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木の実に転生  作者: B.Branch
9/45

スーパー○○○人

俺の名前はウィル。

トムじゃないよ!!

あれ?どうしてこんなこと主張したくなったのかな?

不思議だ。


この間、村のはずれで死にかけのスライムを拾った。

母さんに見つかると叱られるから、物置の奥でこっそり面倒をみることにした。


チビって呼んで世話をしたけど、どんどん弱っていく。

困った俺はいいことを思いついた。


「黄金の実」を取りに行こう!


「黄金の実」っていうのは迷いの森の奥にあるって言われてる伝説の木の実だ。


でも、迷いの森の方へ行くのは大人に禁止されてる。

迷いの森に向かおうとすると、途端に迷いだすからだ。

森に意思があるみたいだ。


俺は一生懸命考えた。

迷わないようにするにはどうすればいいか?

そう!目印をつければいい!


木に紐を結びながら、森の奥に進んでみる。


「さっきと同じか・・・やっぱり迷いの森の奥には行けないのかな」


また同じ場所に出た。もう10回目だ。


「リク、やっぱり無理なのかな?」

足元でうずくまる冒険の相棒に、思わず弱音を吐いてしまう。


「ワウッ!!」

リクが突然吠えた。


リクが吠えた方を見ると、

「うお、お、黄金の実???」


びっくりした。

なんと目の前の木に黄金の実が生ってる。

普通の木だよな?

どう見ても周りと同じに思えるけど・・・


いや、そんなこと考えてる場合じゃない!

採らなくちゃ!


急いで木に登り、黄金の実に手をのばす。

「はぁ、採れた!」


すっごく簡単に採れた!!


でも、なんかこの実浮いてなかった?

伝説の木の実だからか?


いろいろ不思議なことだらけだけど、俺は取り敢えず早く家に帰るためにリクと走った。


「おう、ウィル、薬草採れなかったのか?」


村に付くと、見張りの村人2じゃなくてダンさんが、俺の手元の萎んだ袋を見て聞いてきた。


「う、うん、もっと奥に行かないとダメみたい。でも、母さんが奥には行くなっていうから」


「そうだな、お前にはまだ早い。森の奥は危険な動物も魔物もいるからな」


「気をつけるよ」


「あと、迷いの森の方には行くなよ」


「うっ、分かってるよ!じゃあ、俺急ぐから行くね!」


これ以上話してるとばれそうなので、俺は走り出した。


バタンッ!!

「チビ!!」


物置に駆け込むと、奥からチビが出てきた。

弱りすぎて、もう形も保てていない。


「チビ!!これを食べて!!」


俺はチビに黄金の実を差し出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

食べない?

チビがじっと黄金の実を見つめて動かない。


どうして食べないのかな?


リクの方を見ると、リクも黄金の実をじっと見ている。


食べたいの?ダメだよ?


チビが食べようとしないから、急かしてみる。


「チビ早く食べなよ!!」


チビがなんだか困ってるように見える。


え?この黄金の実、腐ってたりするのかな?

もしかして、黄金の実じゃなかったとか?

そういえば、簡単に採れすぎだよね。


俺が悩んでいると、チビがやっと動き出した。


すっごく嫌そうに食べ始める。

大丈夫?

毒なの?


「ウ、ウ、ウ」


チビが苦しそうに呻き出した。


え?やっぱり毒!?


「チビ!!うわ!!」


チビが光りだした。

どんどん光って・・・眩しい!!












「え?」


光がおさまってチビを見ると、


「お、黄金?」


そこには黄金に輝くチビがいた。


黄金の実を食べると黄金色になるの?

え〜〜〜〜〜

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