ここはどこ?私はカリン
・・・・・・ん?
キョロキョロ。グルグル。ルンルン、ランラン、ラ・・・リルーレロー。
・・・・・・よし、落ち着こう。
取り敢えず、現実逃避は諦めて現状を把握してみなくては。
ここは・・・暗い。真っ暗だ。
まさか、また死んだ?いや、そんなはずはない。むしろ永久に生きる感じだったし。
じゃあ、何?ここは・・・どこ?
ここは・・・揺れてる?うん、揺れてるね。ガタガタしてます。
そういえば、ウィル達はどこに行ったんだろう?私の愉快な仲間たちがいない。
・・・・・・ま、ままままさか・・・捨てら・・・いやいや、そんなそんな・・・ありうる・・・
王都に着いた途端不用意な発言で捨てられそうになった事はあったが、あれから1年の月日が過ぎた。あれも懐かしい思い出だろう。
ウィルはいまだに根に持っているようにも感じられるが、私も流石に多少は空気を読むようになった。(どこがだ!?という罵倒の声は空耳だろう)
そう、あの頃私は若かった。何しろ生まれたばかりだったのだ。
木の実に転生し、どうも人間として生きていた時の常識?的なものが薄れた感もあった。
そんなこんなで王都で1年を過ごし、少し冷静になった私は真面目にこの世界で食文化の向上に取り組んだ。
ウィルの祖父母への手土産にしたナッツ入りハチミツは取り分け好評で、私の編み出した防腐魔法を掛けることにより賞味期限を延ばし、この国だけでなく他国へも販売されている。
その他にもハチミツとレモン擬きという黄金の組み合わせを使ったお菓子や飴、ジュースなどを作り出し爆発的ヒットを飛ばした。
労せずして美味しいものを食べる事を真の目的としているので、地球の食の情報も流す事にした。
私の知っている知識は不完全なので今すぐ作れないものもあるだろうが、何れ誰かが作り出してくれることを願っている。もしかしたら、全く新しいものさえ作り出されるかもしれない。
まあ、私も一応できることはやっている。
キリも体の中でいろいろなものを生産できるようになった。最近では熱を加える事さえ可能だ。
弛みない私達(主にキリ)の努力で、王都の食文化は1年前と一変した。今では食の街と言われているほどだ。
頑張った。とっても頑張った。皆が新たな食べ物を美味しいと言って食べている。
良かった!!良かった??う~ん、良くないかも??うん、そうだ、良くない!!
だってだってだって!!!!!!私は食べられないんだよ~~~~~~~~~~(号泣)
ハァ・・・で、話は戻るけど、ここどこ?




