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無茶な依頼と大発明

「魔王を討伐……?」


「はい、突然のことなので戸惑ってしまうのは当然です。詳細を説明させて頂きます」

「この世界にはリエラという名の魔王が存在します。リエラには過去1000年以上の間、数々の冒険者が力を合わせて討伐を試みました。しかし、魔王は今もなお討伐されずに脅威となっているのです」


「はぁ。それで、なんで私が魔王を討伐するんですか…?」


「あなたのスキル、能力編集というスキルを使っていただきたいのです」


(……!!)


私はすぐに理解した。能力編集を使って上手く魔王のステータスを変えてしまえば魔王討伐もできてしまうかもしれない。


ただ、昨日案内の人は私の能力編集は1回しか使えないと言っていた。その貴重なスキルを頼まれごと、ましてやこんな危険な任務に使ってしまっても後悔しないのだろうか。


そんなことを考えていたら、すぐに国王が口を開いた。


「もちろん報酬はお支払い致します。もし討伐に挑戦して頂ける際は、護衛もしっかりとつけます。ですので、話だけでも聞いていただけませんか?」


なるほど、報酬は出るらしい。異世界に転生したばかりでお金も職も無かったところだし、話を聞いてみることにしよう。


「分かりました。では、討伐の件についてお話を聞かせてください」


「ありがとうございます。では早速、説明させて頂きます。」

「魔王リエラは魔王城に900年以上もの間、結界によって幽閉されています。結界は当時存在した最強の魔法使いイザベルによって作られました。しかし、その結界は1000年経つと効力が無くなり、消滅してしまうとイザベルの本に記されています。サナ様には結界が消滅する前に魔王を討伐していただきたいのです」


「なるほど。でも、結界でどうにかなるのならまた魔王城に結界を張ればいいのではないですか?」


「その結界なんですが、イザベルのような複雑な術式を操れる魔法使いは現代にはおらず、再度結界を張ることは難しいのが現状なのです。」


「それで私のスキルで魔王討伐に挑戦してみて欲しいということですね」


「その通りでございます。サナ様、今の世界で魔王討伐ができる可能性を秘めているのはあなただけなのです。どうかお願いできませんでしょうか……」


国王はそう言うと、また私に向かって頭を深く下げた。


とりあえず、話は理解できた。1000年以上も冒険者たちが討伐できていないのであればもう望みが私のスキルくらいしかないのだろう。


ただ、私が不安に思っていることがいくつかある。

1つ目は、本当に討伐できるか分からないこと。2つ目は、報酬がしっかりと見合っているかどうか。そして、討伐の際に魔王のステータスをどのように変更すれば良いか。


とりあえず、それらの不安要素を国王に伝えた。すると、国王がまた口を開いた。


「討伐できるかどうかは確実ではありません。ただ、仮に討伐に失敗したとしてもさな様に責任を追求することは一切ないと誓います。また、報酬についてですが、討伐の挑戦料として金貨5万枚、討伐成功の際には追加で10万枚お支払い致します」


「すみません、私、異世界人なので金貨1枚がどれくらいの価値なのか分からないので教えて頂けませんか?」


「申し訳ありません、役所の案内人から聞いていたのにすっかり失念しておりました。すぐに説明いたします」

「この世界の通貨は銅貨、銀貨、金貨があり、金貨はこの世界で最も価値のある通貨となっています。男性が1年間に稼ぐお金は、金貨約400枚くらいです。」


男性の平均年収が金貨400枚。日本の男性の平均年収が400万円くらいだったのでちょうど金貨1枚で1万円と言ったところだろう。


そうすると、討伐に挑戦するだけで5億円が貰えるということになる。本当に貰えるなら、もう働かなくても生きていけるかもしれない。こんな美味しい誘いを断わる理由もないだろう。



「分かりました。討伐挑戦を引き受けます」


「ありがとうございます…!! では、討伐には王国からサナ様の護衛を行う優秀な魔術師をいくつか手配します。その他の詳細については後日作戦を考えてからお伝えします。」


「はい、分かりました。」


「今日私から話すことは以上です。サナ様から何かお聞きすることはありますか?」


なんだろう…。 でも、とりあえず魔王の見た目がどうなのかが気になる。めっちゃ怖そうだし、そもそも討伐するにしても魔王城の中のどれが魔王か分からなかったら討伐しようがないし。


「魔王はどのような見た目なのですか?」


「魔王の見た目ですか。では、過去に討伐に挑戦した者が書いた魔王の絵がありますのでそれをお持ちします」


そう言って少しすると、例の絵が持って来られた。私はその絵を見て心底驚いた。


魔王の見た目がめっちゃ可愛い!!!!


綺麗なストレートロングの髪の上に生えているツノ、真っ白な肌。そして何よりおっぱいが大きい。Gカップくらいありそうだ。ていうか、魔王が女の子なんてびっくりした。こんな可愛い魔王を討伐しに行くなんて少し悲しいと思ってしまう。


「いかがでしょうか。討伐の際はくれぐれも他の魔物にスキルを使わないようにご注意お願いします。サナ様のスキルは一度きりのものですから」

「討伐の際に魔王のステータスをどのように変更するかについては、サナ様のご自由にされて構いません。ただ、魔王のスキルと能力の無力化だけはお願いします、スキルと能力を削除するのが効果的でしょう。それ以外のステータスに関してはサナ様のお好きなようにしてください。役職を変更して奴隷などにしてしまっても良かもしれません」


奴隷って…。そんな可哀想なことしてもいいのだろうか。


いや、待てよ……



魔王の役職をメイドに変えればいいんじゃない!?!?

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