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メイドオタクOLも転生くらいする

「行ってらっしゃいませ、ご主人様!♡」


いつものようにこの言葉を聞いて家に帰る。


私はその辺の一般OLである。平日はオフィスで仕事をして、週末が来るのを待つ日々。


しかし、そんな私には趣味がある。それは、メイドカフェに通うこと。


普通はメイドカフェなんて男の人が行くものであると思われそうだけど、結構女の子も通っている。


私には行きつけのお店があり、その店のブラック会員である。ブラック会員は1番上のスーパーブラック会員の1個下で、スーパーブラック会員は5000回ご帰宅(来店)することで資格が得られる。


現在4990回ご帰宅しているから、あと10回で念願のスーパーブラック会員に到達する。最近は仕事が忙しくて土日しかご帰宅できていないけど、今日は久々に早めに退勤できたのでお店に寄って帰った。


これで4991回。スーパーブラック会員に到達することを楽しみに最近は仕事もよりいっそう頑張れている。


ただ、1つ小さな悩み的なことがある。それは、推しのメイドを見つけられていないこと。


お店とメイド自体が大好きで、1人のメイドばかりと関わるのはどうしてももったいないと感じてしまう。ただ、いつかは推しのメイドを見つけてみたいとも思う。



そんなことを考えながら家に帰り、コンタクトを外してお風呂を済ませて眠りについた。しかし、夜中ですっかり真っ暗になった頃に目が覚めてしまった。


喉が乾いていたので冷蔵庫に水を取りに行く。暗くてメガネがないと何も見えないが、水を飲むだけなのでまぁいいかと思って階段を降りた。


その時、私は足を踏み外して2階から転んで落ちてしまった。意識を失ってしまった。




しばらくして目を開けると、知らない天井が目に入った。ここが病院なのかは分からないが、意識を失っていたのでどこかに運ばれたのかもしれない。


知らない場所で戸惑っている中で考える。

私は一体どうなってしまったのか、ここはどこなのか。まずはそれを知らなくてはいけない。


とりあえず、ベッドから起き上がって誰かに何があったのか確認をしよう。そう思い、私は部屋を出て近くにいた人に話しかけた。


「 目が覚めましたか…!道端で眠っていたのでビックリしましたよ。 もう体調は大丈夫なんですか?」


私は何が起きているか分からなかった。ただ、話しかけてみて1つだけわかったことがある。


『自分の声がいつもと全然違う』


まるで他人かのような声に変わっていた。正直、いつもの声より可愛らしい声なので悪い気はしないけど、声が変わってるのは不安になってしまう。


少し落ち着くために顔を洗ってくると言って、その場を離れて、洗面所について鏡を見るとびっくりする光景が目に浮かんだ。


顔も体型も別人になっていた。


この時、何が起きたのかをある程度察した。

知らない世界に転生している。そう思った。


すぐに先程の女性に話しかけて、自分が今いる場所の情報などを確認した。


女性から得られた情報はこうである。

ここはルナリア王国という国であること

私は道端で倒れており、それを発見した近くの宿屋の管理人に保護されていたこと


続けてこの場所の地図などを見せてもらったりもした。明らかに地球の地理とは異なる地図であったので私は確信した。



異世界に転生している!!!



私は意外にもすんなりと事実を受け入れ、転生した世界で生きていくためにするべきことを考えた。


まず、住居の確保、これだけは必須である。その後に職に就く必要があるだろう。


ただ、この世界で生活を始めるために何をすればいいか分からない。 なので、先程の女性に聞いてみることにした。


私は自分が置かれている状況を正直に話した。

転生したなどというと信じて貰えなさそうだったので、記憶を失っていて自分の住居や身分が分からないと伝えた。


当然びっくりされたが、私の言うことを信じてくれて女性は色々教えてくれた。


ここから10分ほど歩いたところに王国の役所があるらしい。どうやらそこに行けば自分の情報などを調べてくれるそうだ。身分証もないのにどうやって調べるのか尋ねると、役所の従業員のスキルを使って調べることができる言われた。


