】

魔王

【スキル】

特級攻撃魔法

特級防御魔法

生命減算

【能力】

物理攻撃無効

魔法攻撃無効

魔力無限


すごい。物理と魔法両方とも無効だし、魔力も無限。この生命減算というスキルはこの前説明されたHPを1にするやつだろう。


とりあえず、私は魔王の役職をメイドに変えてみた。すると、本当に変わった…… 嬉しすぎる。

続けて、頼まれていた魔王のスキルと能力の無効化を試してみた。ただ、こんなに強いスキルと能力を消してただの一般メイドにしてしまうのはもったいないので、私はあらかじめ考えておいたことを実行した。


一通り変更が済んだ後のステータスはこれである。


リエラのステータス

【種族】

魔族

【役職】

メイド ←New!

【スキル】

特級攻撃魔法

特級防御魔法

生命減算

【能力】

物理攻撃無効

魔法攻撃無効

魔力無限

サナ全力服従 ←New!


役職をメイドに変えた後に、私に服従するような能力を付与してやった。魔王は私の許可がないとスキルも何も発動できなくなるように設定しておいた。


ステータスを変え終わったので、スキル発動を終了した。すると、魔王は目を閉じて倒れた。そして魔王の座っていた王座から証のようなものが1枚出てきた。そこにはこんなことが書いてあった。


【魔王討伐の証】


護衛の人たちは王座を見て少し驚いた後にその証を確認した。



「「「…………うぉおお!!!!」」」


パーティのみんなが魔王討伐を確信して一斉に声を上げた。


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