身軽になりたいです。
村を出て二日が経った。
昨日は野宿したが、今日は町に泊まる。
正直、ずっと馬に乗っての旅はつらいものがある。
「はあ、今日はベッドで寝れる」
「ああ、大丈夫かい?馴れない者に野宿はきついからね」
カルム叔父さんが心配そうに聞いてきてくれた。
この町に泊まることにしたのも、俺がいるからだ。叔父さんとヌワールだけなら、もっと飛ばしてこの町も通り過ぎてしまうのだろう。
町は俺の村とは違って、通りにお店が並び、そこそこの賑わいをみせいている。
「やっぱり、地面は固いよ。うちの固いと思ってたベッドが恋しかったもん」
『見て!あそこの露店!に、肉を焼いてるよ!』
『ウィル食べるの~、カリンママはムリなの~』
『レンちゃん、ナイス抉りだね。もう、レンちゃんの毒吐きがないと物足りない自分がいるよ』
『僕もカリン様が食べられない代わりに肉を食べます!』
『キリまで抉ってくれなくてもいいんだよ?私泣くよ?』
『ワウッ!』
・・・俺、どうして、こいつらを連れて来ることになったんだろう?
いつのまにか連れて行くことになってたんだよな。なんでだ?
父さんがくれた剣を捨てるわけにもいかないし、捨てたら祟られそうで怖いし・・・ハァ。
カリンは祟るだろうな、確実に。
っていうか、リク!どうして、お前まで話に加わってるんだ!?いつのまにか仲間に入ったの!?
「ウィル、疲労感が顔に出てるけど、そんなに野宿がきつかったかい?」
「ううん、大丈夫だよ。今日はどの宿に泊まるの?」
「ああ、以前、泊まったところにするよ。この通りを西に真っ直ぐ進んだところにある緑の屋根の『こもれびの宿』だよ。なかなか良心的でいい宿だよ。厩舎もあるしね」
通りを西に歩いて行くと、カルム叔父さんの言ったとおり大きめの緑の屋根が見えてきた。
なかなかきれいな外観だ。
「いらっしゃいませ!」
宿に入ると、元気な声がかかった。
受付にいたお兄さんがにこやかに尋ねてくる。
「本日はお泊りでしょうか?」
「ああ、一泊と食事もお願いできるかな。2人と馬一頭、あと愛玩魔獣が一匹いる」
「はい、一泊銀貨5枚になります」
「じゃあ、頼むよ」
「お部屋にご案内しますね」
お兄さんに案内された部屋は、ベッドが二つ置かれた居心地の良さそうな部屋だった。
「お食事は食堂でお願いします」
「ああ、ありがとう」
お兄さんとカルム叔父さんが話しているが、俺は早速ベッドに倒れ込む。
ああ、やっぱりベッドはいいね。
しかも、ここのベッドはうちのより柔らかいし、もう、寝そうだよ。
『町を散策しようよ!やっと森じゃない所に来たんだよ!人間がいっぱいだよ!』
『レンちゃん、ワクワクなの〜』
『そうですね、いろいろ学ばなければいけませんからね』
『ワウッ!』
・・・うるさい。
父さん、剣捨てていいかな?