この世界にはスキルがあるらしい。詳しいことは分からないが、とりあえずもらった地図を見て役所に行ってみることにした。


役所について中に入る。 とりあえず受付の人に自分の身元の詳細を調べて欲しいと頼んでみた。少し変な顔をされたが、すぐに調べてくれた。


受付の人は私に手を向けて、スキル発動っぽい動作をした。その時、受付の表情が一変した。


「種族、異世界人……?? こんなの見た事ない…」

「あなた、どこから来たの?自分の名前はわかる?」


「日本というところから来ました。名前は紗奈と言います。私の身元の情報はどうなっていますか?」


「ごめんなさい。あなたの情報、珍しくてよく分かっていないの。私が鑑定したステータスには異世界人と出ているわ。」


「情報はそれだけですか…?」


「失礼したわ。鑑定した情報を全て読み上げるわね」

「あなたの名前はサナ、種族は異世界人、役職は未登録、スキルは鑑定と能力編集、アビリティは無し。以上よ。」



とりあえず、名前はカタカナになっているが転生前と同じらしい。種族は異世界人と出ているのでこの世界の人間では無いことが信じてもらえそうでかなり安心した。ただ、アビリティが何も無いのはなんか不安になる。


まだ気になることがあるので続けて聞いた。


「私のスキルは鑑定と能力編集と言っていましたが、どんなスキルなんですか?」


「鑑定は使用した相手のステータスを確認することができるスキルよ。今、私があなたのステータスを見ているのも鑑定スキルを使っているわ。そして、能力編集というスキルなんだけど、所持例が無いのでよく分からないの」


「じゃあ、どんなものか分からないままなんですか?」


「いいえ、そんなことはないわ。少し時間をかければ、鑑定スキルで詳細を見ることができるのよ。ちょっと見てみるわね」


「お願いします」



3分程経った後、また受付人の表情が変わった。


「あの、能力編集というスキルなんだけど、すごいことが書いてあったの。」


「どんなスキルなんですか?」


「相手のステータスを自由に変更できるスキル」



私は驚いた。異世界未経験の私でもさすがに分かる。相手のステータスを変更できるできるというのはかなりチート能力である。


「ただね。1つ条件があって… 」


「何ですか?」


「1回しか使えないと書いてあるわ」



少し安心した。こんなチート能力がバレたら身元を拘束されてスキル目的で奴隷にされるなんてこともありそうだから。


「とりあえずサナさん。信じられないけど、あなたは異世界人ということなので身元の安全を確保するためにしばらくの間、宿を手配します。スキルなどについての詳しい話は後日行います」


「分かりました。ありがとうございます…!」



助かった。異世界人に理解のある人で良かった。とりあえず、しばらくの間は生きていけそうだ。



「宿の手配が終わったわよ。生活が安定するまでは向かいの宿屋に泊まってちょうだい、代金は国の制度で補填されるから心配はいらないわ」


「分かりました!何から何ありがとうございます!」



「それと……」

「サナさん、明日の朝、役所の営業が始まった頃にまたこちらに来てちょうだい。色々話さなければいけないことがあるから」


「分かりました…」



とりあえずその後は宿に行って食事と風呂を済ませて眠りについた。転生して間もなく、色々とつかれていたのですぐに寝付くことができた。



朝になって、身支度をして役所に再び顔を出した。



「サナさん、待っていたわ」


「昨日はありがとうございました。お陰で安全に過ごすことができそうです」


「ええ、それなら良かったわ。」

「それで、昨日言っていたスキルについての話なんだけど、かなり重要な話だから奥の部屋に来てちょうだい」


「分かりました」


受付人に案内されて、奥にある会議室のような部屋に連れていかれた。中に入ると、偉そうな人が1人座っていた。異世界人ということなので色々手続きなどが必要なんだろう。


「サナ様、お待ちしておりました。この王国のリーダーのカイルと申します」


どうやら国のリーダーらしい。こちらの世界でいう総理大臣的な人なんだろう。そんなすごい人が来るなんて、異世界人はよっぽど珍しいのだろうか。


「早速、本題なんですが……」


カイルさんはそう言うと突然私に向かって深く頭を下げてこう言った。



「魔王を討伐してくださりませんか?」


初投稿です。筆者は普段小説をほとんど読まない、書かないので変なところも多いと思います。ご理解頂けると嬉しいです。

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